フリーランスの貴重な時間で最大限の成果を上げる「エッセンシャル思考」のススメ

みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にするという本を読みました。

「最少の時間で成果を最大にする」って絶対に私が読むべきやつじゃないですか。

お仕事効率化オタクですし、ひとり社長としては限りある自分の時間という資産の使い道はそれはもう重要ですから。

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我々は本質を知らずに育ってきている?

この本を読んだときに、武井壮さんの「スポーツが短期間で上達するコツ」の話を思い出したんです。

こちらの記事なんですが。

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スポーツって反復練習が大事と言われますよね。たくさん練習すればうまくなるよ、そのためにたくさんの時間と体力を費やすべきで、それに耐える根性が大事だと。

でも武井さんの話では、その反復練習時間第一主義の落とし穴について教えてくれています。

結果はよくなるんです。反復練習をすると。ずれたまんまでも。たとえば、何球も何球も打つとか、何球も投げるとかをしていると、何か、覚えてきちゃうんで。
(中略)
そういうのが1個ずれててスポーツを習得するのと、今みたいな1個基準があって、そこから考えてスポーツをするのとでは、やっぱり伸びるスピードがぜんぜん違うんですよ。

私は少しゾッとしました。

このことを理解しているコーチってどれだけいるのでしょうか?

本質からずれているところで一生懸命やらせてしまっている場合もある…そう考えるとコーチの仕事って、すごく繊細で重要ですね。

もう少し、視野を広げると、スポーツだけでなくて、勉強もそうですし、もちろん仕事においても言えることだと思います。

ノートにびっしり同じ漢字や英単語を反復して書くような勉強法だったりとか、電話帳の端からテレアポをするような営業手法が本質的だとはどうしても思えないんです。

人はどこで本質を学ぶのでしょうか…?

エッセンシャル思考 vs 非エッセンシャル思考

さて、エッセンシャル思考というのは「より少なく、しかしより良く」を追及する考え方です。

本質的なものに時間とエネルギーを集中させて、限られたものから最大限の成果を得る方法論です。

こういう考え方、超大好物です。

時代による非エッセンシャルなプレッシャー

しかしながら、本書によると今の時代は

  • 選択肢が多すぎ
  • 他人の意見がうるさすぎ
  • 欲ばり

とのことで、人は忙しい日々に多くの要素を詰め込むようなプレッシャーを受け続けています。

いつも多くの”最優先”のタスクを抱えて、毎日のように締め切りに追われ、根性を出すことや睡眠時間を削ることを余儀なくされているにも関わらず、頻繁に差し込みで仕事が入ります。

企業は「ワークライフバランス」などと言いつつ、24時間いつでもスマートフォンで社員を呼び出せると考えている。仕事の優先順位を決めるミーティングでは、最優先事項が10個も同列に並んでいる。

少し疲れて休もうとすると、根性がない、精神力がない、やる気がないとゴチャゴチャ言われます。

優秀な人が陥るパラドックス

非エッセンシャルに引きずり込む内面的な要因もあり、これは本書では「優秀な人が陥るパラドックス」として紹介されています。

これは以下の4段階で進んでいきます。

第1段階
目標をしっかり見定め、成功へと一直線に進んでいく。

第2段階
成功した結果、「頼れる人」という評判を得る。「あの人に任せておけば大丈夫」と言われ、どんどん多様な仕事を振られるようになる。

第3段階
やることが多すぎて、時間とエネルギーがどんどん拡散されていく。疲れるばかりですべてが中途半端になる。

第4段階
本当にやるべきことができなくなる。成功したせいで、自分を成功に導いてくれた方向性を見失ってしまう。

私はまだほぼ第1段階なので、今のところ心配はないのですが、今後はこの段階を上がっていくこともあり得るかも知れません。

また、個人ではなく企業の視点でも、「規律なき拡大路線」に陥ることが成功した企業を衰退させる要因となっているそうです。

本書はこのような周りからの「非エッセンシャル」なプレッシャーを、毅然としてはねのけるための考え方とテクニックを切れ味抜群で与えてくれるものとなっています。

エッセンシャル思考の抜群の切れ味

その切れ味抜群な中から私が厳選した箇所をいくつか紹介していきたいと思います。

なぜ人は選択を放棄するのか

我々人間には「学習性無力感」という特性があります。

選択肢がない状態で無力さを感じ続けると、選択することを放棄するようになってしまうのだそうです。

ワンちゃんによる実験の結果が紹介されていたのですが、とても切ない実験でした。

さて、現実で「選択肢がない状態で無力さを感じ続ける」色々なパターンが存在していると思います。

いずれにしても、周りから自分の行動を指図され続けて、自分の選択の余地がない生活を送っている場合は要注意かも知れません。

自分で選べない人は、他人の言いなりになるしかないのだ。

努力した分だけ報われるというのはただの幻想

たいていの人は「もっと努力しろ、もっともっと」と長年言われつづけてきたはずだ。だが努力の量を増やしても、いつか限界がやってくる。それ以上努力しても成果が増えないどころか、逆に成果が減ってしまう。「努力した分だけ報われる」というのは、ただの幻想だ。

ズバっと来ましたね。

これは努力は意味がない、と言っているわけではありません。

努力と成果の量は必ずしも比例しないということですね。

成果を最大限に高めるために、努力して意味のある本質的なところを集中的に突破していきたいものです。

完全に明確な目標がない弊害

特に企業活動においては重要で目標が「完全に明確」でないと、それぞれのメンバーが好き勝手な方向に時間とエネルギーと使い始めます。

目的が明確でないとき、人はどうでもいいことに時間とエネルギーを浪費する。

その結果の弊害として、主なパターンとして二つ紹介されています。

  1. 社内政治が蔓延する
  2. 何でも屋になる

…両方にバッチリ陥っている会社をいくつか見たことがあるような…。

逆に目標が「完全に明確」な場合は、メンバーの時間とエネルギーがその目標にまっすぐに集中することになります。

仕事の線引きは砂の壁のようなもの

「一度でも例外を許したら、その後は例外だらけになってしまいます」とクリステンセンは語る。仕事の線引きは砂の壁のようなもので、一か所が崩れると、ほかも一気に崩壊してしまうのだ。

フリーランスの人たちは、これは本当に気を付けたいものです。

お客様を疑ってかかる必要はありませんが、「ここまで」と線を引いて置かないと、次から次へとお願いが来てしまう場合もありますからね。

まとめ

本書にはエッセンシャル思考についてグゥの音も出ないようなフレーズやテクニックが他にもたくさん出てくるのですが、全てを紹介するのは難しいので、ぜひ手に取って頂いて読んで頂ければと思います。

ちなみに、エッセンシャル思考はITと相性が良いと感じています。

例えば、ある考え方やテクニックを習慣に変えていこうと思ったときに、きっと何かしらかのITツールが役に立つだろうということです。

うまくまとまれば記事にしますね。

コメント

  1. 読んでみようと思いました

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