誰の「働く」の価値を上げるのかメチャクチャ反省した話

誰の「働く」の価値を上げるのかメチャクチャ反省した話

みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。

今回は、誰の「働く」の価値を上げるのか、ということについて、ある出来事を通じて得た反省と気づきを共有します。

広い視野での観察力が求められていますね。

ということで、今回は「誰の「働く」の価値を上げるのかメチャクチャ反省した話」です。

では、行ってみましょう!

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良い学びのコミュニティとは?ポジティブな報酬の循環

先日、「コミュニティフォーラム2025」で「良い学びのコミュニティ」とは何か、というテーマで話をさせていただいたことをお伝えしました。

ちょっとおさらいをしますね。

学びの場では、教わる側だけでなく、教える側も多くの学びを得ることができます。

教える側は、貢献できた、感謝してもらえたというポジティブな気持ちを得られ、教わる側も、信頼や感謝の気持ちが生まれ、恩返しをしたいという気持ちが湧いてきます。

このようなポジティブな感情は、持ち寄ったリソース以上の価値を生み出し、次の活動へのエネルギーとして持ち越されます。

つまり、良い学びのコミュニティとは、ポジティブな報酬が循環し、増幅していく場です。

ありがたいことに、僕が運営に関わっているノンプログラマーのためのスキルアップ研究会(ノンプロ研)では、この循環がうまく機能しています。

「働く」の価値を上げるの現状と課題:火種がないところへのアプローチ

すべてのビジネスパーソンがノンプロ研に入っていただければ、かなり日本の「働く」の価値が上がるように思いますが、残念ながらそうはいきません。

ノンプロ研には、ビジネスパーソンを中心に、意欲的な方々が集まってくださっています。

みなさんはどちらかというと、もともと学ぶ意欲があり、少し火がついている状態の方々です。ですから、コミュニティという「囲い」があったとしても、それを乗り越えて参加してくれます。

しかし、多くの人は、ITを学ぶことを必要と感じていなかったり、そもそも何かを解決したいとか、成長を遂げたいとか、そのようには思っていません。学ぶためのエネルギー、つまり「火種」がない状態です。

ここ数年、「火種がないところにいかに火をつけるのか」、あの手この手を繰り出してきましたが、とてもとてもとても難しいことと感じてます。

そこで僕は、別の作戦を考えています。その気のある人に、ノンプロ研のような学びのコミュニティを自分自身でつくるノウハウを伝えようと考えました。

学びのコミュニティ講座」を開発し、受講していただくことで、社内や地域の仲間と学びのコミュニティをつくれるようにする、というものです。

ノンプロ研のような遠い存在だと、そもそも知ってもらえることすら叶わないのですが、みなさんの社内や地域のすぐ近くに学びのコミュニティがあり、そこで何やら燃えているのであればどうでしょうか。

コミュニティの火が周りにじわりじわりと広がっていく…いわば「炭火作戦」です。

コミュニティフォーラムでのこまちぷらす森さんとの会話:新たな気づき

そんな中、先日「コミュニティフォーラム2025」で登壇をしました。

登壇後に、同じくゲストとして登壇されていた、こまちぷらすの森さんが目をキラキラさせながら話しかけてくださいました。

こまちぷらすさんは、「子育てをまちの力で豊かに」を掲げ、カフェ型の居場所を中心に活動されています。

子育てなどで孤立してしまいがちな地域の方々に対し、「カフェ」という入り口から、「対話や出番」を通じて、人とつながり、まちに参加する機会を提供されています。

スタッフ50名、ボランティア350名という規模で、横浜戸塚から始まり、現在では「居場所づくり」のノウハウを全国に伝える活動もされています。

本当に素晴らしい活動をされているのですが、森さんはその活動に絶対的なミッシング・ピースがあるとおっしゃっていたのです。

それが「IT」だったんです。

居場所づくりとIT:社会課題に取り組む人々

居場所づくりをしたいと願う人々は全国にたくさんいますが、ITが得意ではない方が多く、ITに詳しい人との接点を持つことすらほとんどない、という現状があるとのことでした。

たとえば、以下のようなケースを挙げられていました。

  • カフェの受付システムでちょうどよいのが見つからずに結局アナログになってしまっている
  • シフト調整とマッチングをLINEでごりごりやっている
  • 経理ソフトが導入されていない状態で代表が全部対応している

ITを活用することでできることはたくさんあるのに、アナログな方法で対応していることが多いのです。

ですから、僕が登壇したときに、森さんは「ここにITができる人たちがいた」、それだけでなく、「ITを学び身につけられる仕組みがある」ことに強い関心を示してくださったのです。

僕は、興味を持っていただけてすごくうれしかったのですが、それとともに、めちゃくちゃ反省もしました。

居場所づくり、社会課題に取り組んでいる人々は、ITは苦手かもしれないけれど、強い想い、つまり燃え盛るエネルギーと「種火」を持っています。

お金や時間などのリソースは潤沢ではないかもしれないけれど、工夫次第で火が付く可能性は十分にあると感じました。

そういった人たちが全国にたくさんいるのに、独立してから、どうしてこの10年間、僕はそのことに気づかなかったのか…。

視野を広げることの重要性:ビジネスの外側にこそ

僕は、会社員として働いていたときの強烈な原体験から、いわゆる「ビジネスパーソン」と呼ばれる人たちの「働く」の価値を上げようとしていました。

しかし、この日本で働いているのは、ビジネスパーソンだけではありません

むしろ、ビジネスの経済合理性の外側で働いている人々こそ、想いのエネルギーが強く、ITという武器を渡すことで一気に燃え上がる可能性が高い。

そのことに気づかされたのは、本当に大きな収穫でした。

森さんが声をかけてくださったおかげで、全国のカフェとノンプロ研が接続すると、どんなことが起こり得るか…考えはじめると、2つも3つも、いろんなアイデアが出てきて、とても興奮しています。

森さんも、こまちぷらすさんも、そのフットワークは本当に軽やかで、早速5/31に戸塚の「こよりどうカフェ」で、ノンプロ研とのコラボイベントを開催することになりました!

現在、準備を進めています。詳細のお知らせは後ほどできると思いますので、どうぞお楽しみに!

まとめ: 誰の「働く」の価値を上げるのか

この出会いをきっかけに、僕は誰の「働く」の価値を上げるのか、という問いに対する視野を大きく広げることができました。

活動のフィールドが一気に広がる感覚があります。

これからも、より多くの人々の「働く」の価値を上げ続けていきたいと思います。

以上、「誰の「働く」の価値を上げるのかメチャクチャ反省した話」についてお伝えしました。

引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!

この話を耳から聴きたい方はこちらからどうぞ!

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