Googleの新機能「かこって検索」はどうすごいのか?

Googleの新機能「かこって検索」はどうすごいのか?

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、Googleの新機能「かこって検索」はどうすごいのか?です。

#593 Googleの新機能「かこって検索」はどうすごいのか? | タカハシノリアキ「『働く』の価値を上げるスキルアップラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
グーグルの新機能「かこって検索」が登場、どんなアプリからでもすぐ検索→

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

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グーグルの新機能かこって検索が登場

今日は、ニュース記事を紹介していきます。

1月18日のケータイWatchの記事なんですが、タイトルは「グーグルの新機能「かこって検索」が登場、どんなアプリからでもすぐ検索。まずはGalaxy S24シリーズやPixel 8/8 Proから」です。

グーグルの新機能「かこって検索」が登場、どんなアプリからでもすぐ検索
グーグルは、検索の新機能「かこって検索(Circle to Search)」を発表した。まずは、プレミアムクラスのスマートフォンから利用できるとのことで、発表されたばかりの「Galaxy S24シリーズ」や、Pixel 8/8 Proで1月...

こちらの記事になります。

記事の内容をちょっと見ていきたいと思います。

かこって検索とは

Googleは検索の新機能かこって検索(Circle to Search)を発表しました。

発表されたばかりのGalaxy S24シリーズやPixel 8/8 Proで1月31日以降、順次利用できるようになります。

かこって検索は、どんなアプリを使っていても、簡単な操作でGoogle検索を使えるようにするものです。

YouTubeなど、動画でクリエイターが着用していた衣装を検索したい場合、動画再生を一旦止めて、かこって検索を起動します。

そのうえで、ディスプレイ上で検索したいもの周辺を丸を描くようになるわけです。

すると、画像検索ページが立ち上がって、関連する情報が表示されていくといった流れになります。

これは、どんなアプリを使っていてもというのがミソで、さすがアンドロイドOSを提供しているGoogleなんです。

YouTubeを例にここでは書かれているんですが、Googleが提供してない他社のアプリ。

たとえば、TiktokとかInstagramとか、そういった画像、動画系のアプリを使っている時にも、このかこって検索を起動して使うことができるということなんです。

若者のブラウザ検索に関する行動結果

Googleのサービスにしては、かこって検索というなんとも可愛らしいサービスではあるんですが、今、ビックテック各社がこぞって競い合っているユーザーの動線の争奪戦。これにちょっと面白い一石を投じるんじゃないかなと僕は思っています。

そのあたり、今日は、深く解説をしていきたいと思っています。

さて、ちょっと前の話になると、何かを知りたいってユーザーが思った時に、ユーザーが取る行動。これは、キーワード検索ほぼ一択だったわけです。

そのキーワード検索の絶対王者と言っていいのが、Google検索なわけです。

いやいや、最近でいうと、若者は、XとかInstagram。これで直接検索をしちゃうんで、Google検索使わなくなってきたんだよ。そんなふうに言う人もいるんですが、実は、これは、ある調査によると、そうともいえないということが示されています。

2021年博報堂生活総合研究所「若者のスマホアプリ利用行動」こちらの調査でいうと、若者のブラウザ検索に関する行動について、ちょっと興味深い結果が示されています。

ブラウザ検索回数は増加

1つは、若者のブラウザ検索の回数。これが減ってきているかどうかという話なんですが、2016年の時点では、20代は月に30回ほどブラウザ検索をしていたそうです。

それが、4年後の2020年になると、ブラウザ検索の回数は、減るどころか、むしろ40回ほどに増加したそうなんです。

つまり、若者のキーワード検索、ブラウザ検索の回数は増えている。こういった事実が示されました。

ブラウザー検索をしていると同時にTwitterやInstagramも使っている

もう1つ、面白い結果が出ています。

20代の約2人に1人は、ブラウザー検索をしている時に、同時にTwitterやInstagramも使っている。そういったことがわかったそうです。

同様に、約4人に1人は、ブラウザ検索と同時にLine、YouTubeを使っているということがわかったそうです。

つまり、ここでいうと、TwitterやInstagram、YouTubeなんかでいうと、それらのアプリの中で検索ができるです。

ただ、それらのアプリを使っている時間は、必ずしもそのアプリの検索だけを使っているわけではなくて、わざわざブラウザ検索も併用して使っているということなんです。

つまり、これらSNSとか動画アプリに関していうと、それを使用することによって、ユーザーはルーダーなものに興味喚起されて、ウェブ検索をむしろ増やす方向に作用している。このようなことが言えるんじゃないかという話なんです。

