みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。
「学び続けることは大事…でも、しんどさを感じてなかなか取り組めない…」
そんなビジネスパーソンのために、学び続けるために試してほしい、たった1つの小さなアクションを紹介します。
ということで、今回は「大人が学び続けるために、試してほしいたった1つのこと」です。
では、行ってみましょう!
サラリーマン時代の気づき:学びがもたらす圧倒的な効率化
僕がまだサラリーマンだった頃、毎日のようにExcelのデータをひたすらコピペする作業に追われていた同僚がいました。
毎日ひーひー言いながら残業です。
しかも、一週間かけてなんとか全部の資料ができたのに、途中の作業でミスをしていて、やりなおし…というときもありました。
当時、プログラミングに興味があった僕は、そのようすをなんとかしてあげたいと思い、Excelを自動化するプログラミング言語VBAにチャレンジしてみました。
習得には苦労しましたが、いざ使ってみると、なんと今まで一週間かかっていた仕事が、あっという間に終わるようになったのです! これはすごい! マクロすごい! プログラミングすごい! と感動しました。
VBAを習得すれば、多くのビジネスパーソンが残業とも、腱鞘炎とも、やり直しともおさらばできる…
本来、人として時間をかけるべき本質的な業務に集中できるようになる…
そして、キャリアを開くきっかけにもなる。
ビジネスパーソン個人にとっても、会社にとっても、学ぶことはメリットしかない。「みんな学べばいいじゃん!」そう信じ、その輪を広げることを仕事にしようと独立しました。
学びを阻む「ラーニングバイアス」の存在
しかし、熱心に発信したり、営業したりするものの、プログラミングを学ぼうとする人は、残念ながらごく一部でした。
なぜ、こんなにメリットばかりなのに、多くの人はその学びに対して消極的なのだろうか?
長年その理由を探っていましたが、その中で僕はその根幹にあるであろう「ラーニングバイアス」という概念に出会いました。
ラーニングバイアスとは、学びに対する主にネガティブな先入観や固定観念のことです。
例えば、「学びは新人だけがやればいい」「学校でやるものだ」「学ぶのは辛く苦しいもの」「学ぶような暇があったら仕事すべきだ」「意識高いと思われちゃう」「自分はITとは無縁だ」などといった思い込みです。
これらのラーニングバイアスは、社会にも、組織にも、深く根づいています。
多くの人が、「キャリアや充実した毎日のために、学んだほうがいいことはわかっているけど、しんどいし、報われないかもしれないし、まあいいか」と、思い込んでしまっており、ですから学びから足が遠のいてしまっているというはあるなと。
リストラとブラック企業での経験:どん底から這い上がった原動力
では、なぜ僕がプログラミングに興味を持ち、なぜ学び続けられるようになったのか?
それは、リストラとブラック企業での勤務という、まさに「どん底」を経験したからです。
その圧倒的な挫折経験があったからこそ、学びに対する固定観念を打破することができました。
「このままではダメだ。何かを変えなければ!」という強い危機感が、僕を学びへと駆り立てたわけです。
しかし、普通に、それなりに、平和に働いている人たちからすると、そのような強烈な「学びのきっかけ」を得ることはありません。
ですから、「大きな挫折経験がないと、固定観念を振り払って、学ぶという行動に入れないのか?」と、思い悩んでいた時期も長くありました。
ところが、最近では、必ずしもそうではないと感じられるケースに出会っています。
ノンプロ研で見えた、ラーニングバイアスの解除
僕は現在、「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」(通称:ノンプロ研)というコミュニティを運営しています。
ほとんどのメンバーは、仕事をなんとかしないといけない、独学では挫折しちゃいそうなどといった、マイナスをゼロにするためというモチベーションでノンプロ研を訪れます。
しかし、入会してから1ヶ月ほど、ノンプロ研で活動を続けるうちに、メンバーのみなさんにある変化が現れ始めます。それは、「あれ?学ぶこと自体が楽しい…!」と感じるようになる、ということです。
最初は、辛く苦しいもの、やらなければいけないもの、そう思っていた学びが、楽しいものへと変わっていく。
多くの人は、学びを「手段」だと考えています。
もちろん、仕事やキャリアにつなげることは大切です。しかし、ノンプロ研のメンバーは、学びそれ自体が「目的」になる、つまり、学びも「目的に含まれるようになる」という感覚を得るようになります。
つまり、コミュニティに参加することで、ラーニングバイアスが解除されるということです。
社会的ネットワーク:環境がモチベーションを左右する
なぜ、ノンプロ研のメンバーは、学びを楽しめるようになったのでしょうか? その理由を考える上で、ヒントとなるのが「社会的ネットワーク」です。
「人は社会的ネットワークを形成し、お互い良くも悪くも影響し合って生きている。行動や感情、習慣は、人から人へと伝染する」とされています。
つまり、学びに対するモチベーションも、周囲の人々とのつながりによって大きく影響を受けるということです。
学びがしんどい、辛い、新人がやるべき、学校でやるべき、そういったラーニングバイアスにとらわれている人たちとだけつながっていると、その影響の連鎖を受けてしまい、モチベーションが吸い取られてしまいます。
逆に、学ぶのが楽しい、ワクワクする、そういった人たちとつながり、その影響の連鎖の中に入ることができれば、モチベーションは自然と増幅していくのです。
大人が学び続けるために試してほしい、たった1つのこと
学びの固定観念、ラーニングバイアスから抜け出し、大人が学び続けるためには、どうすれば良いのでしょうか?
そのために、ぜひ試してもらいたいたった1つのことは、「独学」から「共学」へとシフトすること、つまり、「共に学ぶ」ということです。
学びの仲間を見つけ、一緒に学ぶ環境を作ることで、学びに対するモチベーションを維持し、高めていくことができます。
「共学」の場は、何もノンプロ研に限った話ではありません。社内や地域で仲間を見つけて、学びの場を作るのでも良いでしょう。大切なのは、学びを楽しみ、刺激し合える仲間とつながることです。
もし、周囲に誰も見つけられなければ、ノンプロ研にお越しください。そのためにつくったコミュニティですので。
学びは、人生を豊かにする素晴らしいものです。ぜひ、大人のみなさん、楽しく学び続けていきましょう。
まとめ
以上、「大人が学び続けるために、試してほしいたった1つのこと」についてお伝えしました。
引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!
この話を耳から聴きたい方はこちらからどうぞ!