みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、家族の意見のすれ違いをどう解決するかです。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
家族との距離感
今日は、家族との距離感という話です。
毎日のイライラとか、もやもやとか、そういったものは家族とのコミュニケーションが原因のことも結構あるんじゃないかなって思うんです。
例えば、子供がゲームばっかりしてるとか、旦那が家事を手伝ってくれないとか、ちらかしたまま片付けないとか、飲み会ばっかで帰ってこないとかでいろんな不満をお互い持っているということがあると思います。
ただこれ、家族で近い存在だからと言って、全部ストレートにぶつければいいと、そういうふうに思っちゃいがちなんですけれども、結果は皆さんご存知の通り、ストレートに言ったところであんまりうまくいかないってことも多いと思うんです。
むしろ、それを率直に伝えたがために、言い合いが始まってしまって、喧嘩別れになってしまう、結局何の希望も叶えられることなく、空気が悪くなって、会話の機会が減ってしまうことにもなりかねないんです。
運命は共同で価値観は別
そのあたり、僕が、こうするといいんじゃじゃないかなかなって思ってるのがあります。それは「運命は共同、価値観は個別」、これをしっかり分けるって事が大事かなと思ってるんです。
ほとんどの場合は、このイライラとか、もやもやっていうのは、家族間の誰かと誰かの価値観のずれが原因なことが多いんです。
ただ同じ家族であるから、その価値観も近いものであるべき、こういう風なスタンスでいると、実際にはそれぞれ別の人間なので、別の価値観を持ってるんです。
それが揃っていないことに、イライラ、もやもやをしてしまうということです。
価値観のずれで起きること
例えば、一つの例を考えてみたいと思います。
家族みんなで出かけようとしています。待ち合わせの時間が決まっているので、親としてはそれには間に合わせたいと思ってるわけです。
待ち合わせに遅れて迷惑をかけてはいけない、そういう価値観があります。
一方で子供にとっては、そういう価値観ではないわけです。
待ち合わせに間に合うということよりも、今やってるテレビ番組を最後まで見る、このほうが大事なんです。
世間一般多くの人が、待ち合わせにはちゃんと間に合う、この約束をちゃんと守る、そういった価値観を持っていますので、親もその価値観を踏襲していることが多いですし、子供にもその価値観を持ってほしい、こういう風に願っています。
ただし子供としては、残念ながらそういう価値観を今は持っておらず、世間的には正しくない、今やってるテレビ番組を最後まで見る方が大事だと考えています。
そうなると、親は、出かけるからテレビを終わらせなさい、となります。
けれども、子供としては、これはもうちょっとで終わるんだから待ってよってなるわけです。
価値観を押し付けない
この価値観のずれをどう解決するかが大事だったりします。
少なくないケースでやってしまうのが、自分の価値観を押し付けてしまうという方法です。
ただ、ここで問題なのは、ストレートに価値観を押し付けようとすると、それに反発しようとする気持ちが生じてしまいます。
これを心理学的には、「心理的リアクタンス」て言うんですけど、とにかく押し付けられようとしたら、それを跳ね返そうとする力が生まれてしまうということなんです。
そうすると、言い合いが始まったりとか喧嘩になったりとかします。
こうなると、やはり立場が上で力も強いので、大人が勝ってしまうんです。
例えば強い口調で怒ったりとか、もう置いてくから勝手にしなさいって無理難題押し付けたりとか、そういった方法を使って、自分の価値観を飲ませようとしてしまいます。
こうして、この価値観の違い、すれ違いは解決されたかのように見えるんですけれども、この先、この家族にどんな運命が待ち受けているのか、それを考えると決して良い手段じゃなかったってこともあります。
例えば、おそらく少なくないケースで、子供はこの時点でしょんぼりしたりとか、そういった状態になってるわけなんです。
親の方も怒りが収まらずに、ずっとイライラプリプリしてるかもしれないです。
そうすると、そのお出かけは楽しくなくなっちゃいますよね。