なので、これらSNSだったり動画アプリであったり、それらのアプリの利用というのは、キーワード検索にとっていうとライバルというよりはむしろ仲間だったわけです。

生成AIの登場

さて、しかし、そんなキーワード検索、Google検索もちょっと暗雲が立ち込めてくるわけです。

それは何かというと、生成AIの登場になります。

それを一気に世の中に知らしめて、生成AI部分を牽引しているのが、OpenAIのチャットGPTやマイクロソフトのCopilotになるわけです。

生成AIがキーワード検索にとってなぜ脅威か

なぜこれら生成AIがキーワード検索にとって脅威かというと、何かを知りたいと思った時のユーザーの行動。これをキーワード検索から奪っていくんじゃないか、そのように思われているからです。

今までは、何かを知りたいという時には、想定されるキーワードでキーワード検索をします。

そこに検索結果のページが、いくつか表示されるですが、自分が知りたい答えがどのページにあるのか、ページを開いて、横断する必要があったわけです。

ただし、生成AIは、それら数々のページの情報を一旦まるっと飲み込んだ上で、最もそれっぽい一般論として、まとめてくれて、返してくれるわけです。

これは、ユーザーの手間としては、かなりスキップできるようになったといえるんじゃないかという話です。

さらに、その生成AIが返してくれた結果に対して、追加の依頼をすることができます。これによって、ユーザーがより欲しい状態にどんどん持っていくことができるわけです。

Googleも生成AIモデルGeminiとチャットAI Bardを投入

この生成AIの一大ブームを受けて、Googleも負けじと生成AIモデルGeminiとチャットAI Bard。これを本気でぶつけてきて、ガチンコ勝負になっているわけです。

さらに、これまでのGoogle検索の結果にも生成AIの結果も表示するなど、ユーザーの取りあいでいうとこの生成AI、これが主線上になりつつあるということがいえるんじゃないかなと思います。

しかし、Googleにとっては、Google検索とそれによる広告収益。これは、Google全体としても収益の大黒柱なので、なんとか死守したいというところがあるわけです。

かこって検索の登場

そんな背景がある中での、今回のかこって検索の登場になります。

これは、厳しい戦いではあるんですが、そんな中でちょっとひねり手というか、上手を取れるような秘策になるんじゃないかなと僕は考えています。

Google検索に誘導できる

ポイントは、このかこって検索がどんなアプリを使っていても起動できるというところにあるんです。

たとえば、今、若者を中心にたくさん使っているアプリでいうと、TiktokやInstagramがあるわけです。

TiktokやInstagramも、彼らの収益源は、広告収入とか投げ銭とかです。

ただ、そのアプリを利用している時に、この写っているファッションについて知りたいとか、この食べ物について知りたいと。そういった知りたいという衝動が出てきた時に、このかこって検索を使うという機会が提供されるわけです。

TiktokやInstagramからすると、そのままユーザーには自分のアプリの中にずっといていただきたいです。

しかし、このかこって検索を通じてGoogleがそのユーザーの滞在をインターセプトして、自らのGoogle検索に誘導していってしまうわけです。

前半の行動生活総合研究所の調査からいうと、若者たちはSNSや動画アプリとブラウザ検索を切り替えながら検索行動を取っていた。

そういったことを考えると、さらにそれをショートカットできるかこって検索。これが十分に利用される可能性は結構高いんじゃないかなと想定されるわけです。

かこうだけで検索できる

さらに、今回のかこって検索でいうと、キーワードが思いつかなかったとしても、かこうだけでいけます。そういったポイントもプラスに働く可能性は十分にあるなと、そんなふうに思うわけです。

これ、自社サービスであるYouTubeからもインターセプトしてGoogle検索に引っ張ってくるみたいなことが考えられるので、Googleとしてはどっちでもいいという話なんですかね。

さらに、このかこって検索は写真を見ている時でもいけるわけです。

たとえば、Googleフォトとか、そのような、今までは、Google検索への動線がそんなに強くなかったところにも、動線を敷けるようになるということなんです。

今回は、アンドロイドOSの一部端末だけということではあるんですが、これがどんどん拡大していくということは、おそらくいえるんじゃないかなと思います。

そして、もう1つのスマホOSの挙動、Appleです。Appleがこの技術に関して、どう動いてくるかというのは、これから先、すごく見ものだなとは思います。

今日は、Googleの新機能かこって検索について紹介をさせていただきました。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「Googleの新機能「かこって検索」はどうすごいのか?」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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