WordPressを選択すべき真の理由はオープンソースそしてGPLにあり


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photo credit: WordPress Schwag via photopin (license)

みなさん、こんにちは!
今週はイベントが7分の6でフル回転のタカハシ(@ntakahashi0505)です。

行ってきましたよ~「WordCamp Tokyo 2015」

WordCamp Tokyo 2015
2015年10月31日(土)と11月1日(日)の2日間、「More Publishing」をテーマに WordCamp Tokyo 2015 を開催します!

WordCampというのは世界中で開かれているWordPressのイベントで、各地域のコミュニティにより完全ボランティアのスタッフで運営されているものです。

今年からWordPressでブログを始めたので、当然ながら初参加だったのですが、いやぁ凄かった…!

朝10時からと言うのに、最後のセッションまでどっぷり内容が濃い…

そして、運営スタッフ、登壇者、参加者すべての人たちのWordPressへの愛が…会場であるベルサール神田を埋め尽くしていました。

正直、どのセッションも凄く学びが多かったので、いくらでもレポート書けそうなのですが、今回は「WordPressを選択すべき真の理由」を軸に、いくつかのセッションで学んだことについてお伝えできればと思います。

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「なんとなくWordPress」の壁を越えよう!

さて、最初はAutomattic社の高野直子さんによる基調講演です。

Automattic社といったらWordPress.comの運営会社です。WordCampでそれを知らない人はいませんでしょ。

ちなみにお仕事効率化視点では、全社員がリモートワークという、非常に興味深い会社なのです。どのスタッフも超優秀に決まってます。

全ウェブの24%を支える「WordPress」の生みの親、マット・マレンウェッグ氏来日インタビュー | ライフハッカー・ジャパン
個人のブログから大手メディア企業にも採用されているブログプラットフォーム「WordPress(ワードプレス)」。コンテンツマネジメントシステム(CMS)として世界的にも圧倒的な知名度があるのでご存知の方も多いでしょう。運営会社のAutoma...

そして高野さんは、そのAutomattic社で唯一日本在住のスタッフでGlobalizerとして活躍をされています。

WordPressとその特徴

今回の基調講演は「『なんとなく』の壁を越えよう!」というもの。

その中で、WordPressについて、そしてその現在のポジショニングのお話がありました。

WordPressはいわゆるCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)の一つで、WEBサイトを簡単に制作・管理・更新するためのシステムです。

WordPressは数あるCMSの中でも

  • 誰でも無料で
  • 個人から大手までが活用
  • 最新のトレンドをいれて進化
  • オープンソース

という、とっても素敵な特徴があります。

世界におけるWordPressのポジションニング

そんな素敵なWordPressですから、当然人気があるわけで、具体的な数値で

Web全体の24.8%がWordPressで作られている

CMSの58.8%がWordPress

という圧倒的な存在に成長をしているわけです。

そりゃ、使いますよね~。この数字を見せられたら。「なんとなく」。

そうなんですよ、私なんぞは色々WordPressについて、それこそ人気があって、自前のドメインでできるから程度の「なんとなく」でセレクトしたようなものでして、今では「なんとなく」形になってきてはおりますが、その域を脱していないわけです。

しかし、なぜWordPressがこれほどまでシェアを獲得できたのか、そしてWordPressを活用する人たちがその魅力の虜になるのか。

これには明確が理由があると思うのです。

高野さんのセッションでも、その答えについては触れられていたのですが、別のセッションも踏まえて、以降でその解についてお伝えします。

その前に、高野さんのスライドシェアはこちらになりますので、ぜひ合わせてご覧くださいませ。

WordPressが支持され愛されている理由

GPLとは何か?

皆さん、GPLって知ってますか?

