みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
今年の「Google Cloud Next 2019」の参加レポートをシリーズでお送りしております。
前回の記事はこちら。
今回は、Google Cloudシニアアカウントエグゼクティブ勝谷北斗さんによる「Google の AI を活かして「人の価値を最大化」する 〜 G Suite の真価がもたらす時間削減術と、検索の次に来る未来〜」のレポートです。
「『働く』の価値を上げる」をテーマにしている弊社としては見逃せないテーマです…!
ちなみに、ノンプログラマー向けのGoogle Cloud Next 2019 ツイートもまとめておりますので、合わせてご覧くださいませ。
では、行ってみましょう!
2つの問題提起
大量に生み出されるデータとどう向き合うのか
今の時代、ものすごい大量のデータが生み出されています。
こうして私が書いているブログのテキストもその一つですよね。
全世界で生み出されているデータですが、IDCの調査によると
2025年までに163ゼタバイトのデータ量になる
そうです。
1ゼタバイトは10垓バイトになる。垓は、億、兆、京の次の単位だそうです。
…よくわかりませんが、ものすごい単位…そうですね。
それで、我々は、今後ますますこの大量に生み出されていくデータの波をどう乗りこなしていくのか、どう向き合うのかということが問われているわけです。
そのような時代ではありますが、Googleはそれに対してどうアプローチしているでしょうか。
有名なGoogleのミッションは以下のとおりです。
世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること
つまり、Googleの考え方としては、情報をどこに置くか?ではなくて、ちゃんとアクセスできて使えるようになることを目指しているということがわかりますね。
いかにしてチームの力を最大化するか
さて、仕事を変革するにはどうしたらよいでしょうか?
イノベーション=チームの力×文化
であると伝えています。
仕事を変革するには、新しいテクノロジーを使うというのはもちろん重要ではありますが、それに文化、そしてさらにはチームの力を最大化するかというのが重要ということになります。
その前提で、Googleが数々のイノベーションを生み出すために、社内で使っているツールが「G Suite」ということになります。
G Suiteが上げるチームの価値
チームコラボレーションの加速による時間削減
まず、Googleドキュメント/スプレッドシート/スライドを利用する時間のうち76%が共同作業であるという事実があります。
ひとり会社の私からすると驚きの事実なのですが、確かに外部のパートナーさんやコミュニティでのコラボレーションに、Googleドキュメントやスプレッドシートは大いに活用しています。
リアルタイム共同編集もできますし、以前の記事でも紹介したとおり、最近のアップデートでOfficeファイルも共同編集できるようになりました。
その結果、それらGoogle Docsのコラボレーションにより、一人あたり144分/週の時間削減が実現されているそうです。
- 最新バージョンがどれか調べる
- 命名規則を決める
- 誰かが編集中でロックされているのでまったり、解除してもらったりする
というような作業にかけている時間は非生産的なわけで、極力それを削減できるツールが求められているわけです。
AIを活用した検索の次に来る未来
前述の通り、情報の量はどんどん増えていて、実際職場でも同様です。
実際、以下のように必要な情報に適切にアクセスすることさえ困難な実情があります。
- 従業員が情報を探すのに20%の時間を費やしている
- 検索しても見つからずに再作成する時間が38%
- 必要な情報を受け取っている経営層の割合は10%未満
Googleは、得意としている検索技術に加えて、AI・機械学習により「検索すらさせない」アプローチによりそれを解決しようとしています。
Googleドライブには、「候補」という機能が搭載されています。
これは、「今、必要だろう」と思われるファイルをレコメンデーションするものです。
さらにそれを発展させたのが「ワークスペースの候補」というのが搭載されました。
もともとワークスペースという、プロジェクトごとなどに関連ファイルをまとめられる機能があったのですが、このワークスペースをレコメンドしてくれるという機能です。
これにより、全体のうちの40%が「検索をする前に」開かれているという結果が出ています。
まとめ
以上、「Google の AI を活かして「人の価値を最大化」する 〜 G Suite の真価がもたらす時間削減術と、検索の次に来る未来〜」のレポートをお送りしました。
Googleがいかにして「働く」の価値を上げようとしているのか…よく理解できたのではないでしょうか。
次回は、スプレッドシートについて注目のアップデートをレポートします。
どうぞお楽しみに!