みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
バージョン管理システムGitは使ってらっしゃいますか?
エンジニアであればもう必須のツールと言えるのではないかと思いますが、非エンジニアでも使いこなすと大変便利なものです。
そんなGitの概要と、Gitをグラフィカルに扱えるGitクライアントアプリのSourceTreeについて、以前シリーズでお伝えしてきました。
ただ、Gitはせっかく「分散型」バージョン管理なわけですから、一人でローカルリポジトリにポチポチコミットをするだけではなくて、複数人のチームでソースコードの共有とかバージョン管理をしたいじゃないですか。
そこで、バージョン管理ツールのリポジトリのホスティングサービスであるBitbucketの登場です。
ということで、何回かに分けて、Bitbucketを使ったGitバージョン管理についてお伝えしたいと思います。
まず今回はその前準備として、リモートリポジトリとは何か、そして代表的なリポジトリホスティングサービスであるGitHubとBitbucketについて紹介をしたいと思います。
では、よろしくお願いいたします!
Gitを使った共同作業
リモートリポジトリとローカルリポジトリ
一人でGitによるバージョン管理をするならば、そのバージョン管理をする場所つまり「リポジトリ」は自前のPCの中に作成すれば良いですよね。
いわゆる「ローカルリポジトリ」ですね。
しかし、ネットを介してそのバージョン管理の内容や各コミット時のソースコードを別の人と共有したいという場合は、サーバー上にリポジトリを用意する必要があります。
それをローカルリポジトリに対して「リモートリポジトリ」というんですね。
それで、そのリモートリポジトリを自前でサーバー上に設置するには、なかなか専門知識が必要になってしまいます。
それを手助けしてくれるのが、リモートリポジトリのホスティングサービスということになりますが、その代表的なサービスがGitHubやBitbucketです。
リモートリポジトリを使うと何ができる?
リモートリポジトリを作ると
- ローカルリポジトリの変更履歴をリモートリポジトリに反映する(プッシュ)
- リモートリポジトリの変更履歴をローカルリポジトリに反映する(プル)
- リモートリポジトリの複製してローカルリポジトリとして作成する(クローン)
といったことができるようになります。
基本的には共同開発を行う場合は
- 作業の開始時にリモートリポジトリからプルをしてローカルリポジトリを最新状態に
- 作業の完了時にローカルリポジトリからプッシュをしてリモートリポジトリを更新
という手順で進めることで、常にリモートもローカルも最新を保ちながら作業を進めることができます。
また、例えばAさんが進めている開発にBさんが途中で参加するといったときにも
- Aさんのローカルリポジトリをリモートリポジトリにプッシュ
- Bさんはリモートリポジトリをクローン
これで、すぐにソースコードをそれまでのバージョン履歴を手元に入手することができます。
便利ですよね。
BitbucketとGitHubについて
前述の通りですが、Bitbucketはバージョン管理ツールのリポジトリをホスティングするサービスです。
Bitbucketは、GUIのGitクライアントツールSourceTreeを提供しているAtlassian社によるサービスですので、当然ながらSourceTreeとの相性が良いです。
Bitbucketの料金プラン
Bitbucketの料金プランはコチラ。
5ユーザーまでは無料で利用が可能で、6人以上になると人数に応じて有料になります。
GitHubの料金プラン
同じくリポジトリのホスティングサービスとして有名なGitHubというサービスがあります。
GitHubはリポジトリが公開であるならば無制限に無料で利用できます。ただ、公開ですから、アップしたソースが誰でも見られちゃうのです。
非公開リポジトリを使用したい場合は有料プランになります。
個人利用向けなら月額$7のパーソナルプランで非公開リポジトリを無制限に作成可能です。組織向けは最初の5ユーザーまでは$25ドル、以降はユーザーあたり月額$9ドルというプランです。
ビジネス用途でかつ小規模なものであれば、非公開リポジトリを無料で利用できるBitbucketが入りやすいですね。
まとめ
以上、Gitバージョン管理を複数メンバーで運用するための前準備として、リモートリポジトリとは何か、またそのホスティングサービスであるBitbucketとGitHubについてお伝えしました。
- 複数メンバーでネットを介してリポジトリを共有するにはリモートリポジトリを使う
- 自前でサーバーを立てなくてもリモートリポジトリをホスティングしてくれる便利なサービスとしてBitbucketやGitHubがある
- 非公開リポジトリを少人数で使いたいならBitbucketが無料で利用できる
では次回ですが、Bitbucketの登録とはじめてのプッシュをしていきたいと思います。
どうぞお楽しみに!