みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、ノンプロ向けプログラミング学習のChatGPT活用テク7選です。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
ノンプロ研の学習発表会でのこと
先日、僕が主催をしています学習コミュニティ「ノンプロ研」のある講座の発表会があったんです。
Google Apps Scriptという、Google系のアプリケーションを操作することができるノンプログラマーにおすすめの言語があるんですが、それの初心者講座の発表会でした。
初心者向けの講座なので、全くプログラミングに携わったことがないノンプログラマー、非ITのお仕事の人のための講座だったんですが、全7回の講義と宿題、そして最後の発表会を通して、皆さん素晴らしい発表をされていました。
例えば、今までFAXでやっていた書類の送付業務をメールでの送信に切り替える。そして、そのメールの作成とかファイルの添付を自動化しようとツールを作った方もいらっしゃいました。
また、書類の提出状況をスプレットシートで管理して、期日までに書類が届いてない時にはリマインドメールを送るツールを作られていた方もいらっしゃいました。
ChatGPTを使った学習方法について
このように、全くの初心者からでも、実際に実務で活用できるツールを2、3か月ぐらいで作れるようになるんですが、ここ最近、初心者だとしてもその学習方法がちょっと変わってきているなと思ったんです。
それは何かと言うと、やはり生成AI、ChatGPTなんです。
ChatGPTを使うことで今までよりも短い時間で目標とするツールを作ることができるようになりますし、学習の効率もめちゃめちゃ良くなるんです。
実際、今回の講座の参加者の中にも、ChatGPTをバリバリに使ってツールを作られた方がいらっしゃいまして、本来初心者で言うと、これにチャレンジするのはちょっと早いなってやつもChatGPTと会話をしながらなんとか作り上げる、そういったことを実現されていたんです。
なので、これから学ぶ人たちは、こういったツールも使って今までよりもより効率良くプログラミング学習ができるなと思うんです。
ノンプログラマー向けChatGPTの使い方7選
きのぴぃから5つの使い方
ちょうど、今回講師を担当されていたきのぴぃさんが、このChatGPTの使い方に関してとても良いプレゼンをされていたので、ここで紹介したいなと思います。
5つの使い方を紹介されていましたので1つずつ紹介しますね。
メソッドを教えてもらう
まず1つ目が「メソッドを教えてもらう」というものです。メソッドというのは命令のことです。
Google Apps Scriptでは、例えば、スプレットシートのセルに値を入力するとか、Gmailでメールを作成するとか目的に応じた命令がたくさんあるんです。これをメソッドと言います。
メソッドにどんなものがあるかを知るためには、書籍を見たり、Googleが用意している公式リファレンスを見る必要があったんですが、ChatGPTにこういったことしたいんだけどどんなメソッドを使えばいいですか、と質問することができるようになったんです。
しかも、ChatGPTは親切なことにサンプルコードなども出してくれますので、実際の活用例も同時に見ることができます。
エラーの解説をしてもらう
2つ目の使い方が「エラーの解説をしてもらう」というものです。
初心者にとってエラーってめちゃめちゃ怖いわけです。どうやって解決していいかわかんないし、ネットで調べてもえらい時間かかっちゃう。こんなことがよくあるわけです。
これも、ChatGPTに「このコードで実行したらこんなエラーが出ました。解決方法教えてください」とプロンプトを入力することで、その解決方法を教えてくれるというものです。
これは本当に初心者にはおすすめの使い方だなと思います。
これまでは、1つのエラーで2時間も3時間もかかっちゃうみたいなことがあったわけで、15分悩んだら他の誰かに聞きなさいとお伝えしていたんですが、その前にChatGPTに聞くことができるようになったということです。
コメントを追加してもらう
そして3つ目、「コメントを追加してもらう」というものになります。
自分で書いたプログラムだったとしても、1週間経ったらそのコードを読めなくなるみたいなことがあったりします。そんな時に、コメントを入力しておくといいです。
これも、ChatGPTにコードを渡して、「適時コメントをつけてください」と言えば、コメントつけてくれるんです。しかもちゃんと日本語で付けてくれます。
プラスもう1つ、ドキュメンテーションコメントというのがありまして、プログラムは関数という単位で組んでいくんですが、その関数がどういう役割を持つのかみたいなことを記録しておく関数専用のコメントの書き方があるんです。
これも、ChatGPTはちゃんと関数の処理の内容を加味して、コメントを書いてくれるわけです。これは本当に助かるなと思います。
1行ずつ解説してもらう
そして4つ目です。「1行ずつ解説してもらう」というものになります。
例えばネットとかで、他の人が書いたコードでこれはちょっと意味がわかんないなって時には、ChatGPTにそれをまるっと渡して「1行ずつ解説してください」とお願いするということです。
その解説もよくわからなければ、「解説のこの部分をさらに詳しく教えてください」とお願いすることもできます。
違う書き方を教えてもらう
そして5つ目、「違う書き方を教えてもらう」というのがあります。
プログラムって、同じ処理だったとしても書き方のパターンがいくつかあったりするんです。
例えば、自分が一生懸命作ったコードだったとしても、それよりもシンプルに書く方法があったり、もしくはプログラムの実行速度をもっと速くする書き方とかそういったパターンがある可能性があるんです。
