みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、誰でも登録できるようになったSNS「Bluesky」とその可能性です。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
「Bluesky」招待制を終了
今日は、ニュースを紹介していきます。
短文投稿SNS「Bluesky」というのがありまして、これが、米国時間2月6日に招待制を撤廃し、日本でも、誰でもアカウントを作成できるようになっています。
短文投稿SNSの種類
君臨するX(旧Twitter)
短文投稿SNSで言うと、X(旧Twitter)が最も利用されているサービスとして君臨しています。
イーロン・マスク氏がTwitterを買収した後、様々なドラスティックな改革を進めている中で一部のユーザーはだいぶ反感を持っており、代替サービスを求める声もずっと上がっているような状況でした。
メタ社のThresds
Xのライバルというと、FacebookとかInstagramを運営しているメタ社、これのThresdsがありますね。
これもだいぶニュースになりましたし、Instagramからかなりシームレスにサービス登録ができるということで、多くの人が認知するようなサービスになっています。
ただ、盛り上がりで言うと、まだまだXには敵わない状況かなと思います。
注目されるBluesky
そして、もう1つ代替先として注目されているのは、今回紹介するBlueskyということになるんです。
このBlueskyなんですが、その前身のスタートは2019年になります。
それこそ、Twitterの創業者であるジャック・ドーシー氏が立ち上げたプロダクトなので、まさにTwitterの本流を引き継いでいるのはBluesky。
そして、その世界観に期待しているユーザーが多いということなんです。
このBlueskyは、2023年の2月にiOSアプリをリリースして、サービスを本格的に開始します。
それ以降ずっと招待制を守ってきていて、ウェイティングリストにはずっと長い列があったそうなんです。
直近の2024年1月には300万の招待枠がいっぱいになっていた状態だったんですが、米国時間の2月6日に、いよいよ招待制を撤廃して誰もが登録できるようになったということなんです。
なぜここまで登録の解放を引っ張っていたかという話なんですが、Blueskyによると、モデレーションツールやカスタムフィードなどの機能を構築する必要性を挙げていました。
この準備が整ったので、いよいよ、登録を開始したという話なんです。
操作感はまんまTwitter
さて、そのBlueskyなんですが、実際の操作感、できることと言えば、まあほとんどまんまTwitterという感じで、実際使ってみるとそんなに変わり映えしないと風に感じるんじゃないかと思います。
Xで使える、例えばDMなどの機能はまだBlueskyでは使えないので、ちょっと機能が少ないなと感じるかもしれないです。
分散型SNS
ただこのBlueskyなんですが、深くサービスについて知ることで、その設計思想というか、目指したい世界観みたいなところは、Xのそれとはだいぶ違うなという感じはします。
今日は、その点についてもお伝えできればなと思っています。
で、まず、1つキーワードとしてあげるのであれば、分散型SNSというキーワードがあります。
Xなどの中央集権的なサービス
例えば、Xなんかで言うと、一企業がその全てのサービスを提供する中央集権的なサービスなんです。
中央集権的というのは、たとえば、僕らは自分のアカウントで投稿したポストは自分のデータだと思っていますが、実はそういうわけではなくて、全てはXの管理下の元に置かれています。
Xがサービス終了しますとなったらそのデータを削除する。それに対して僕らは何も文句が言えない、そういったことも可能性としてあるわけなんです。
そこまで極端でないにせよ、コンテンツをコントロールするというのは、Xなどのプラットホーム側はやろうと思えばできますし、むしろユーザーを守るためにやらなければいけない、そういった側面もあるわけです。
このところ大きな問題になっているのが、ヘイト的なコンテンツだったり、フェイクニュースだったりといったものが挙げられます。
そのようなプラットホームにデータの所有権が全部渡っていて、データのコントロールを一任してしまう、そういった状況はどうなんだろうといった話があるわけです。
対するアイデアとしての分散型SNS
中央集権型に対抗するアイデアとして、分散型SNSの発想があります。
分散型で言うと、みんながサーバーを立ててそれぞれでデータを管理する。そして、それが連携して1つのSNSを形成するようになります。
