みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、ライティング初心者でもできる!伝わる文章の書き方です。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
技術書典とは
今日は、ハッシュタグ企画が伝わる書き方ということで、非常にタイムリーなハッシュタグだなと思っているんです。というのも、11月に技術書典という、技術同人誌を販売するお祭りイベントがあるんです。
11月11日から11月25日までの2週間。オンラインで開催されます。うち11月12日は、池袋のサンシャインシティ文化ホールの方で、即売会が開催されるんです。
僕が主催をしてますコミュニティノンプロ研では、毎回このイベントに参加をしていて、コミュニティに参加しているメンバーが、コミュニティで学んだ学び、これをアウトプットの場として、技術書を書くわけです。
そして、それを技術同人誌として販売する。これをプロジェクトとして、みんなで楽しくワイワイやっているわけなんです。
今回、本当にたくさんの企画が進んでいまして、何冊も新作の執筆が動いています。皆さんあと1ヶ月追い込みで大変だと思うんですけれども、完成が楽しみだなと思っています。
執筆にはたくさんの労力がかかる
ただ、同人誌とはいえ、製作費もかかりますし、執筆にはたくさんの労力がかかります。
好きなように書いて、それでたくさんの人の手に渡って、伝えたいことがズバッとと伝わればいいんですが、そんな簡単な話ではないです。
いやそもそも、同人誌が完成するんならまだいいんです。というのも、多くの人は、書くこと自体があまり得意ではないんです。
そんなに大量のテキストを書いた経験なんてないわけですから、何を書けばいいのか、ずっと悩みますし、それが思いついたとして少し筆が進んだ。ただ、その後、またストップしてしまって、何を書けばいいかずっと悩んでしまう。そんなこともたくさんあるわけなんです。
そして、その間、モチベーションをずっと維持して書き続ける。これも難しい話なんです。
そもそも、ノンプロ研の皆さんも、そんな文章を書きに来たわけではなくて、プログラミングとかデジタルスキルを学びに来ただけなんです。
まさか自分が技術同人誌を書くことになろうとは全然思っていなかったと、そういう方がほとんどなんです。しかし、そんな皆さんにも、楽に文章を書くことができるようになって、そしてそれを学びや価値に変えることができます。
技術ライティング講座でお伝えしている伝わる書き方
僕自身、何冊か技術書を、商業出版として上梓してきた。そういった経験がありますので、それをぎゅっと凝縮して、皆さんにお伝えしているのが技術ライティング講座という、ノンプロ研の講座になるんです。
その講座の中でお伝えしている伝わる書き方。これについて、今日は紹介したいなと思ってます。
そして、それはもう、技術ライティング講座の中で、最も重要なエッセンスといっても過言ではないなと思っています。文章を書きたいけれども、苦手意識あるなとか、文章書いてて超辛いなみたいな方は、ぜひ、聞いていただければ嬉しいなと思ってます。
重要なのはターゲット
何が重要かというと、ターゲットなんです。誰かにズギュンと伝わる。そういった文章を書くためには、相手が欲しいど真ん中の文章を提供すればいいわけです。
ただ、他人は自分ではありませんので、その人が何を考えているのか、今何を欲しがってるのか、それをどのように渡せばいいのか。それは他人なので、理解するのが難しいわけです。
ものすごくヒアリングをしてよく話を聞けばわかるかもしれません。
ただ、そのためには結構な時間を使っちゃうことになりますし、本当に欲しいものは本人もわかってないこともあるので、それをうまく聞き出すテクニックもいるわけです。さらに、その人から十分にヒアリングできたとしても、その人だけにしか刺さらないとなると、ライティング活動としてはちょっときついわけです。
ライターはターゲット設定が得意
1人だけではなくて、一定以上の人に刺さってほしい。
こういった作業を得意としている職業の人たちがいて、それがライターという皆さんなんです。
インタビューをして、その人の中のものをどんどん引き出したりとか、もしくはメディアに訪れているターゲットを分析して、そこにマッチした文章を書くとか、そういったスキルを磨き続けていらっしゃるわけです。
そのためには、それなりの学習と経験が必要ということになります。
ただ、そのことは、ライティング初心者であり、かつ本職が別にある一般人の皆さんには、いきなりやれと言っても難しい話なんです。
では、そんなライティング初心者の皆さんだったとしても、伝わる文章。どうすれば書けるのかという話なんです。
ちょっと前の自分をターゲットにする
僕がおすすめしてるのは、ちょっと前の自分。これをターゲットにするというのをおすすめしてるんです。
