みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、今さら聞いてもいいIT用語 #3: 「ID」です。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
今さら聞いてもいいIT用語シリーズ
今日は、大人気シリーズ、今さら聞いてもいいIT用語第3回目です。
今さら人には聞けない、でも知っておいた方が良い気がする、そんなIT用語を今からこっそり学べるシリーズとなっています。
今日取り上げるIT用語はIDです。
コンピューターに詳しい人だけ知っていればいいんじゃないのと思うかもしれないんですが、我々の生活を本当に支えてくれる大事なやつなんです。
IDとは~IDが表すもの
IDというのはアルファベットのI、D大文字で表現することが多いかなと思います。この言葉の元々の英単語はidentifireという言葉になります。あんまり聞き慣れない言葉ですよね。
ではこの言葉、日本語に訳すと「識別子」という言葉が当てられています。日本語で言っても何のことやらという感じです。
このID(識別子)なんですが、もうちょっと詳しく説明すると、様々なものに付与する、それらを一意に識別するための番号や文字列のことを言います。
ユーザーID
様々なものというのは何かと言うと、代表的なものは人、ユーザーです。
例えば、Amazonとか楽天などのECサービスでもいいですしSNSでもいいんですがWebサービスを何か扱おうとすると、多くの場合、ユーザーIDとパスワードを求められます。
この2つを使ってログインした時には、あなた自身がそのユーザーであるということが認証、特定されるわけです。
法人番号
あと、別のもので言うと、法人番号というのもあります。
これは、株式会社とか合同会社など日本に存在する法人に一意につけられている番号になっています。
伝票番号
別の例で言うと宅急便があります。こちらは伝票番号がついていますね。
再配達する時に伝票番号の入力を求められる時があると思うんですが、これは、荷物ごとに振られる番号になっていて、荷物を特定することができるということです。
その荷物の配達状況を確認したり、先ほどお話したように再配達の依頼をしたり、そういった時にその荷物を特定するために使うことができます。
IDがないと起きる困ったこと~学校の場合
世の中本当に様々なものにIDが振られているんですが、このIDは、データとして物事を管理する時にとても便利なんです。
というか、むしろIDがないとデータ管理で困っちゃう時が結構出てきてしまいます。
どんな困ったことが起きるのか、事例を用いて説明をしていきたいと思います。
出席番号で管理する
ある学校の1つの教室、クラスがあるとします。クラスの中で言うと、IDとしてよく使われているのが出席番号です。
これ、名前のあいうえお順で決まっていたりとか、生年月日順で決まっていたりとかするんですが、皆さんの学校ではどういう感じで決められていましたでしょうか。
いずれにしても、1から順番に振られていて同じ番号の人はいない、その生徒の1人1人を特定する情報として使われているわけです。
名前で管理する
そんなわざわざ番号をつけなくても名前で識別できるだろう、そんな風に言う人もいるかもしれないですね。ただ、これ必ずしもそうとも言えないわけです。
例えばごくまれに、同姓同名の人がいたりします。ケースは少ないにしても、実際にあり得る話です。
余談なんですが、僕が高専の時に同じクラス40人の内、マツモトタカシくんが2人いたんです。
運良く名前の方の漢字が違ったので、そちらで識別できるにはできるんですが、やはりそういった可能性を踏まえると、別途特定できるIDがあった方がいいよねという話です。
同姓同名の場合
例えば、Excelなどの表計算ソフトで、生徒たちのリストを管理しているとします。各1行1行にその学生1人1人のデータを入力していくわけです。
これ、名前で識別するような管理をしていたとするならば、同姓同名の生徒がいたりすると困っちゃうわけです。
例えば成績データ、テストの点数を入力しようと思っても、同じ名前のデータが2つありますので、どっちがどっちのデータなのかわからない、混同してしまうわけです。
しかし例えば、テストに出席番号を書いてもらった上で点数をつけてその点数を成績データに入力するのであれば、出席番号に紐づいて点数を書けますので、そのようなデータの混同を防ぐことができるわけです。
名字が変わるケース