ちょっとイメージが湧きづらいんですが、例えるならEメールの世界に近いですね。
僕たちはあちこちのメールサーバーと契約して、そこでメールを管理してもらっています。どこのメールサーバーを使っているかに関わらず、全世界の人たちとメールでやり取りをすることができます。
Blueskyはそのような非中央集権的なオープンな世界観を目指していると言えるんじゃないかという話です。
実装されたコントロール機能
モデレーション機能
とはいえ、そういった状態になった時に、いわゆる不適切なコンテンツ、ヘイトだったりフェイクニュースやスパム、そういったものはどうやって防ぐのか。
ここで関連してくるのが、Blueskyが登録を解放する前に実装しなきゃいけないと言っていた機能、モデレーションツールとかカスタムフィードになります。
まず、そもそもBlueskyではコミュニティガイドラインというのがありまして、それに基づいたモデレーションを通じて不適切なコンテンツとかユーザーの行動が管理されるという話があります。
このモデレーションなんですが、投稿を見る側で、どういったコンテンツを見たいのか、もしくは見たくないのか、そういったことを調整できる機能が提供されているんです。
例えば、モデレーションの中の「コンテンツのフィルタリング」という機能があるんですが、そこでは、セクシャルな画像とか暴力的なもの、ヘイトとかスパム、そういったものを非表示にするのか表示するのか、もしくは警告を表示するのか、そういったことを細かく設定できるようになっています。
これによって、見たくないコンテンツに関しては、自分でブロックすることができるわけです。
さらに面白いことに、コンテンツを投稿する方にも、自ら警告マークを付与する「コンテンツの警告を追加」という機能が用意されています。
例えば、あるユーザーがセクシャルな画像を投稿したいと思ったら、自ら警告を追加するわけです。それによって、むしろその投稿を堂々とできるようになるということなんです。
見たくないユーザーは自分でそのコントロールができますので、お互い正直に大人の対応をしましょう、こんな感じがしますよね。
カスタムフィード
もう1つの機能であるカスタムフィードなんですが、好みのアルゴリズムに応じた投稿を表示するタイムラインを自作できるような機能になります。
投稿の表示に関しては、投稿するユーザー側、または閲覧するユーザー側で、かなり細かくカスタマイズができるようになっているというのが、Blueskyの大きな特徴かと思います。
Bluesky PBCが提供
もう1つBlueskyについてお伝えしておきたい内容で言うと、Blueskyの提供会社はBluesky PBCという会社なんです。
PBCというのは何かというと、投資家利益とか短期的な収益追求に縛られず、公益に資する課題解決と収益性を両立させることを目指す新しい企業形態だそうです。
以前の報道を見ると、このBlueskyは広告収益を得ないと伝えていました。では、どのように収益性を担保するのかというところは、現時点では明らかにされていません。
ただ、これまでお伝えしてきた通り、分散的でオープンな開発を進めていくということになります。
したがって、Blueskyの会社以外の外側の開発者の皆さんが、サーバーを提供したりとか、カスタムフィードを提供したりとか、そういった役割を持つようになって、そこで開発者を中心としたBlueskyのネットワークができていくわけなんです。
これは、今までの中央集権的なSNSではなかなか実現できてこなかった世界観なので、これによって、どういったイノベーションが起きていくのか、そういったところはかなり注目していいんじゃないかなと僕は思っています。
Bluesky使ってみましょう
今日は、Blueskyがいよいよ招待制を撤廃して、誰でもアカウント登録できるようになったというニュースを皮切りに、Blueskyがどういったサービスなのか、またその特徴についてお伝えしました。
でこんな話をしておきながら、僕はBlueskyを以前招待制で登録しておきながらあんまり使っていなくて、これを機にちゃんと使ってみようかなと思っています。
以下は僕のアカウントです。
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まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「誰でも登録できるようになったSNS「Bluesky」とその可能性」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。