少し前の自分だったら、こういう書籍が欲しかったなとか、ちょっと前の自分だったら、こういう記事があったら助かったのにとか。それを書こうというものになります。
ちょっと前の自分は、Beforeの自分としましょう。そして、今の自分はAfterの自分になるわけです。そのBeforeとAfterの間には差分があります。
たとえば、何らかの技術を身につけたとか、一定量の知識を手に入れた。そういった差分が存在してるわけです。そして、自分は当然、BeforeからAfterへの道筋を経験しているわけなので、それを書くことで説明をすることができます。
たとえば、Beforeにいた状態の時に、どんな悩みのことだったのか。それも覚えてるわけです。なので、その悩んでいた自分に共感して、文章を書くことができます。
その悩み事が分かる。そして、その悩みはこうすればよりよく解決できる。それをストレートに伝えることができるわけです。
そして、その時の自分に対して、どのような言葉を使って、どのように伝えれば伝わりやすいか、自分だったらわかるわけです。
たとえば、Beforeの自分だったら、ITの専門用語を理解するのにすごく苦労した。
そうしたのであれば、そのITの用語に関して、丁寧に丁寧に説明するような、そういった書き方がよかったよねというのがわかるわけです。
つまり、何をどんなふうに書けばいいのかっていうのが、かなり明確にイメージができる。だから、迷わずに書くことができますし、何より、伝わる、刺さる文章が書けるわけです。
ちょっと前の自分と同じ悩みを持っている人は一定数いる
ターゲットは、ちょっと前の自分なんですけれども、その時の自分と同じような悩みを持ってる人は、必ず一定数はいるわけです。
そういった人たちには、かなりの精度で伝わる文章になる。それが期待できるなという話なんです。
ちょっと前の自分をターゲットにする方法は、さらにいいことがあるんです。
というのも、BeforeからAfterへの道筋で、自分がどこで苦労したとか、余計なまわり道をしてしまったとか、そういった記憶があるのであれば、これから書く文章は、それを回避する方法を込めることができるわけです。
ここのポイントはこんな苦労があるけれども、こうすればうまく乗り越えられるよとか、まわり道をしがちだけど、この道を通ればショートカットできるよとか、そういったものを精度高く伝えることができるわけです。
すると、後からついてくる人は、あなた自身が実際にその道を歩いたよりも、少ない労力や少ない時間で、Afterの状態に到達することができるわけです。
そして、そのカットできた労力や時間。これが、あなたが文章を書いた意義になって、世の中にとっての価値になるということになります。
だから、それを読んだ人たちからは、感謝してもらえるし、いくばくかの対価として、お金を払ってもらえることになるわけです。
何をどうやって伝えればいいか明確になる
僕らは、これまで先人たちが残してくれた、書籍とか記事とか、そういった文章のおかげで、こうして学んだりとか、楽しんだりとか、それを活用したりとか、そうすることができてるわけです。
でも世の中はどんどん進んでいますし、まだ全然満たされてないニーズとか、残されてる課題はたくさんあるわけです。
ただ、その中で、たまたま自分が歩いてきた道がなんかしんどかったなと思ったのであれば、後から同じ道を歩く人たちのために、そこを楽に歩けるように道を整えましょう。
その場合、ちょっと前の自分がターゲットなので、何をどうやって伝えればいいか明確になる。つまり、楽に書くことができますし、それは伝わる文章になりやすいということなんです。
そして、この作戦は、ライティングの初心者でも実行することができるということです。
学んだことを書くのは自分自身の学習になる
学んだことを書くと、それはアウトプットになるので、自分自身の学習にもなります。
さらに、今回お話したように、後から来る人たちのために、新たな価値を提供することができるわけです。そして、それは小さいながらも、世の中の知のアップデートに貢献してることにもなるので、すごく素晴らしい活動なんじゃないかなと思うわけです。
なので、このノンプロ研で、技術ライティング講座という、ちょっと異色な講座を、しかも全9回あるんですが、提供しているというのは、こうした伝わる文章を書くということの素晴らしさを、みなさんに知ってほしいなというところがあるわけなんです。
ということで、今日は、伝わる書き方というテーマでお話をしてきましたけれども、11月の技術書典に向けて執筆して、皆さん、ぜひ頑張っていただきたいなと思います。
文章書きたいなという方は、ぜひ、今回の放送を参考にしていただいて、この知のアップデートに、ぜひ参加していただきたいなと思っています。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「ライティング初心者でもできる!伝わる文章の書き方」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。