もう1つ別の例として、事情によって名字が変わってしまう生徒もいるかもしれませんよね。
ある一定の時期までは前の名前で管理していて、名前の変更がされた後では新しい名前でデータが入力されている。そうすると、その名字が変わった前後のデータが同一人物なのかどうか判定するのが難しくなってしまう、そんな問題も出てきます。
その場合、出席番号のようなIDをその前後でちゃんと振っておけば、同じ人物であると特定ができるわけです。
学籍番号で管理する
このように、あるグループの中でその個人だったり、要素だったり一意に特定できるIDが存在していることは、データ管理上で言うととても大事なことです。というよりは、必須と言ってもいいぐらいのものなんです。
理解を深めるために、先ほどの話を少し意地悪に考えてみたいなと思います。
例えば、学年で成績順をランキングで見たい時はどうしましょう。
先ほどのように、クラスごとの出席番号をIDとして使っていると、1年1組のデータと1年2組のデータを一緒にした時に、同じ出席番号の子たちが存在するということが起きてしまいます。
これ、リスナーの皆さんだったらどういう風に対処しますか。
このケースでよく使われているのは、学籍番号になります。
ほとんどの場合、全ての学年で一意ですし、さらに、卒業生やこれから入ってくる入学生も含めて一意になるような決め方がされていることが多いんじゃないかと思います。
例えば、入学年を下2桁、今年だったら24に。クラスの番号を表す2桁、1組であれば01。プラス出席番号。
学籍番号をこうつけていけば、学校創設から100年間は一意の番号をつけ続けることができるようになります。
IDをつけるときのポイント
このように、同じ人だったとしてもグループのサイズ感が変わってきたり、領域が変わったりすると、別のIDの付け方をしないといけないです。これは、IDをつける時のポイントだったりしますね。
ぜひ皆さん、お仕事で使われている様々なリストやデータにIDを付けてみていただきたいなと思います。
例えば従業員ID、取引先ID、商品ID、受注ID、とこんな感じですね。IDを付与することで、様々な事象を特定することができるようになるわけです。
例えば現在のデータと10年前のデータを紐づけたり、今いる部署と隣の部署のデータを紐づけたり。共通のID管理をきちんとしておくことで、そういったことがどんどんできるようになります。
ぜひ皆さんこの感覚持ってお仕事をしていただくと、データ管理がめちゃめちゃ楽になるんじゃないかなと思います。
Voicyのパーソナリティーを識別する番号は?
さて、最後にちょっと小ネタをお話ししたいなと思います。
VoicyのパーソナリティーさんそれぞれにつけられているIDを、ぜひ見つけていただきたいなと思うんです。
Voicyさんに確認したわけじゃないんですが、多分番号的にこれ、というのが僕の中にありますので、ちょっと番号だけお伝えしておきます。
このタカハシノリアキのパーソナリティ番号は2986番です。
もう1つヒントとして、Voicy1期生のパパ丸山さんです。
7年前にVoicyのパーソナリティーとしてチャンネル開設されていますが、パパ丸山さんの番号は181番になります。
あと、荒木博行さんは、確か先日お会いした時に、Voicy5年ぐらいとおっしゃられていましたが、そのID番号は794番なんじゃないかなと思っています。
ぜひ皆さん、どこにあるのか見つけてみていただければと思います。
重要な役割を持つID
ということで、今日は、今さら聞いてもいいIT用語「ID」について解説をさせていただきました。
ちょっとIDなんて言うと、ややこしいやつみたいなイメージを皆さんお持ちかもしれないんですが、今日お話ししたように、世の中のあちこちで起きてしまいがちなややこしいことを防いでくれる役割を持っているわけです。
本当にいろんなところでIDが使われていますので、ぜひ身の回りにあるIDを探してみていただければと思います。
そして、お仕事で使っているデータにIDを付けてみるのを、ぜひ試してみていただきたいなと思います。
きっと、データ管理が楽になるんじゃないかなと思います。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から『今さら聞いてもいいIT用語 #3: 「ID」』をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
チャンネルのフォロー、コメント、SNSでのシェアなどなど、楽しみにお待ちしております。
では、また。