みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
Google社のビジネス向けサービスの祭典「Google Atmosphere TOKYO 2016」からののレポート第三弾です。
第一弾、第二弾のレポートはこちらです。
さて、今回は1日目の午後に行われたグーグル株式会社の深堀氏、津谷氏によるセッション「Google社員は普段どのように働いているのか?現役社員がGoogle Appsを活用したワークスタイルをそのままデモでお披露目」からです。
Google社員の働き方…気になりますよね!
意外な発見もありましたので、お仕事効率化オタク的な視点も踏まえてレポートをさせて頂ければと思います。
GoogleのIT環境について
まずGoogleのIT環境についてです。予想はつくと思いますが
- 業務ツールはGoogleApps
- 容量無制限
- Wifi完備
- 社員には一人一台のスマホを貸与
となっています。
よくクラウドだとセキュリティがリスクに…なんてお話があるのですが、そこはさすがGoogleは徹底していまして
- データにアクセスした時点でログがとられている
- メールの送受信だけでなく下書きの時点からチェック
- セキュリティに関しての社内トレーニング
- 社外への情報統制はものすごく厳しい
というコメントでした。
社外ではデータへのアクセス禁止などの制限をつけてセキュリティ対策をしている企業も多くあると思いますが、Googleでは教育とテクノロジーの両面で徹底をすることで、利便性とセキュリティを両立されているとのこと。
もう一回言います。
利便性とセキュリティは両立できます!
Googleの皆さんの働き方アンケート
Google for Workのチームから働き方についてアンケートをとった結果をご紹介頂きました。
きっとGoogleフォームを使ってさくっと集まるんでしょうね…。楽しいだろうな~。
アンケートプロフィール
さて、こちらが回答者のプロフィールです。
男女はほぼ半々で若干男性が多めですね。
前職の仕事についてですが、IT系がダントツ、次が金融系だそうです。
ちなみにGoogleは中途採用がとても多いそうです。
前職と比べて使わなくなったもの
Google社員が前職と比べて使わなくなった、使用頻度が減ったものはこちら。
劇的に減ったものは
- 印刷
- MS Office
- 電話
となっています。これも予想通りですかね。
MS Officeは本当に使わないほうが良いのか、使用禁止なのか…どちらなのか正直わかりません。
意外だったのが、そこまで減っていないもので
- 出張
- 会議
でした。Web会議も含めるとこうなるんですね。対面のコミュニケーションを重視している方が多いというお話でした。
ちなみに、メールはどちらにも含まれていませんね。
コミュニケーションツール
そのコミュニケーションツールについて、良く使うツールはこちらです。
社内、社外ともにメールをかなり使ってる印象ですね。
これはGmailがいわゆる一般的なメールとしての役割だけでなく、ハングアウトやGoogleカレンダーなど他のアプリケーションの入り口のような役割を果たしていることによるようです。あと後述しますが、検索の入り口としても利用頻度が高いそうです。
社外とのやり取りでチャットが少ないのはハングアウトだからなのでしょうか…。取引先も使ってくれればもうちょっと割合が高くなりそうな気がします。
ちなみに比較として、弊社の場合はこんな感じです。
9割がたチャットですね。弊社はチャットワークがメインで、たま~にMessengerを使うという感じです。
メールは初めてのお客様とか、メールマガジン後のやり取りくらいですね。
電話は…本当に使わないです。リマインドもチャットで十分ですしね。
検索ツール
Googleさんらしい設問ですが、必要な情報はどこで検索するか?についてはこちら。
これは非常に面白い結果ですね。
- Gmail
- Googleドライブ
- ネット
なぜGmailかといいますと、Googleの皆さんはコミュニケーションの中に欲しい情報があると感じてらっしゃるそうです。Gmailの検索からハングアウトによるチャットの履歴も検索できますしね。
確かに、私もチャットワークの検索はかなり使います。
またGoogleドライブですが、Googleの皆さんは自分が作ったファイルは社内のどなたからもアクセス可能にしていることが多いようです。
何か自分が作る資料の参考になるものないかな~と検索をかけると、Google全社の資料の中から検索できると…これは強力ですね。
社員数が多いというのが、とても有利に働くパターンです。仲間、うらやましいぜ…。
ちなみに、新サービス「Google Springboard」を使えば、Gmail、カレンダー、ドライブ、連絡先などGoogle Apps全体にわたって情報を検索でき、しかもAIを使いそのユーザーに役に立つであろう情報やレコメンドを提供するとのこと。
「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」
というGoogleのミッションが企業内でも確実に達成されつつあるというわけですね。
仕事の場所と端末
自宅作業をする時間についてと会社のアカウントが入っているデバイスの数についてはこちらです。
思ったよりリモートワークはしていない感じですかね。週に半日くらいという感じでしょうか。
オフィスが居心地いいのかも知れませんね。
デバイス数は3.6台。会社のスマホ、会社のPC、自分のスマホに自分のPCがあるかないか。けっこう全力で仕事に使ってらっしゃいますね。
ちゃんと申請さえすればどんどん使っていいというスタンスなんですね。ログはバッチリとられているということで。
まとめ
Google社員の働き方についてアレコレ教えてもらいましたが、いかがだったでしょうか?
予想通りの点も、意外だった点もありましたね。
まとめますと
- 対面のコミュニケーションを重視
- 利便性とセキュリティを徹底的に追及
- チャットと同じくらいメールを使う
- Gmailで最も検索をしている(が、今後はSpringboardになる?)
- Googleドライブで全社の資料が共有されている
- 思ったよりリモートワークはしていない
- 自分のスマホやPCも使ってよい
という形でした。
個人的には、各社のツールを組み合わせていいとこどりというスタンスでツールを選んでいますが
- ツール間の連携の強さ
- 検索で全てが見つかる
などはGoogle Appsに統一を図るという大きな動機になりそうな気がしていますし、Googleさんはその方向にガンガン進んでいる印象です。
こうなるとMicrosoftさんの働き方とかも知りたいですね。
連載目次:Google Atmosphere TOKYO 2016で未来の働き方を見た
Google社が提供するエンタープライズ向けのサービスを中心としたイベント「Google Atmosphere TOKYO 2016」。
Googleは世界一のIT企業と言っても過言ではありませんから、このイベントを見れば時代の潮流というのも垣間見えるというもの…各種セッションで見たこと感じた事をレポートしています。