みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、僕の発信は生成AIの養分になってもかまわないです。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
発信をためらっている君へ
「発信をためらっている君へ」ということなんですが、ためらっているなら今すぐ開始した方がいいというのが僕の意見です。
発信をおすすめする理由はいくつかありまして、そのどれも重要なんですが、たとえば前回お話した「自分軸をつくる」これも発信を通して行うことができます。
あとは、これも別の放送でお伝えしていますが、「つながりをつくる」です。
実際、会社と自宅の往復だけだと限られた人にしか会わないのですが、発信を通してそれ以外の人たちと繋がる機会というのが今与えられているわけです。
さらに、スキルアップの視点でいうと、学びの一環としてのアウトプット。これが学習効果として非常に有効なんです。
皆さん、読む、見る、聞くのインプット型になりがちなんですが、アウトプットを6割ないしは7割ぐらい。これは学習の観点でいうと良いと言われていますので、ぜひ発信を学習の一部としてやっていただくというのもすごくいいなと思っています。
このように、発信のメリットはいくつもあって、そしてそれぞれがナイスなメリットなんですけれども、今日は僕が感じている発信することの最大の魅力について話をしたいなと思っています。
どのような発信活動をしてきたか
ブログ、Twitterをスタート
それを伝えるために、まずは僕がどんな発信活動をしてきたのかということをお伝えしたいなと思っています。
僕が発信活動を開始したのは、2015年の2月、独立しようということで、その集客のためにブログを開始したんです。
「いつも隣にITのお仕事」のブログ記事を毎日書こうということでスタートしました。
それと同時にアカウントはあったんですが、当時Twitterの発信活動も開始しました。
当時の目的は集客だったんですが、最初の2年ぐらいはブログ経由の問い合わせがないこともなかったんですが、受注の件数でいうとかなりぎりぎりというのが、最初の2年間でした。
でも、ブログの更新をやめようと思ったことはなかったんです。
というのも、集客は全然いまいちだったんですが、ページビュー数は、結構順調に伸びていったんです。
なので、僕のこの発信活動は、どんどんみんなの役に立っているなというところもありました。
そして、数字的にはどんどん伸びていったので、問い合わせの件数が来る比率は低いんですが、母数が大きくなれば、収益的にも良くなっていく可能性があるなということで、頑張れたというのはあります。
書籍を出版
そんなふうに踏ん張っていて、2年ぐらい経った時に、出版社さんからオファーがありまして、最初のデビュー作「Excel VBAを実務で使い倒す技術」を出版することができたんです。
こちらの書籍を出すことで、やはり自分の活動としては、1つ印籠を得たというか、格が上がったというところはありました。
というのも、やはり企業さんからの、特にそこそこ名のある企業さんからのオファーがもらえるようになったんです。
やはり、書籍を書いているというのは、ステータスとしては非常に有効なんだなと思いました。
書籍のオファーをいただいた時の編集さんからのコメント
この書籍のおかげでビジネス的には少し持ち直して、活動が続けられるようになったというのはあるんですが、書籍のオファーをいただいた時の編集さんからのコメントが、結構印象的だったんです。
どんなことをおっしゃられてたかというと、以下のようなことです。
タカハシさんのブログを見ると、なんかこだわりを感じる。VBAの書籍は、たくさん出ているわけなので、何かこだわっていて、どこかとんがっていないと埋もれちゃう。
そういったことをおっしゃられていたんです。
僕がどんなこだわりを持っていたかというと、当時VBAという言語は、ノンプログラマーが使う言語としては、ほぼ一択だったわけです。ただ、ExcelをはじめOffice製品を自動化することができるということで、かなり業務を改善するという意味でいうと、ものすごい可能性の高い技術なんです。
VBAを広めていくのに変な雰囲気を感じた
その技術を広めていくのに、僕は推進していきたいという立場だったんですが、なんか変な雰囲気を感じました。
どんな雰囲気を感じていたかというと、VBAをプログラミング言語の中で、ダメな言語ということでバカにするようなそんな風潮が結構ありました。
というのも、当時VBAはノンプログラマー向けがメインだったので、どうしても簡単にできるよみたいなのをアピールする。そういった書籍が山ほど出ていたんです。
