みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
先日、株式会社サテライトオフィス主催のGoogle Apps/App Engine合同セミナーに参加してきました。
ちなみに、サテライトオフィスさんは、Google Appsの代理店、日本の第1号なんですって。
さて、その中でいわゆるグループウェアと呼ばれるツール群であるGoogle Apps for Workについて、Google社の勝谷様から頂いたお話が大変参考になりましたので、紹介をさせて頂ければと思います。
なぜGoogle Apps for Workを使うべきなのか、セキュリティについて、AIによる最新機能動向など盛りだくさんです。
ホント、Googleすごい。
無料のサービスばかりを提供しているGoogleはどうやって稼いでいる?
Googleといえば検索またはWeb上の無料のサービスを提供している会社、というイメージをお持ちだと思います。
そんなGoogleはその時価総額ではAppleを抜いて世界一位になりました。
時価総額、約50兆円ですって。
さて、そんなGoogleですがどれもこれも無料なのに、どうやってそんなに稼いでいるのか、ご存知ですか?
Googleの売上の9割はネット広告なんですって。
無料で素晴らしいサービスをたくさん提供することで、ユーザーにはWeb上でいろんな体験をたくさんして頂く。
結果として広告を見てもらえるから、それで稼げる。
ということなんですね。
会社のテクノロジーよりも普段使っているテクノロジーを高く評価している
興味深いデータを二つほど紹介頂きました。
79%の企業が「非承認のファイル共有サービスを利用する社員がいる」と回答
ファイル共有サービスというのは、もちろんGoogleドライブ、Dropboxももちろんそうですし、少し前では宅ファイル便やfirestorageなどもそうでしたよね。
こういった非承認のサービスを社員は好んで使っています。
また
85%の人は、会社のテクノロジーよりも、日常で利用しているテクノロジーを高く評価している
とのことです。
企業のシステム部門としてはなんとも悲しい結果ですが、ほとんどの人が会社で使っているテクノロジーは「いけてない」と思っているようです。
その日常で利用しているテクノロジーですが、Googleでいうと
- Gmail:メール
- Googleカレンダー:カレンダー
- Googleドライブ:ファイルストレージ
- スプレッドシート:表計算
- ドキュメント:文書作成
- Googleフォーム:アンケートフォーム
などということになります。
いやー、どれも便利ですよねー。
こういった無料のサービスを、たくさんの人が慣れ親しんで使っているわけです。
「使い慣れたテクノロジーを、仕事にも」きちんと提供できるようにしたのが、Google Apps for Workというわけです。
なぜわざわざ有料のサービスを使うのか
Google Apps for Workは1アカウントあたり月500円の有償サービスになります。
無料で使えるサービスの集まりなのに、なぜお金を払う必要があるのでしょうか。
その最大の理由は「管理ツール」の部分です。
導入したGoogle Apps for Workについて、管理アカウントから様々な設定やコントロールをすることができます。
管理ツールの主な機能としては
- グループを作成し、ファイルやスケジュールの共有範囲などを設定
- ユーザーの追加、削除、利用状況の確認
- ユーザーのパスワードやセキュリティを設定
- モバイル端末のアクセス許可
- 利用率や利用状況のレポート
などが提供されます。
まずは、シャドーITで起こり得るセキュリティ面のリスクを回避するという大きな理由があるわけです。
シャドーITでGoogleドライブに保存されている内容は、その方が会社を辞めても消すことはできません。企業側では全くコントロールができないのです。
どうせいずれかの社員がシャドーITとして使っているのであればそのリスクを回避しつつ、他の社員にも使わせて組織全体として業務効率を上げていこう、というのが導入に至る思考の王道パターンのようです。
Googleのセキュリティの堅さはハンパない
情報漏えいの80%は内部要因が理由
だそうです。つまり内部の人間による盗難や流出などです。
などという理解も進んできていまして、以前は「クラウドってセキュリティやばいんでしょ?」みたいな雰囲気だったそうですが、ここ2,3年ではセキュリティを高めるためにクラウドを選択する、というのが一般的になりつつあるそうです。
良い傾向ですね。
例えば、ウィルスで侵された添付ファイルつきのメールが送られてきたとします。標的型メールってやつです。
一般のメーラーを使っている場合は、そのメールとともに添付ファイルもローカルにダウンロードをしてしまいます。そこでうっかり添付ファイルを開いてしまったりしたらアウト、となるわけです。
Gmailの場合は
添付ファイルからウィルスが検出された場合、そのメールは拒否され、送信者に通知されます。アカウントの既存のメールにウィルスに感染した添付ファイルが含まれている場合、その添付ファイルをダウンロードすることはできません。
ということで、世界のGoogleが事前にブロックしてくれるというわけです。
そんなセキュリティですが、Googleのはさすが世界一と言わざるを得ない超強固なものになっています。
- データセンターは全てGoogle社の自前で世界13箇所にある(場所は全て非公開)
- 全てのデータがコマ切れに少なくとも1/3以上に分割され、その断片をそれぞれ別のデータセンターに暗号化して格納
だそうです。
口あんぐりです。
世界一のセキュリティが毎月ちょっとの出費で手に入ります。
AIはGoogle Appsでどう活躍するのか
人工知能、AIに関しては、関連ニュースがない日がないくらい注目を浴びていますね。
Googleは既にWebサイトの評価をするためのエンジンの一つとしてRankBrainと呼ばれるAIをベースにしたアルゴリズムを導入しているそうです。
そんなAIですが、Google Apps for Workでも活躍するときが来ている!のです。
スプレッドシートでどのグラフにすべきかをレコメンド
エクセルもそうですが、グラフは表計算ソフトではよく使う機能の一つです。
普通はデータ範囲を選択した後に、グラフの種類もユーザーが指定するのですが、今後スプレッドシートではどのグラフが良いかをレコメンドしてくれるようになるそうです。
これは助かりますね。
Inboxのクイックレスポンス
Gmailの兄弟分サービスであるInboxですが、返信内容をいくつか提案してくれる機能が既に英語版では導入されているそうです。
例えば、来週の予定はどうですか?というメールに対しての返信として
- 次の火曜日はどうですか?
- いつでも良いです
- 日中がありがたいです
など、いくつかのパターンをAIを使ってレコメンドしてくれるのです。ユーザーはその中で適したものがあれば選択することで、本文が瞬時に完成。というわけです。
日本語版はまだなのですが、数か月後?というお話でした。
画像認識
この機能も現時点では英語版だけだそうですが、Googleドライブにアップロードした画像は、既にAIにより画像認識されているそうです。
例えば、バナナの写真はそのファイル名に「banana」と含まれていなくても、「banana」と検索してヒットするそうです。「yellow」でもヒットします。
画像の中の文字表記も認識します。
デモで見せて頂きましたが、アップロードした瞬間に検索でヒットするようになります。正直すごいです。
まとめ
さて、Google Apps for Workについていろいろと教えてもらったことを紹介しました。
グループウェアはGoogle Apps for Work以外にもたくさんあるのですが、Googleを選ぶ理由は勝谷様もおっしゃっていましたが「すべてのサービスを100%クラウドで提供することにものすごくこだわっている」という点です。
ここは完全にブレがなく、信頼感が抜群です。
すべてがクラウドにあると何が良いかというと、場所による制約を受けなくて良いということです。
拠点が離れているとき、外回りのとき、在宅勤務、もちろんオフィス勤務でも、どんな働き方でも対応ができます。
そんなGoogle Apps for Workですが、その活用法について弊社でも知見がたまってまいりました。
もっと詳細お知りになりたい場合は、弊社にてサポートを致しますので、どうぞお問い合わせ下さいね。