オープンダイアローグ=開かれた対話を体験してみた

オープンダイアローグ=開かれた対話を体験してみた

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、オープンダイアローグ=開かれた対話を体験してみた です。

#768 オープンダイアローグ=開かれた対話を体験してみた | タカハシノリアキ「『働く』の価値を上げるスキルアップラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「タカハシノリアキ」の「#768 オープンダイアローグ=開かれた対話を体験してみた(2024年7月14日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

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オープンダイアローグの体験イベント

先日、コミュニティノンプロ研でオープンダイアローグの体験イベントを開催したんです。

それを受けまして、今回は、オープンダイアローグどういったものかということの紹介とともに、イベントを開催してみて実際どうだったか、そしてどんな気づきがあったか、そういったことについて話をしていきたいと思います。

オープンダイアローグとは

開かれた対話

まずは、オープンダイアローグ、元々どういったものかということについて紹介をしていきます。

オープンダイアローグは、フィンランドで開発された精神科医療のアプローチなんです。

しかし、昨今では医療現場向けだけでなく、ビジネスシーンでも使用されるようになってきました。

ビジネスパーソン向けにキャリアや人間関係に関する対話を通じて、応援や支援ができるということで、幅広く利用されています。

日本語では「開かれた対話」、このように訳されますね。

医療現場で言うと、総合失調症のほか、うつ病とかPTSDとか、そういった治療に用いられています。

なぜ注目されているか

なぜオープンダイアローグが注目されているかというと、薬をほとんど使うことなく、対話の実践だけで統合失調症などの症状を回復に導くことができるという点にあります。

たとえば、統合失調症患者で言うと、伝統的な医療に比べて入院治療期間が短縮され、向精神薬が必要とされなくなり、再発率も下がる。

このような成果が報告されているそうです。

オープンダイアローグの特徴

従来の精神科医療で言うと、医者による患者へのカウンセリング、つまり1対1のやり取りがイメージされるわけです。

しかし、オープンダイアローグはそうではなく、N対N、このやり取りが行われます。

患者と医師だけではなくて、家族や医師以外の専門家チーム、たとえば看護師や心理士など、そういったチームが輪になって開かれた対話を行うというのがオープンダイアローグのスタイルになります。

ヒエラルキーがなくなる

このようなN対Nでの対話の場を作ることによるメリットの1つとして、ヒエラルキーがなくなるというのが挙げられます。

通常、医師と患者での1対1の会話で言うと、医師の言うことが絶対であり、その言うことを聞くというのが暗黙の前提になりますよね。

それに対して患者はどうしても自由にものを言えなくなる。

そういった傾向があります。

しかし、関係者全員が輪になって話すことで、そういったヒエラルキーを壊し、フラットに話すことができる。

そういった場作りができるというのが1つのメリットです。

特に医者に関しては、先生とは呼ばずに、お互いをさん付けで呼ぶというのも大切なルールと言われています。

俯瞰して話を聴くリフレクティング

また、オープンダイアローグで特徴的とされているのが、リフレクティングと呼ばれる場面になります。

リフレクティングでは、専門家チームが患者や家族が見ている前で、しかしその当事者たちとは目を合わせないように感想やアイデアを出し合うという時間帯になります。

ここで患者や家族たちは、専門家の話をまるで他人事のように俯瞰することができるんです。

ついつい抵抗を示したくなってしまうような、そういった会話だったとしても、冷静に素直に聞くことができるようになる、そういった効果があります。

どのように体験イベントを開催したか

さて、このようなオープンダイアローグ学習コミュニティノンプロ研で体験イベントを開催したんです。

どのように開催したのか、そして開催してみてどうだったかについてお伝えしますので、みなさんの職場とかお友達同士でよかったらやってみていただければと思います。

3,4人のグループ分け

医療現場のオープンダイアローグで言うと、リアルの現場ではにってやるですが、ノンプロ研では、Zoomを使ってオンラインで開催をしました。

まず、イベントに参加したみなさんを3人もしくは4人のプレイクアウトルームでグループに分けて、その3、4人でオープンダイアローグを進めていただきます。

ミーティング

最初の10分はミーティングになります。

1人話し手を決めていただいて、その話し手が相談したいことだとか、最近気になっていることとか、なんでもいいので話したいことを話します。

もう1人聞き手を決めます。

聞き手は、話し手に対して質問したり、相づちをしたりして、話し手から話を聞き出す、そういった役割を持ちます。

残る1人もしくは2人は画面をオフにして、話し手の話を聞くことだけに徹します。

リフレクティング

10分程度切りのいいところまで話していただいて、次の5分間のリフレクティングに移ります。

この時、話し手だけ画面オフにします。

聞き手と、これまではオフにしていた1人もしくは2人が画面オンにして、感想やアイデアを話し合います。

この時、話し手は他の参加者のみなさんの話を負担して聞くことになります。

あるメンバーの方、話し手として、このリフレクティングを聞いているこの時間のことを「死後の世界のようだった」このように表現していて、なるほどと思いました。

話し手の感想を聴く

その後、リフレクティングが終わったら、最後にみんなで画面オンにして、話し手の感想を聞く。

このような手順になります。

そして、グループの中で、話し手と聞き手とその他この役割を入れ替えて、3セットか4セットやる。

このような進め方をしたんです。

好評だったオープンダイアローグ体験会

純粋に話を聞いてもらえる機会

さて、このようにして開催したオープンダイアローグの体験会なんですが、メンバーのみなさんからまたぜひやりたいという声が続出だったんです。

特に印象的なコメントが、こんなに純粋に話を聞いてもらえる機会というのは、通常の生活の中でほとんどない。

このようにおっしゃられていたんです。

確かにそうだなと思います。

「10分も話すことあるかな」

なんていう風にみなさんおっしゃられていましたが、結構あっという間だったそうです。

「全然話し足りなかった」

そういったコメントもありましたね。

今で言うと、1on1とかコーチング、そういった機会も増えてきてはいるんですが、今回の趣旨で言うと、特に話すことはなんでもいいよってしていたので、目的ではなく、気楽に構えずに、今起きている対話に集中できる、そのような心地よさもあったのかなと思います。

Zoomのオンオフ

あと、意外とZoomのオンオフ、これが面白いなと思いました。

通常の打ち合わせで画面オフにされている方いると、分断している感というか、その人は主体ではないかみたいなのがあるですが、このオープンダイアローグで言うと、そのオンをしている時の分断感みたいなのがむしろ効果的に働いていたように思います。

働く価値を上げる機会になる

実際、スキルアップみたいなところで言うと、直接的には関係ないような、そういったイベントには見えるですが、開かれた対話を通して気が楽になるとか、何か新しい気づきが得られるとか、そういった意味で言うと、働くの価値を上げるみたいなところに、何かしらかの良い影響を与える機会になるんじゃないかなとは思います。

このオープンダイアローグに関しては、部活動にするのか、何らかの形で継続的に開催する、そういった機会にしていきたいなと思いますので、メンバーのみなさん、少しお待ちいただければと思います。

まとめ

ということで、今日はオープンダイアローグの紹介と、体験イベントを開催してどうだったかということについてお伝えしました。

実際、あなたもぜひ近くのみなさん集めて体験をしてみていただければと思います。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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