そういう運命は、共同で味わわないといけないということになります。
自己決定の機会を強引に奪わない
あと、子供にとっては、自己決定の機会を強引に奪われてしまったっていうことが起きてるんですね。
これを繰り返していくと、自分がどうしたい、ああしたい、そういったものを持たない方がいいなとか、どうせ立場が強い人たちから、こうしろああしろ言われるんだから、自分で決定しない方がいいなとか、そんなふうに自尊心を失った状態になってしまう、そういったリスクもあると思います。
極論を言うと、運命もそれぞれではあるんですけれども、ただ家族はお互いに与える影響がとても大きいので、そういった運命も共有部分が多いんです。
おそらく同じ空間を長らく共有しますし、財産もかなりの部分を共有してますし、子供がどうやって育っていくのかみたいなそういったものに対する希望も共有しています。
価値観のずれがあった時にどうやって解決するか
では、そういった価値観のずれがあった時に、どうやって解決するかってことなんです。それがすごく大事かなって思ってるんですけども、おすすめしたいのは、両方の価値観をそのまま大事にしつつ、家族が良い運命を迎えられるアイデアを考えるのがおすすめです。
さきほどの出かけたいけどテレビを見たい、この例でどうするかっていう話なんですけども、じゃあテレビを録画しようかって、そういった提案をする手があるかなと思うんです。
そうすれば、テレビを最後まで見たいという子供の価値観と、すぐに出かけて待ち合わせに遅れてはならないという親の価値観と両方を満たすことができます。
子供としては、すぐに見られないという、そこは妥協する部分があるのかもしれないんですけれども、親としては、待ち合わせに遅れてはいけない、他の人を待たせてはいけない、こういった価値観がすごく大事なんだよってことを、子供に理解してもらいつつ、子供の立場からすると、自分の価値観もきちんと検討してくれてるんだなってことを感じてもらえると思います。
解決が難しい場合はある
より価値観のズレの解決が難しい時はあります。
どちらかの価値観を取らざるを得ない状況も当然あります。
ただその場合も、どちらか一方の価値観を強引に押し付けたりとか、無理やり考えを変えさせようとするとか、そういった方法をとってしまうと、自尊心がどんどんへし折られて良くないことになってしまうかもしれませんので、そういった価値観があるのねということは認めつつ、自尊心を折らないように丁寧にコミュニケーションを取って、そう動いてもらえるように促していくといった方法しかないんじゃないって思うんです。
人を動かす
そこで参考になるのが、以前も放送で紹介させていただいたんですけれども、デール・カーネギーという方が書いていらっしゃる「人を動かす」という書籍です。
こちらでは、相手の自尊心を折らずに、どうやって行動を起こしてもらうのか、その時に持っておくと重要な考え方とか、実際に使えるテクニックとか、それがたっぷり載っていますので、ぜひこちらの書籍を読んでいただくといいと思います。
今日は、家族との距離感についてお話ししたんですけれども、運命という点でいうとほぼ共同なんですね。なので距離感ゼロ。ただし、価値観でいうと別なので、一定の距離感があっていいんじゃないかなっていうのが僕の考え方です。
ぜひこれが参考になるリスナーさんがいらっしゃったら嬉しいなというふうに思います。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「家族の意見のすれ違いをどう解決するか」をお届けしました。
今日は家族の距離感ということで、家族は運命は共同なんだけれども価値観は別なんだよという話をさせていただきました。特に親の立場から言うと、子供はどうしても未熟で弱いものという風に見えてしまうので、子供がどういう価値観を持ってるかみたいなのを、若干ないがしろにしてしまうみたいなことがあるかもしれないんですけども、小さいけれども1人の人間として捉えるようにするとそこも変わってくるんじゃないかなって思うんです。
その点、僕が結構好きな言葉として、
大人は大きい子供、子供は小さい大人
この言葉はすごくいいなって思いますので、ぜひ皆さんも使ってみていただければと思います。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。