なので、例えば自分が書いたコードでなんかちょっと読みづらいなと思ったら、それをまるっとChatGPTに渡して、「もっとシンプルに書ける書き方を教えてください」と投げかけることで、もっとシンプルな書き方を知ることができるということになります。
タカハシより2つの使い方
ここまで5つの使い方を紹介してきましたが、さらに2つ追加してお伝えしたいなと思います。
問題を作ってもらう
1つは、「問題を作ってもらう」ってやつです。
初心者用のGAS講座の中では皆さんに宿題をこなしていただくんですが、やはり問題を解くというのは学習効果がめちゃめちゃ高いわけです。で、この問題をChatGPTに作ってもらおうというものです。
例えば、自分がちょっと苦手とするような構文があった場合、「この構文を使った問題を作ってください」とChatGPTにお願いします。そうするとChatGPTパッと問題を作ってくれますので、その問題を解いてコードをChatGPTに提出し、それで回答してもらうということです。
これで、無限に問題集を作ることができるということになりますね。
コードをレビューしてもらう
そしてもう1つのおすすめの使い方は「コードをレビューしてもらう」というのがあります。
自分が作ったコードにちょっと自信がなければ、ChatGPTに「もうあなたはGASのプロなんで、これをレビューしてください」とお願いするわけです。
そうすると、この辺りはこういう書き方もあるよとか、そういったポイントをもらえることを期待できるわけです。
ということで、きのぴいさんの5つプラス、タカハシの2つ、7つの使い方をお伝えしたんですが、これだけマスターするだけでもかなり学習効率上がると思いますので、ぜひこれ保存版ということで、ChatGPTの使い方としてマスターしていただければと思います。
ChatGPTを使う際の注意点2つ
プログラミングの基礎の理解は必須
そして最後に、ちょっと気をつけるべき点についてお伝えしたいなと思います。
やはり、プログラミングの基礎の理解とか、言葉の理解はどうしても必要かなと思います。というのも、質問の仕方がまずわかんないですし、返ってきた言葉もやっぱりわかんない、そういったことになりかねないんです。
なので、最初の部分の基礎に関してはきっちり、書籍なり講座なりで身につけておく、その方がむしろ効率はいいかなと思います。
ChatGPTは間違える可能性もある
もう1つ気を付けなきゃいけない点としては、やはり出てくるコードが間違えていることがあるということです。
これに関しては、もう一定数仕方がないんですが、やはり出てきたコードを自分で見たり、検証したりといった作業は必要になりますので、ChatGPTが出したものをそのま業務用のツールとして、何もわかんないま使うというのはやめた方がいいかなと思います。
GASの場合は書き方が古いこともある
そしてもう1つ、GASならではの部分でもあるんですが、ちょっと出てくるコードが古い書き方のことがあるんです。
これは、ネット上にあるコードが古いものが多いというのもあるんですが、今ではもっと新しいスマートな書き方ができることが多いので、プロンプトを入力する時に「モダンなJavaスクリプトの書き方で書いてください」とお願いすれば、最新のいい感じの書き方で出してくれることが多くなるかなと思います。
その他、出してくるコードについて好みがあれば、それもプロンプトの条件として追加すればいいかと思います。
ChatGPTも活用して学習もがんばりましょう
今日は、ノンプログラマー向けChatGPT時代のプログラミング勉強法ということでお伝えさせていただきました。
今回はGASというプログラミング言語をテーマにしてお伝えしたんですが、他の言語でも同じように使えますのでぜひ参考に使ってみてください。
プログラミングなんてハードル高いなと思っていらっしゃる方いるかもしれませんが、実際にこのノンプロ研では、たくさんの方がプログラミングをマスターして実務で使えるツールをガンガン作っています。
さらに、こういったChatGPTのような素晴らしい技術が生まれて、学習効率をめちゃめちゃ上げてくれるわけですので、これは使わない手はないかなと思います。
ぜひ皆さん、こういった便利なツールをガンガン活用して、楽に、そして楽しく学習していただければと思います。
講座のお知らせ
1つお知らせをさせてください。
僕が運営しています学習コミュニティ「ノンプロ研」では、本編で紹介しましたGoogle Apps Script初心者向け講座以外にもいくつかのプログラミング講座を用意しています。
多くのビジネスパーソンが使っているMicrosoft Excelを始めとするMIcrosoftのオフィスアプリケーションを操作できるVBAというプログラミング言語。
そして、ウェブサイトのスクレイピングだったりとか、デスクトップアプリケーションをはじめ幅広いことを実現できる人気のPythonという言語。
これら3つの言語について、初心者向けと中級向けの講座を用意させていただいています。
ノンプロ研の講座紹介ページの中に仮申し込みフォームというのがありますので、こちらから皆さん仮申し込みいただければ、規定人数に達した時に皆さんに開講のお知らせを差し上げますので、ぜひ興味ある方は仮申し込み送ってみていただければと思います。
皆さんのご参加をお待ちしております。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「ノンプロ向けプログラミング学習のChatGPT活用テク7選」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
チャンネルのフォロー、コメント、SNSでのシェアなどなど、楽しみにお待ちしております。
では、また。