みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
今年はオンラインで開催されております、Google Cloudのデジタルイベント「Google Cloud Next ’20: OnAir」のレポートをシリーズでお伝えしております。
前回はG Suiteによるコラボレーションとそのビジョンについてお伝えしました。
今回のテーマは「コミュニケーション」です。
G SuiteのGmail、Chat、Meetなどによるコミュニケーションとその未来についてお伝えします。
Google CloudのSenior Product ManagerであるTom Holmanさんと、Product ManagerであるDave Loxtonさんによる「Communication in G Suite: The Future of Gmail, Chat, Meet, and More」からのレポートとなります。
では、行ってみましょう!
何もかも「多い」状況下でG Suiteを活用する
新型コロナウイルスの感染拡大は、リモートで柔軟に働けるよう全ての企業を加速しています。
週に数日自宅で仕事をする米国の労働者は、以前は3.6%にとどまっていましたが、パンデミック発生後は25~30%まで増加しています。
2020年3月の調査によると、CFOの74%は、従業員の一部をパンデミック収束後も恒久的にリモートワークにシフトするつもりであると述べています。
G Suiteはそれらを強力にサポートをするツールですが、Googleは今後さらに多くの計画を立てています。
なぜなら、パンデミック以前から抱えていた課題に加えて、パンデミックによる課題が追加され、以下のような事実があるからです。
- 一般的な従業員が持つファイル数は12,000を超える
- 週の20%は情報の検索に費やされている
- 企業は平均で129のアプリを使用している
- そしてそのアプリ間の移動は平均約2分
- 作業の66%は、同僚とのやり取りに関係している
- 知識労働者の41%は重要でないタスクに費やされている
- 組織の75%が在宅勤務を推進している
- 人々はその責任を果たしながら育児、介護、家事に週61時間費やす
情報、アプリ、人、場所、責任、いずれも多すぎるからです。
new home for work
このような状況下で、より影響力の高い仕事にフォーカスをするために、G Suiteに「new home for work」が導入されます。
これは、Gmailにメールのほか、Chat、Rooms、Meetなどがシームレスに使用できるというものです。
PCでのWeb画面とアプリとに同様に導入されます。
これにより、私たちはどのような体験をすることができるのか、以降で具体的にみていきましょう。
Bringing things together
Gmailは15億人が使用する最高クラスのセキュリティとインテリジェンスを備えたメールサービスです。
Chat
加えて、Chatも同様に最高クラスのコミュニケーション体験を提供するものです。
Chatタブは1対1または少人数のグループチャットが含まれます。
Meet
Meetによる会議はすでにGmailから素早くアクセスできるようになっています。
タップするだけで誰かと音声通話またはビデオ通話を開始できます。
Rooms
グループでの共同作業をするためのワークスペースがRoomsです。
ルームごとに、共有のコミュニケーション、ファイル、タスクを確認でき、そこからプロジェクトに関するさまざまな作業を行うことができます。
G Suiteアドオン
Gmailでは、G Suiteアドオンとして統合されたサードパーティツールを導入することで、アクセスすることができるようになります。
これは、PCのWeb画面だけでなく、アプリからも同様に使用できる強力なものです。
make things better together
コミュニケーションには複数のチャネルがあります。
メール、チャット、タスク…これらのチャネルをシームレスに移動することが重要です。
home for workでそれがいかに実現できるかについて紹介していきます。
チャネル間のシームレスな移動
メール、チャット、タスク、ミーティングなどすべてが相互に接続されています。
メールからRoomsを開始したり、チャットから通話を開始したり、メッセージをタスクに変えたり…といったように、他のチャネルから他のチャネルへの移動がシームレスに行えるようになっています。
チャネル全体を検索
Gmailからすべてのチャネルを検索することができます。
流動的にコラボレーションする
Roomsでは、チームとチャットしたり、共有ファイルにアクセスしたり、プロジェクトに関するタスクを割り当ててそれを追跡したりということが可能です。
コンテキストでのコラボレーション
Chatと並行してドキュメントを編集することができるSide-by-sideドキュメント編集に加えて、picture-in-pictureミーティングで、共同作業の相手と通信しながらコラボレーションが可能になります。
優先順位を付けるのに役立つ機能
RoomsやChatでは優先順位付けの助けとなる機能があります。
Roomsで重要なルームにピンを立てて表示を上にすることができます。
また、ChatではGmailのNudgeと同じ機能が導入され、返信やフォローが必要そうなチャットをサジェストしてくれるようになります。
時間を保護するための機能
集中したい時間やプライベートな時間を保護するための機能もあります。
不在ステータスの表示、通知を止めるサイレントモードなどです。
まとめ
以上、G SuiteのGmail、Chat、Meetなどによるコミュニケーションとその未来についてお伝えしました。
「The next generation of Gmail」をぜひ早く体験したいものです。
さて、次回はG Suite Essentialsについてのセッションについてレポートをします。
どうぞお楽しみに!
連載目次:ノンプログラマーのための「Google Cloud Next '20: OnAiro」まとめ
2020/07~09にかけて開催されたGoogle Cloudのデジタルイベント「Google Cloud Next 2020: OnAir」。その中から、ノンプログラマー向けにおすすめ情報をレポートしていきます。- Google Cloud Next ’20: OnAirとそのノンプログラマー的な楽しみ方
- 未来のワークスペースのためのG Suiteのビジョン
- Google Meetの未来とビジョンそしてロードマップについて
- G Suite Developer Platformの主要なコンポーネントと今後のロードマップ
- AppSheetを使ったノーコードアプリで生産性を高める方法
- G Suite全体に組み込まれている数々のAI機能についてたっぷり紹介します
- G SuiteをMicrosoft Officeや他のアプリケーションと一緒にうまく使う方法
- どこからでもチームワークが可能となるG Suiteのコラボレーションとそのビジョン
- G SuiteのGmail、Chat、Meetなどによるコミュニケーションとその未来
- G Suite Essentials~チームがどこからでも安全に共同作業を行うための最も簡単な方法
- Google Apps Scriptのエディタが刷新…新IDEが登場します!
- Google CloudのBusiness Application Platformとは、その全貌について
- AppSheetに組み込まれているAI/ML機能と今後のアップデートについて
- AppSheetを用いてデスクレスワーカーの仕事をデジタル化する方法