みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、今さら聞いてもいいIT用語 #7: 「キャッシュ」です。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
ウェブサイトを再度利用するときに快適になるキャッシュ
前回の今さら聞いてもいいIT用語第6回で「Cookie」というキーワードを紹介しました。
これはウェブサイトを利用している時に、ブラウザで一時的に保管しておくメモ情報のことを言うんですけれども、例えば、ユーザーのログイン情報とか操作履歴とか、そういったものが保存されているんです。
これを保存しておくことで、再度そのウェブサイトを利用するときに、ちょっと快適になるという便利な機能だったりするんです。
それと同じようなもので、「キャッシュ」というのがあるんです。
これもまとめて覚えていただくといいのかなと思いますので、今日はキャッシュというキーワードについて解説をしていきたいと思います。
キャッシュとは
ウェブサイトを見るときにブラウザ上で起こっていること
では、まず前提としてブラウザでウェブサイトを開くとき、何が起きているのかを知っておくと理解が早まりますので、それからまずおさらいしていきたいと思います。
皆さんがブラウザでURLを入力したりとか、リンクをクリックします。
そうすると、そのURLからインターネット上のどこかにある、その目的のウェブサイトのデータがあるウェブサーバーというのを探してきます。
そしてそのウェブサーバーに対して、このウェブサイトのこれこれのページを見たいのでそのデータをくださいなと、そのようなリクエストを送るんです。
そして、そのリクエストを受けると、Webサーバーの方はそのお返事として、求められているWebサイトのデータを、はいどうぞという風に返してきます。
これをレスポンスというんです。
そして、ブラウザはそのデータを受け取って、実際にページとして開くと、このような役割を果たしています。
もう一回ウェブサイトを見たいときに起こること
さて、このようにして、あるウェブサイト、Webページを開き、しばらく時間が経った後にそのページをもう一度見たいなって思ったとします。
ここで、先ほどの手順に従うのであれば、ブラウザからWebサーバーに対して、リクエストを送って、インターネットを介して、ウェブサイトをデータをもう1回送ってもらって、それをブラウザで開く、そういう風にやってもいいんですけれども、そうするともう1回同じような通信が発生しますし、時間もかかっちゃうわけで、なんかもったいないなって感じられるわけです。
このもったいないを解決するのが、キャッシュという機能になります。
実は、Webサーバーからウェブサイトのデータを受け取った時、ブラウザはこのデータを開くだけではなくて、一定期間保管するということもするんです。
もう一度、同じウェブサイトを開こうとユーザーがした時に、しめしめということで、ブラウザはインターネットを経由してウェブサーバーにリクエストを送ることをせずに、念のため保存していた先ほどのデータを使ってウェブサイトを開きます。
そうすると、通信も発生しないですし、時間もかからずに、スピーディーに表示することができます。
この一度開いたデータを保存しておいて、それを再利用することができるようにする仕組み、もしくはそのデータのことをキャッシュというんです。
このキャッシュも、Cookieと同じように、快適にWebブラウジングをするための仕組みとして整えられています。
英語で言うとcache
ちなみにキャッシュと言うと、現金を表す英単語Cash、これを想定しがちなんですけども、これとは違うスペルの言葉になります。
英語で言うとcacheです。
こちらは意味としては貯蔵所だったりとか、隠し場所とかそういった意味があります。
Cookieと似たような仕組みではあるんですけれども、ユーザーに関連した情報を保管するのがCookieです。
キャッシュの方はWebページそのもののデータを保存しておく仕組み、もしくはそのデータになります。
キャッシュを利用するときに気をつけること
さて、この便利なキャッシュなんですけれども、これに関して利用するときに気をつけるポイントは2つありますので紹介しておきたいと思います。
キャッシュのデータが古い場合があること
まず1つ目が、キャッシュで開いた時には、そのウェブページは古いページである可能性があるということなんです。
というのも、キャッシュでWebページを開くと、ブラウザに保存してあるデータをそのまま表示するわけなんです。
この時、以前WebデータをWebサーバーから持ってきた時以降に、Webサーバー側のデータが更新された場合、その更新したデータはブラウザのキャッシュには反映されてないわけです。
なので、それとは差分が生まれてしまうということなんです。
なので、確実に最新のデータを見たいという時には、キャッシュを使わずに、Webサーバーにもう一回リクエストをちゃんと送って、データを届けてもらった方がいいという話になります。
スーパーリロードというテクニック
この時に使うテクニックで、スーパーリロードというのがあります。
なんかちょっとかっちょいい名前ですけれども、普段Webページを更新するときはリロードを押すわけです。
例えば、Google Chromeを使っているのであれば、WindowsならF5キーです。
Macなら⌘+R、こちらのショートカットキーでリロードすることができます。
ただ、このリロードした時に、そのページデータがキャッシュに保存されているのであれば、キャッシュのデータを表示する動きになります。
そうではなくて、強制的にwebサーバーにリクエストを送りたいとき、その時にスーパーリロードを使うんです。
ショートカットキーで言うと、Windowsの場合はCtrl+F5、マックの場合は⌘+shift+Rになります。
ウェブサイトの最新の情報を確実に入れたい時には、スーパーリロードをぜひ使っていただければと思います。
キャッシュでブラウザの動作が遅くなるなどの影響がある
さて、もう一つの気をつけるポイントなんですけれども、キャッシュは今データをブラウザに保存しておくということなので、PCだったりとか、スマホだったりとか、その容量を圧迫してしまうという問題があります。
その容量をたくさん使うことによって、ブラウザの動作が遅くなるなどの影響があることがあります。
その時どうするかというと、キャッシュクリアと言いまして、キャッシュの情報を削除するという方法があります。
例えば、Google Chromeで言うと、閲覧履歴を消去という機能がありますので、そこからキャッシュクリアをすることができます。
なんかちょっとブラウザの動作が重いなと思ったら、キャッシュクリアを試してみるといいんじゃないかなと思います。
ちなみにGoogle Chromeで言えば、この閲覧履歴を消去からCookieも消去することができますので、ぜひ一度覗いてみていただければと思います。
ITの世界でキャッシュの仕組みを使っているということはたくさんある
さて、このキャッシュという言葉なんですけども、今回は、ブラウザで使われている機能について紹介したんですけれども、実はITの世界でこのブラウザ以外にもキャッシュの仕組みを使っているということは結構たくさんあるんです。
文脈が異なっていたとしても、一時データを保存しておいて、動作を快適にするとか、もう1回便利に活用するといった目的で使われていることがほとんどですので、そういった意味なんだろうなということで理解していただければ、ひとまずOKかなという風に思います。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「今さら聞いてもいいIT用語 #7: 「キャッシュ」」をお届けしました。
僕らユーザーのWebブラウジングをより快適にするための仕組みとして、とても役に立っているんです。
こちらCookieと合わせて覚えていただければと思います。
Cookieもそうなんですけれども、今回のキャッシュも、僕らが知らず知らずのうちにWeb利用をより快適にするための機能として影でこっそり活躍しているんです。
Cookieとかキャッシュに限らず、IT、インターネットの世界はまさにそういった隠された便利機能と工夫がたくさんありますので、そういったものをスキルアップラジオでもどんどん紹介していきたいなというふうに思っています。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。