それ自体は悪いことではないんですが、そういった情報ばかりになってしまうとどういったことが起きるかというと、とにかく動けばいいとなります。
書いたコードの内容もきちんと理解できなくてもいいし、後でメンテナンスのことも大して気にしなくていい。そういう人たちばかりの世界だというように、VBAは見られてたんです。
実際にそういうところもあったかなと思うので、僕としては書いたコードをきちんと理解しましょう、書いたコードを他の人が見る可能性もあるので、綺麗なコードを書きましょうと。
そういったことを、かなり口酸っぱくブログでも伝えていたんです。
そのこだわりが編集さんにも伝わっていて、実際にそういった内容を盛り込んだ書籍を出版することができて、そしてこの書籍がちゃんとヒットしたんです。
2作目の書籍を出版
この編集さんから次に何を出しますかと言われた時に、Google Apps Scriptの書籍を書かせてくださいとお願いしました。
Google Apps Scriptは、Googleのサービスを操作することができるプログラミング言語なんですが、まだ当時はあんまり流行っていませんでした。
Google Workspace、当時はG Suiteという名前だったんですが、それが普及し始めた時だったんです。これはGoogle Apps Scriptこれから来るぞ、ということで、僕も一生懸命情報をキャッチして、発信をしていた時だったんです。
Google Apps Script、GASとも言いますが、日本語の情報がなかなか少なかったんです。
書籍でいうと、だいぶ前に書かれたものが2冊あったんですが、だいぶ情報が古くなっていました。
そして、ネット上に情報もあるんですが、これは本職のプログラマーさんたちが、コードだけ貼っているような内容でした。
そのコードの意味みたいなのを理解するには、当時英語版しかなかった公式のリファレンスを見に行くしかなかったんです。
詳解! Google Apps Script完全入門
そこで、日本語でしかもノンプログラマーの初心者向けに、情報を提供しなきゃいけないということで、ブログでも発信していて、さらにちゃんとした書籍も必要だということで、編集さんに提案をして、その書籍が出たのは2017年の12月です。
これが、「詳解! Google Apps Script完全入門」になります。
この書籍が出た時に、毎回、いくつかの主要な書店さんを回って、ポップをお渡しするみたいなことをしてたんです。しかし当時、Google Apps Scriptなんて全然メジャーな言語ではなかったんです。
基本的にはプログラミングその他みたいな棚に置かれたり、言語的にはJavaScriptなので、JavaScriptの棚に置かれたりとか、そういった仮住まい的なところに置かれることが多かったんです。
一方で、同じノンプログラマー向けのVBAなんかでいうと、棚をどどんと用意されていて、そこに毎月新刊が出ている状態だったんです。なので、GASに関してもVBAみたいにたくさんの書籍、いろんな書籍が出てきて、棚ができたらいいななんていうふうに思っていました。
そしたら、ありがたいことにGoogle Apps Script完全入門も、ヒットすることができました。他の出版社さんも、この言語いいなということで、いろんな書籍を出すようになるんです。
その後、何冊も何冊も出てきて、ようやく棚全部というわけにはいかないんですが、棚一段のちょっとしたスペースが、GASコーナーになっているみたいなこともあって、書店に行く度に僕の夢が本当に叶ったなと思うんです。
VBAもGASもずっと発信をしてきた
そんな感じで、VBAもGASもずっと発信をしてきて、それぞれ500~600記事ぐらいあります。
あとは、Pythonや他のIT関係の記事も書いていますが、全体としては、ブログとして一時期130万pvぐらい毎月稼いでいた時期もありましたし、X、Twitterの方も、フォロワーさんが今9000人で、数字的にはかなり伸びたなというところなんです。
そして、コミュニティノンプロ研を立ち上げた時も、このブログ経由で仲間たちが集まってくださって、それで順調にメンバー数も増えていった、そういったところもあるなと感じています。
この発信活動のおかげで、僕の今のビジネスが成り立っているというのはもちろんあるんです。
ただそれよりも、プログラミングの基礎を学ぼうよという人が増えたということだったり、GASの本がいっぱい出てきて棚ができるようになったとか、そういったことの方がすごく僕としては嬉しいんです。
