みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、退職代行サービスに新入社員から依頼相次ぐです。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
退職代行サービスに新入社員から依頼相次ぐ
まず、あるニュース記事を紹介したいと思います。
毎日新聞の記事で、そのタイトルは『「入社前と話が違う」退職代行サービスに新入社員から依頼相次ぐ』といったものになります。
記事の内容を簡単に説明していきますと、退職代行サービスとはその名の通り、退職を代行してくれるサービスです。こちらに新卒者からの依頼が相次いでいるということです。
具体的には、ある退職代行サービスの12日までの依頼件数が545件、そのうち新卒者からの依頼が約80件だったということです。
新卒者の退職理由「入社前の説明と話が違う」
そして、その新卒者の退職理由の多くは、入社前の説明と話が違うというものでした。
ある美容関係の企業に就職した女性で言うと、入社前、髪の色は自由と聞かされていたんだが、入社式直前に髪の毛を黒に染めるように指示されたと。
それを拒否すると入社式に出席することができないと、このように伝えています。
入社前と話が違うというと、週刊文春で取り上げられて炎上状態になってしまっているいなば食品、こちらの件もありましたね。
勤務希望が100パーセント聞いてもらえるということだったのに、実際はそうではなかった等です。
また、給料が募集要項に提示されていた金額よりも3万円減額されたとのことです。
いくつかの県で入社前と説明が違ったということで、静岡県内で勤務する予定だった一般職の女性19人のうち少なくとも17人、9割の方が入社を辞退したと、このように報じられていました。
企業と従業員のすれ違い
確かに、いなば食品の例で言うとかなり話が違い、その内容も許容できるものではないというところなので、入社自体はやむなしと思われる方も多いかもしれません。
一方で、先ほどの髪の毛の色、美容関係の企業に就職した女性の件で言うと、それぐらい言うことを聞いておけばよかったのでは、というようなこのような意見もあるかもしれませんね。
みなさんはどのようにお考えでしょうか。
このようなすれ違いが無いように、企業として事前に全て納得してもらえるように説明をしておくというのは理想ではありますが、聞かれてもいないこと全てについて伝えておくというのは、さすがに無理がある話なのかと思います。
しかし、事前に説明したことが嘘になってしまっているのであれば、それは良くないですよね。
人によっては、髪の毛の色などどうにでもなると思うかもしれませんが、ある方にとってはそれがとても大事なことで、それを了承してもらえたからこそ入社を決めた、そういった可能性もあるわけです。
その時点で、企業と従業員の信頼関係が崩れてしまうというのは仕方がない話かと思います。
なので、説明不足と嘘は違う話じゃないかと思うので、少なくとも、企業としては嘘にならないようにコミュニケーションを取っておくべきかと思います。
古い同族企業の風土を引きずったままの企業体制
しかし、この点言うは易しですが、企業としてはかなり気をつけないといけないと思います。
というのも、先ほどのいなば食品の例について、ある経営コンサルタントの方がこのようにコメントをしています。
いなば食品は売上高1000億円以上の大企業ですが、非上場企業です。
規模感だけを見るととても立派な企業に見えます。
しかし、今回の週刊文春に報じられた内容について、いなば食品がプレスリリースを出しました。
そこでは、真っ当な企業であればプレスリリースで使わないような言葉や表現を含んでいました。
ネットでは怪文書などと揶揄されていて、またそれもネタとして炎上してしまっています。
それで、この経営コンサルタントの方は、いなば食品をこのように分析しています。
悪質な企業というよりは、古い同族企業の風土を引きずったままの、色々な面で抜けている企業とこのようにおっしゃっていました。
体制や業務の抜け漏れによる説明不足に陥る多くの企業
これを見た時に、これは多くの企業であり得る話なんじゃないかと思いました。
元々、嘘をついてやろうとか、騙してやろうとか、そういったつもりで採用しているわけでは全くないのです。
しかし、体制がうまく作れていなかったり、業務がうまく回っていなかったり、そういったところでうっかり色々なことが漏れ落ちてしまい、求職者に対する説明も後手後手に回ってしまいます。
けれども、時間は一定で過ぎていってしまうわけで、それで入社日がやってきてしまい、新卒者を迎えた後に色々な不備やすれ違いが発覚していく。
こういったことは結構あちこちで起きているんじゃないかと思います。
求職者として入社前の説明と話が違う状況だった場合
さて、状況は分かりましたが、いずれにしても求職者としてはこのような状況に遭わないように、もしくは遭ってしまった時にどうするのが良いのか、そういった判断が求められます。
企業と従業員できちんと話し合う
記事にあるように、退職代行サービスに依頼をするというのが1つあります。
一方で、少しくらい我慢した方がいいのでは、といった意見もあるかと思います。
しかし、僕としては、このすれ違いが嘘と感じられるぐらいのレベルのものだったのであれば、従業員側でそれを飲み込んで、無かったことにするような終わらせ方というのはよくないと思います。
この件について、企業と従業員とできちんと話し合いを行うことができ、信頼関係を取り戻し、そして次から同じようなことが起きないような仕組みやプロセスを整える、こういったチャンスになり得るからです。
しかし、企業がそこまで対応するというのは多くない印象ではあります。
そこで納得のいく対応が得られなかった場合、退職という意思表示は、リスクは覚悟の上ではありますが、あってもいいんじゃないかというのが僕の意見です。
事前に確認できることは確認しておく
とはいえ、新卒で入社して即退職というのはさすがに望ましい姿ではないように思います。
リスクもすごく大きい上、次の求職活動をした時に、どうしてそんなにすぐに辞めたのかと尋ねられることになります。
事実とはいえ、企業が嘘をついていたからですと伝えるのは、面接においてプラスになるとはなかなか考えづらいものですよね。
だから、求職者としてはこうなる前にやはり良い行動を取っておくというのが望ましいかと思います。
例えば、採用面接の中で、事前に確認したいことは列挙しておいて、きちんと確認しておくこと。
インターネットを使って調べられることはきちんと調べておくこと。
そういったところはきっちりやっておきたいものです。
入社後何かが違っていてもすぐ決めつけすぎない
そして、もし入社した後に何か違うと思ったとしても、すぐに裏切られたと決めつけすぎないことも大事かと思います。
いなば食品のように、色々な面で抜けてしまっているだけということも少なくない訳です。
お互いにとってより良い道があることも想定して、社内のしかるべきところに相談していくというのはまずやっていただきたいと思います。
企業と従業員がきちんとコミュニケーションを取る
今回は、「退職代行サービスに新入社員から依頼相次ぐ」こちらの記事について考え、時期的にもホットな新入社員の退職について話をしてました。
あと、この記事のポイントで言うと、退職代行サービスの是非みたいなところもありますよね。
本編でお伝えした通り、僕はきちんとコミュニケーションの機会を取った方が、会社にとっても本人にとってもいいことが多いんじゃないかなと思いますが、一方で全く話ができないという状況もあるわけです。
僕で言うと、ブラック企業を辞める時、この時に転職代行サービスがあったらどうだったかなと思いますね。
パワハラされるのではないかとドキドキしながら話をしましたが、結果すんなり受け入れてもらえました。
相手も人なので、まずは話をしてみて、その後どうしようも無い場合、最後の手段としてこういった退職代行サービスを使うのがいいのではないかと思いました。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から『「入社前と話が違う」退職代行サービスに新入社員から依頼相次ぐ』をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。