みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、今さら聞いてもいいIT用語 #5: 「オープンソース」です。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
今さら聞いてもいいIT用語
オープンソースとは
今さら聞いてもいいIT用語。今日紹介するキーワードはオープンソースというキーワードになります。
これはどういった意味かというと、そのソフトウェアのことなんですが、そのソフトウェアのソースコードが一般に公開されている。そういったものをオープンソースといいます。
公開されているので、閲覧をすることはできるんです。それはもちろん自由に使用したり、配布したり改変をしたりすることができる。そういった状態のことをいいます。
こういったソフトウェアのことをオープンソースソフトウェア。このようにいうのですが、その頭文字を取ってOSSといったりもします。
フリーソフトとの違い
フリーソフトとは何が違うのと思われるかもしれないんですが、フリーソフトというのは、無料で公開されているソフトウェアのことです。
無料で配布されていますので、利用者はそれをダウンロードして、インストールなどすると無料で使うことができるということです。ただ、そのソフトウェアの中身、当然プログラムで作られているのですが、そのプログラムのコードが見られるかというと、見られないわけです。
一方で、オープンソースの場合は、そのソフトウェアを使うことも当然できますが、そのソフトウェアがどういったプログラムのコードで作られているのか、それも公開されています。つまり、ソースコードが公開されているということなんです。
その点が違いますので、ご理解いただければなと思います。
オープンソースで作られているソフトウェア
WordPress
オープンソースで作られているソフトウェア。実は有名なものでもたくさんあるんですが、ITそんなに馴染みがない人でも、おそらく触れたことがあるんじゃないかなというソフトは、WordPressというのがあります。
これは、聞いたことないって思うかもしれないんですが、おそらくWordPressで作られたホームページ。これはほとんどの方が見たことあるんじゃないかなって思います。
このWordPressというのは、ブログを作るためのソフトウェア。専門用語でいうとコンテンツ管理システム、CMSなんておいますが、ブログ付きのホームページを作るときにWordPressをベースにすると、ものすごく簡単にそれが作れるよという話なんです。
WordPressは本当にあちこちで人気で、いろんなとこで使われています。世界のCMSでいうと63.7%のシェア、そして、ウェブサイト全体でいっても43.1%のシェア。
つまり、世の中のウェブサイトの4割はWordPressで作られているということなんです。
実際、僕が運営しているブログ、いつも隣にITのお仕事とか、自分が経営している会社、株式会社プランノーツとか、一般社団法人ノンプログラマー協会、こちらのコーポレートサイトもWordPressで作られています。
Python
あと、別の例でいうと、Pythonと呼ばれる、とても人気のプログラミング言語があるんですが、これもオープンソースで作られています。
このプログラミング言語もソフトウェアなの?と思われるかもしれないんですが、これも立派なソフトウェアなんです。
というのも、人間が理解できる文法で作られたソースコード。これを、機械が処理できるように機械語に変換するという、そういったソフトウェアが必要なんですが、それが、いわゆるプログラミング言語の役割になっています。これも十分立派なソフトウェアなんです。
このPythonもオープンソースで使われています。
Android OS
さらに、身近なものでいうと、Android OSがあります。これ、Googleのやつじゃないのと思われるかもしれないんですが、実はオープンソースなので、誰もがそのソースコードを見ることができますし、使うことができますし、改変することができるわけです。
そうやって、オープンに公開されているからこそ、いろんなメーカーでも、自社の端末にAndroid OSを使うことができる。そういった話になるわけです。
オープンソースの仕組み
さて、そんなオープンソースなんですが、皆さん、感覚的に不思議だなと思われませんか。
というのも、普通は、自分で頑張って作ったソースコード。そして、それでできたソフトウェア、他の人には渡さずにうまくお金に変えたい。そんなふうに思うわけです。