一時期Googleさんからお話をいただいた時があった
GASでいうと、一時期Googleさんからお話をいただいた時があったんですが、実はGoogle Apps Scriptを使うユーザーの数が、なんと、アメリカに次いで日本が2番目に多いと言われたんです。
これは本当に僕のブログとか書籍が貢献したかどうか実際にはわからないんですが、多分貢献できただろうなと思って、それはすごく嬉しかったなと思っています。
今でいうと、ChatGPTでこんなコードをGASで書いてくださいとか、VBAで書いてください、そういったことをお願いするとコードを作ってくれます。
おそらくなんですが、僕が大量に書いた1000記事ぐらいの記事の内容は、特に日本語の情報でいうと、大変な学習材料になっているんじゃないかなと思うんです。
普通であれば、自分のブログに来てもらえなくなったんで、アクセス稼げないし、ChatGPTめと思うかもしれません。
僕は全然、そういうふうには思っていなくて、そうやってAIの学習材料になることで、より多くの人が利用できることになります。
AIの中でずっと僕のコードが生きてくれる
Google検索経由だとどうしても先細っていくんですが、AIの中でずっと僕のコードが生きてくれるならと思うと、すごくいいなと思うんです。
つまり、僕の発信活動は何になっているかというと、 日本語の言語空間、これの歴史に参加しているということなんです。
プログラミングを学ぼうというノンプログラマーの皆さんが、僕の記事を読んで、実際にスキルを身につけて職場の改善をする。
編集さんがこの人にアプローチして、書籍の企画を作ろうと考える。
ChatGPTのAIモデルの学習材料になって、 より精度の高いコードが書き出せるようになる。そういったことに貢献できてることなんですね。
そして、インターネットがWeb2.0になったことで、誰もがその発信活動に参加できるようになった。これは、本当に画期的なことだなと思うんです。
日本語の言語空間の歴史に誰でも参加できる
自分なんて発信することなんてないとか、書くのが上手じゃないとか、そういうふうにためらっちゃう方も、たくさんいらっしゃるかと思うんです。ただ、全然そんなことはなくて、 必ず毎日何かを見たり、聞いたり、学んだり、感じたりしているはずなんです。
それを発信することで、あなたならではの発信に必ずなるはずなんです。
そして、あんまりうまく書けないというのは、それは最初は誰でもそうなんです。
発信することで初めて自分がそれを客観的に見ることができますし、他の人が自分の文章だったり発信内容を見てくれるようになるわけなので、発信しないと鍛えられないんですね。
なので、うまく発信できないというそういった悩みは発信することでしか解消されませんので、とにかくやるべしということになるわけです。
とにかく、この日本語の言語空間の歴史、これに参加できる権利、それが今でいうとほとんどの人が与えられてるわけなので、その権利を行使しない手はないなと僕は思います。
発信したものが誰かの役に立ってるのが幸せ
何せ30代までなんか冴えないサラリーマンやっていて、時には馬鹿だの役立たずだの、そんなふうに言われて生活をしていたわけなんです。
ただ、僕が書いたブログだったり、こういったVoicyで配信している内容が、決して多くはないかもしれないですけれども、誰かの役に立っている、そういったのを感じられるのは、すごく幸せなことだなと思うんですね。
そして、それが感じられるようになったというのは、こういったインターネットをはじめ、素晴らしい技術を開発してくださった皆さんのおかげでもあります。
そして、僕も先人たちの発信を見て色々学んだりとか、勇気をもらったりとか、自分の活動の糧にしているわけなんです。
僕としては、そうやって受け取ったありがたいものを、さらに自分が生きているからこそできる何かしらかのブラッシュアップをしていく。そして発信をして、また歴史に刻んで、後から来る人たちのためにこのデジタルの空間に残しておく。
こういう活動、本当に素晴らしいんじゃないかなと僕は思うんです。
なので、もし発信をためらっているのであれば、今すぐ始めましょう。そして、このハッピーな感覚を皆さんにも味わっていただきたいなと、思っています。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「僕の発信は生成AIの養分になってもかまわない」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
チャンネルのフォロー、コメント、SNSでのシェアなどなど、楽しみにお待ちしております。
では、また。