恥ずかしながら私は知らなかったのですが、バンコクで活躍されている西川伸一さんのセッション「GPL: WordPressの4つの自由とビジネスモデル」で、初めて知りました…。

GPLとは何かと言いますと

「GPL」は「一般公衆ライセンス(General Public License)」の略です。この種のライセンスで最も普及しているのが「GNU一般公衆ライセンス(GNU General Public License)」であり、短くGNU GPLと呼ばれることもあります。GNU GPLの話をしているのが明らかな場合には、さらに「GPL」と縮めてもかまいません。

引用:GNUオペレーティング・システム

です。

WordPressの自由について

皆さんのWordPressですが、ログインして以下画面を見てみて下さい。左上のWordPressマークから「WordPressについて」→「自由について」タブです。

WordPressの自由について

西川さんのご説明をお借りして要約すると

  1. 何にでも使える
  2. ソースを手に入れて、研究して、自分用に変更して使える
  3. 友達にあげていい
  4. 不特定多数の人に発表していい

ということです。

私たち、デジタルコンテンツやソフトウェアを生業にしている人からすると、かなり衝撃的です。

なにぜ、本来デジタルの世界ではその「ライセンス」に制限を設けていて、それを解除・解禁する見返りとして報酬を得ているからです。

使用、研究、配布、発表が全てフリーだったら商売にならないじゃないですか。

なのですが、WordPressはそのGPLを採用しているわけです。

GPLで唯一禁止されていること

そんな自由でいっぱいのGPLですが、唯一禁止されていることがあります。

それは、「他人の自由を奪う自由は保証されない」ということです。

とあるユーザーがGPLにより手に入れたのであれば、それを他の人に配布するときにも自動的にGPLを適用されます。自分が配布するときに禁止や制限を設けてはいけないわけです。

言葉としては、コピーレフトという言葉でも表現されるのですが、これは著作権を表す「コピーライト」に対してのキーワードです。

GPLについて知れば知るほど幸せな気分になるのですが、それがWordPressが多くのエンジニアやデザイナーを惹きつける源泉になっていることは確かだと思います。

WordPressを選ぶ真の理由

再度、高野さんの基調講演の話に戻るのですが、WordPressは今後バージョン4.4の公開に向けて準備をしています。

主な機能としては

  • WP REST API
  • レスポンシブ画像
  • Termメタデータ

などが追加されます。これらの詳細についての紹介は省きますが、常に最先端の技術への対応と公開がスピーディになされているということです。

これは、WordPressがGPLを採用しているオープンソースだからこそ、そのおかげで全世界のWordPressの研究者たちが日々研究と開発をしていて、それがすぐさま共有・公開されるからできることです。

ほら、逆にGPLでもオープンでもないサービスだったら、一般的にはその企業内のエンジニアしか研究と開発ができないわけですよ。

エンジニアチームが反乱起こして全員転職したらどうなりますか…?ちょっと怖いですよね。

我々ユーザーからすると、GPLでオープンであるのであれば、Webサイトを活用・運営する上でとっても安心ですし、期待も大きくなります。

きっとそれがWordPressを選択する真の理由なのだと思います。

まとめ

以上、WordPressを選ぶ理由について、WordCampの高野さん、そして西川さんのセッションをご紹介しました。

WEBサイトを作るのであれば、WordPressという選択肢は必ず検討をすべきだと思いますし、WordPressを使うのであればGPLについては知っておいて損はないと思うのです。

日本人はライセンスの考え方にちょっと疎いとも言われていますが、GPLもそうですが、そもそもライセンスについて考える機会がもっとあると良いと感じた秋の一日でした。

てか、私はまだ「なんとなく」の域は出ていないのですが…

今回のWordCampの他のセッションも含めて、その域を脱するヒントはもらいましたので、機会を見て別のレポートをしたいと思います。

どうぞお楽しみに!


コメント

  1. すごく素敵な記事!!!ありがとうございます!登壇した人におしえます!

    ところで、文中のこちらの記述ですが

    「Automattic社といったらWordpressの運営会社です。」

    WordPress.com の運営会社です。としたほうが正しいかもです。ついでにPは大文字でおねがいします(`_´)ゞ
    http://ja.naoko.cc/2015/09/30/wordpress-org-com-automattic-diff/

    • コメントありがとうございます!

      「WordPress.com」…失礼しました。修正しましたので、これでバッチリです。

      今後ともよろしくお願いします!

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