たとえば、ソースコードももちろん公開せずにソフトウェアとして販売する。これによって利益を得ることができるので、みんなそうしたらいいじゃんと思うわけです。
そもそも、ソフトウェアだけじゃなくて、ソースコードまで公開したら、みんな似たようなソフト作っちゃうじゃないかとなります。そしたら、自分ところの頑張りが無駄になってしまう。そんなふうにも思うわけです。
オープンにすることで良いソフトウェアを作ることができる
ただ、ここは開発者たちのエコシステムの面白いところなんですが、ソフトウェアというのは、1人で自分だけの技術で作るよりも、多くの開発者で携わって、いろんな人のアイデアとか、いろんな人が持っているスキルとか、そういったものを組み合わせた方が、より良いものが生み出されるんです。
つまり、オープンにすることで、多くの開発者の目に留まること、それによって、より良いソフトウェアを作ることができるというのを皆さん理解して携わっているんです。
そして、オープンに公開することによって、多くの開発者に知ってもらう機会も生まれるということです。なので、そのソフトウェア自体の広まりにも、格段に違ってくるわけです。
さらに、ソフトウェアなので、バグとか、脆弱性が残されている時も当然あるですが、それを早期に見つけられる可能性も多くなりますし、それをすぐに修正することもできるわけです。
さらに、開発者が知り合って、繋がり合うことで、コミュニティが形成されて、より新たなイノベーションが生まれる。そういったことも、期待できるわけです。
オープンソースの収益化方法
ソフトウェアの周辺サービスを用意して収益化
いやいや、いくらいいソフトウェアできるからといっても、自分がソースコードを作るのにかかった時間。ただ働きってわけには、いかないだろうと。そのお金、どうするんだという話がありますよね。
これは、色々な方法がありまして、ソフトウェア自体、ソースコード自体は、無料で公開しているので、そこから直接収益を得ることはできないんですが、たとえば、そのソフトウェアの、周辺のサービスを用意して、そこを、有料で提供するみたいなこともできます。
または、セミナーとか、書籍とか、そういったところで収益に変える。そういったこともできるわけです。
たとえば、先ほどお話したWordPressでいえば、そのWordPress上で使えるテンプレートのこと、テーマっていったりしますが、たとえばテーマを有料で販売したりとか、拡張機能、これをプラグインなんていいますが、それを販売したりとか、そういったことができるわけです。
もしくは、自分のクライアントにWordPressを導入するサポートをしたりとか、そのWordPressを使い方をレクチャーしたりとか、そういった部分を有料で提供することができる。そういった選択肢も皆さんやられているわけです。
Android OSは周辺ソフトで収益化
あと、別の例でいうと、Android。これGoogleタダでOS配ってどうやって儲けているんだという話なんですが、実はここには結構上手なからくりがあるんです。
というのも、Android OSで、使うソフトウェア。GoogleマップとかGmailとかGoogle Playとか、当然使いたいわけです。ただ、Android OSのオープンソースには、これらの公式アプリが含まれていないわけです。
各端末メーカーが、Android OS上で、それらのGoogleの公式アプリ使う時には、Google Mobile Servicesというライセンス。これを取得する必要があるんです。そのライセンスを取得するときのテスト、これに料金がかかるそうなんです。
スマホ端末メーカーは、そこでGoogleにお金を払っている。そういったからくりになっているわけです。
つまり、メインとなるコアの部分のソフトウェア。ここをオープンソースで開発します。たくさんの開発者に知ってもらえて、さらに、より良いソフトウェアにしていくことができます。
その上で、その周辺をうまくビジネスに結びつけて、それで収益に変えていく。こういったことを皆さん考えているわけです。
ITに明るくない我々からすると、新しく斬新な発想に感じられますが、この考え方とかノウハウ、やり方というのは、結構学ぶべきところがあるんじゃないかなと思います。
ということで、今日は、今更聞いてもいいIT用語、オープンソースについてお話をさせていただきました。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「今さら聞いてもいいIT用語 #5: 「オープンソース」」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。