本日発売「Pythonプログラミング完全入門~ノンプログラマーのための実務効率化テキスト~」のあとがきを全文無料公開


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みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

さて、本記事を執筆しておりますのが2021/08/02、いよいよ本日「Pythonプログラミング完全入門~ノンプログラマーのための実務効率化テキスト~」(通称ノンプロPython本)が発売されます。

今回、出版をお願いしております技術評論社さまのご厚意により、当ブログにこのノンプロPython本のあとがきを全文掲載しても良いと許諾をいただきました。

まだ、本書をご覧になっていらっしゃらない方も多いと思いますが、著者としては書き終わっているので「おわりに」の気分なのであります。

本書の発売に際して、どのような思いを持っているのかを書かせてもらってますので、ぜひご一読くださいませ。

ということで、本記事では「Pythonプログラミング完全入門~ノンプログラマーのための実務効率化テキスト~」のおわりに全文をお送りします。

では、行ってみましょう!

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おわりに

本書をご覧になった皆さんのうち、一部または多くはこう思われるかもしれません。

 「ノンプログラマーなのに、ここまで本格的に学習をする必要があるのか?」

オブジェクト、クラス、メソッド、モジュール、シーケンス、イミュータブル、ミュータブル、マッピング、イテラブル、ジェネレーター…などなど、Pythonの世界は知らない横文字のオンパレードです。

ノンプログラマーはプログラミングが本職ではありませんし、学習時間も限られています。ですから、難しい専門的な概念や文法、コードの意味について理解をせずとも、Webや書籍のコードをコピー&ペーストまたはその組み合わせで、やりたいことを実現するほうが効率いいという意見もあるでしょう。

しかし、そのようなノンプログラマーがつぎはぎと寄せ集めで作成したコードは、しばらく時間が経つとどうなるでしょうか。

いつの日か、何らかの理由でエラーが発生したり、業務が変更になってコードも変更する必要性が出てきたりしても、誰も対応ができません。ゆくゆくは使われなくなるでしょう。

誰かが残したコードについてプロに助けを求めても、「読み解くのがとてもたいへんだから見合わない」と断られてしまうこともありえます。それを見たプロは、ノンプログラマーがプログラミングをすべきではないと感じてしまうかもしれません。

せっかくコードを作成しても価値にはならずに、むしろ負債になりえてしまうのです。

しかし、学習で得た知識とスキルは永続的に価値を生み出します。プログラマーはもちろん、ノンプログラマーにとっても、それが真実です。

本書は、ノンプログラマーが実務向けのいくつかのツールを開発できるとともに、公式ドキュメントやプログラマー向けの書籍を読めるようになるのをゴールとしています。急な坂道ではありますが、それを登りきった皆さんは、そのゴールに到達できたはずです。エラーの解決やメンテナンスをすることができ、新しい情報を得たり、調べたりしながら、さらに新しいものを生み出し続けることができます。

Pythonの世界は、一流のプログラマーが活躍する最先端の領域と地続きです。彼らの仕事のいくつかは、GitHubをはじめオープンな場でも、そのようすを目にすることができます。同じレベルに到達するのは難しいにしても、その発展しつづける輪の中で、刺激を浴びながら一緒に学び続けることはできます。それは、とてもワクワクすることではありませんか?

さて、本書はわけあって執筆開始からとても多くの期間を要してしまいました。このチャンスを形にし、出版までたどり着かせてくださった編集部の皆さんには感謝しかありません。

また、いつも優しく楽しく支えて続けてくれている家族に、日々ともにワクワクする学習の場をつくってくださっている「ノンプロ研」の皆さんに、そして技術の発展に貢献してくださっているすべての皆さんに、あらためて感謝いたします。

「おわりに」の後に思っていること

今回、単著としては、はじめてPythonの書籍を上梓することができました。

VBAやGASとの大きな違いは、「おわりに」にも記述しているとおり、一流のプログラマーが活躍する最先端の領域と地続きであるという点です(もちろん、VBAやGASの世界にも一流のプログラマーはいらっしゃいますがPythonほど多くはいらっしゃいません)。

これまで日本では、ITで何か新しいことを生み出すのはプログラマーの仕事であり、それ以外の職種の人たちはそこに責務を負うことがなくてもよい、という世界でした。

しかし、この「ソフトウェアが世界を飲み込んでいく時代」が到来した今、そうは言ってられません。

私の指名は、以下のようにして、分断されたプログラマーとノンプログラマーの垣根をできるだけ取っ払って、双方の「働く」の価値を高めることです。

  • プログラマーがこれまで蓄積してきた知識・ノウハウをノンプログラマーに届けること
  • ノンプログラマーがプログラマーの皆さんと協働できるように教育、支援すること

本書が、数ある日本語Python書籍の中で、このような役割を少しでも果たしてくれることを願っています。

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