みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、増殖する「ハラスメント」の最新事情と向き合い方 です。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
新しいハラスメントが生まれています
先日のAERA dot.の記事でまた新しいハラスメントが生まれていますよ。
こんな記事があったので紹介していきたいと思います。
記事のタイトルは、『部下がやりがちなハラスメント”ハラ・ハラ” ミスを指摘され、「課長に言われた通りにやった」はグレー』になります。
このタイトルに“ハラ・ハラ”ってあるんですが、みなさん聞いたことありますでしょうか。
僕はこの記事読むまで知らなかったんですが、こんな言葉も生まれているってことなんです。
ハラスメント認定のNGワードが増えている
ちょっとこの言葉の解説は後ほどするとして、まず前提として、今このハラスメント意識の浸透によって、いろんなことがハラスメント認定されてNGワードが増えているとこの記事は伝えているんです。
たとえば、顧客が企業などに理不尽なクレームなどを言うカスタマーハラスメント、これは2023年に労災認定基準になって注目されているというそうなんです。
また、性的志向や性自認に関するSOGIハラやジェンダーハラスメント、これも今年3月、同性パートナーに犯罪被害者等給付金の支給を認める最高裁の判断が出て、今後注目されていくと言われています。
これまで色々なハラスメントが生まれてきた場所というのは、やはり会社というのが多いです。
そこで、この記事では、た新たに生まれたハラスメントを紹介するとともに、これはNGワードです。みたいなことを紹介していたんです。
リモートハラスメント
1つ紹介されていたのがリモートハラスメントになります。
たとえば、オンライン会議などで通話が途切れがちになった時、上司が「お前のところはいつもだな。なんとかしておけよ」、このように言うのはリモートハラスメント、つまりリモハラだそうです。
実際、通信状況が良くないとコミュニケーションうまく取れませんし、確かに環境は良くしたいですが、しかしこの記事に言わせると、リモート会議の通信環境を整える責任があるのは会社ですよということなんで、それを従業員に求めるのはハラスメントだそうです。
余談ですが、通信状況の悪さを縦に画面オフで参加する人が結構いるという話があるです。
集合住宅だとなかなか回線がうまく変えられないとか、そういった問題もあるですが、僕としては、みなさんいい環境を整えていただいて、ちゃんと画面オンでいいコミュニケーションができる、そんなオンライン会議目指していただきたいなと思います。
ハラスメント・ハラスメント
さて、次に紹介するのが、いよいよお待ちかねの“ハラ・ハラ”になるですが、これは何の略かというと、ハラスメント、ハラスメントだそうです。
そして、これは、部下の立場からやりがちだそうなんです。
なんでも、ハラスメントと決めつけて過剰に騒ぎ立ている、逆ハラスメント、これを“ハラ・ハラ”と言うそうです。
たとえば、上司にミスを指摘されて修正するように指示された時、「課長、それってパワハラですよ。私を脅すんですか。」
このように返すというのは“ハラ・ハラ”になるそうです。
さらに、「これ、課長に言われた通りにやったんですけど」、これはグレーゾーンに入るらしいです。
最近の流れで言うと、いろんなハラスメントが出てきているので、上司としてはかなり気を使う人が増えている、そういった話があるわけですよね。
その立場の変化から、部下の立場からハラスメントだと過剰に騒ぎ立ている、そういった人が増えてきてしまっているということなんですかね。
このように、◯◯ハラスメントというのが無限に増殖していっている、そんなふうに見えるわけです。
ハラスメントという言葉が暴走
元々このハラスメントに関しては、立場の違いのある人同士のコミュニケーション、特に立場が強い人と弱い人、このコミュニケーションにおいて、相手の尊厳を傷つけたりとか不快にさせてしまったりとか、そういったことがあるので改善していきましょうと、そういった文脈で広まっていった言葉と理解しています。
これ自体はいいことだと思うんですが、今やどんなところにでもハラスメントが潜んでいる、そういったふうに見えてきてしまっているわけです。
その結果として、あちこちのコミュニケーションが萎縮してしまう。
そういった意図していない方向にこのハラスメントという言葉が暴走してしまっているように見えるわけです。
目指したいのは良いコミュニケーションをすること
そもそも我々が目指したいのは、良いコミュニケーションをすること。
そこに立ち返ると、新たな事例を取り出して、新しい◯◯ハラスメント、それを認定して、これはNG、これはグレーゾーン、それを並び立ていること。
そのやり方が、本来やりたかった良いコミュニケーションをみんなできるようにするということに結びつくとはちょっと僕は思えないんです。
そのようなままハラスメントという具体の言葉を増やしていくことではなくて、より一段抽象的なレイヤーで、みんながどうコミュニケーションすればいいのかというのを対局することだと思うんです。
そうすれば、今後新たに◯◯ハラスメントのような事象が発生したとしても、それに抽象的なレイヤーで対応できますので、萎縮したコミュニケーションを取らずに済むんじゃないかなと思うわけです。
ではどうすればいいかという話なんですが、僕がいつも意識している方法についてお伝えしたいなと思っています。
矢印型からシャワー型へ
自分の立場から相手を見る矢印型のコミュニケーション。
みなさんこのイメージがあると思うんですが、まずはそこから脱するということなんです。
では、どういうイメージを持つかというと、俯瞰したメタの視点で、そこからみんなのコミュニケーションを見るシャワー型、このイメージをするのがいいんじゃないかなと思っています。
言い換えると、自分から相手だけを見るのではなくて、俯瞰した立場から僕らを見るわけです。
そして、僕らにとってどういうコミュニケーションが望ましいのか、どうあるべきなのか、そういった視点でコミュニケーションをしていくということです。
俯瞰した立場からリモートハラスメントを見る
たとえば、先ほどのリモートハラスメント、この例を見ていきたいんですが、確かに自分が上司の立場で部下の通信環境が良くない、そうするとイラっとするのは確かにそうだなと思うわけです。
しかし、その場面を俯瞰して上から全体を見るわけです。
すると、このリモート会議を良くするためにはどうしたらいいんだろう、こういった視点になるですが、その解決方法は間違いなく通信環境を改善することになるわけです。
さらに、その課題というのは部下だけのものではなくて僕らの課題になっていますので、一緒に状況を確認して、会社から何らかの支援をもらえないか、そういったことを一緒に考えるというのが自然な行為になっていくわけです。
俯瞰した立場からハラスメント・ハラスメントを見る
次に、“ハラ・ハラ”の例も見ていきたいんですが、修正するように指示された本人にとっては、やはりミスを指摘されるのは気持ちいいものではありません。
しかし、復活した目線でその事象を見るのであれば、自分がミスを減らして今後より活躍できるということは、チームのためにもいいことですし、当然自分にとってもいいことなわけです。
自分で改善できるのであれば改善すればいいですし、もし自分1人の力では難しそうなのであれば、協力を依頼したらいいんじゃないかなという話です。
常にどっちかに矢印が向いている状態だと、誰かが責任を負う、誰かが悪い。
そういう風に決めつけたくなるマインドになるわけです。
しかし、それを俯瞰した状態から見ることによって、いろんな問題が僕らの問題になります。
そうすると、尊厳を傷つけたりとか、不快にさせたりとか、そういったことから問題が切り離されるです。
結果的に、◯◯ハラスメントは発生しづらくなるんじゃないかなと思います。
まとめ
今日は、増殖するハラスメントの最新事情、そしてこれらとどう向き合うかという話をさせていただきました。
ぜひご参考いただければと思います。
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