みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
さて、本日7/20にいよいよ書籍「「デジタルリスキリング入門 ――時代を超えて学び続けるための戦略と実践」」が発売されます。
今回、出版をお願いしております技術評論社さまのご厚意により、当ブログに「デジタルリスキリング入門 ――時代を超えて学び続けるための戦略と実践」のあとがきを全文掲載しても良いと許諾をいただきました。
まだ、本書をご覧になっていらっしゃらない方も多いと思いますが、著者としては書き終わっているので「おわりに」の気分なのであります。
本書の発売に際して、どのような思いを持っているのかを書かせてもらってますので、ぜひご一読くださいませ。
ということで、本記事では「デジタルリスキリング入門 ――時代を超えて学び続けるための戦略と実践」のおわりに全文をお送りします。
では、行ってみましょう!
おわりに
本編で紹介した「未来ビジョン」をはじめ、さまざまな調査によると、日本のビジネスパーソンは、働くことに幸せを感じていない、学びたくもないし、管理職にもなりたくないし、転職も独立もしたくないとレポートされていて、まったくエネルギーが感じられないようすが見てとれます。働くことに無気力で、諦めのようなものを感じます。
ただ、そんな社会の中で、がむしゃらに学んでいる世代の人たちがいます。誰だと思われますか?
それは子どもたちです。
毎日学校に通い、夕方まで授業を受け、宿題もあり、放課後には塾にいく子どもたちもいます。そのようにして20年かけて受験戦争と就職活動を乗り越えるのです。そうして、なんとかたどり着いた先は、働くことに無気力な大人たちが大勢待っている社会だった…そんなのいやじゃないですか?
僕は、紆余曲折の末に、のっぴきならない理由で独立することになりました。しかし、運の良いことに、その後の活動を通して子どものころに忘れてしまったシンプルな法則を思い出したのです。
- 学ぶということは楽しい
- 学んだことを活かすことも楽しい
僕は、働く大人たちに、このことをぜひ思い出してほしいと思っています。学ぶのも、働くのも楽しいですし、そうなるための方法もあります。そして、貴重な存在である子どもたちを迎え入れるのは、いきいきと働く大人たちが大勢待っている社会であってほしいと願っています。
そのために、僕はこれまであの手この手で活動をしてきました。できたこともありますが、力不足も常に感じています。そのような中、この「デジタルリスキリング入門」を執筆するというチャンスを得ることができました。
本には、文字を通して人を行動させる力があります。そして、その行動は、環境に影響を与えて、それを受けて次の誰かの行動が変わります。そのようにして、できるだけ遠くまで、そして強く、そのうねりが及べばいいなと思っています。あなたも、そのうねりに参加してくださればうれしいです。
さて、このきっかけとなったのは、編集の伊東さんのお声がけでした。ともに伴走し、出版までたどり着かせてくださった技術評論社のみなさまには感謝しかありません。
また、本書はノンプロ研の皆さんがいなくては生まれないものでした。僕は働く大人が劇的に成長をすることを知っていますし、その過程を「線」として観察し、研究することができています。みなさんがコミュニティに意義を感じて、参加し続けてくださっているからこそです。ありがとうございます。
そして、こうして僕が走り続けていられるのは、家族のおかげです。縁の下で支えてくれている妻と、全力の愛を注ぎ込んでくれる小さな息子に、心からの感謝を送ります。