みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
先日、日本財団CANPANプロジェクトによるNPO向けフォーラム「2016年こそ、もっとITサービス・ツールの活用を!~2015年までのITトレンドから見た2016年にNPOが活用すべきITとは~」に参加してきました。
フォーラムのタイトル名からするとNPOの皆さんもITサービスやツールをなかなか活用できずに困っているんでしょうか。
NPOに関しては素人ではありますが、ITを仕事に活用するとこをテーマにしている私にとっては、非常に興味深い内容でした。
今回はNPOが直面しているIT導入に関する課題とその対策について学んできましたのでレポートをしたいと思います。
そもそもNPOって何?
NPOについてはあまり詳しく知らなかったので、ちょっとだけ確認をしておきました。
1.民間で 2.公益に資するサービスを提供する 3.営利を目的としない 4.団体 とされています。そのうち、特定非営利活動促進法(いわゆるNPO法)にもとづいて、法人格を取得した団体をNPO法人と言います。
非営利活動ってことボランティアなんでしょ?と思っている方も多いかも知れませんが、どうやらそれも違うみたいですよ。
非営利で活動するNPOはこのような利益の分配を行わず、利益は今後の事業に充てなければなりません。
なるほどっすね!
一般の企業(営利企業は)利益が出たら株主や社員に分配するわけですが、NPOではそれをせず、利益は全て事業に投下するということですね。
ほら、完全にボランティアだったら活動資金がすぐ尽きちゃって厳しいじゃないですか。
そんなことがないように、NPOは事業により収益を得ることで、安定的かつ効果的にその役割を果たすことができるわけです。
ですから、収益性は高いほうがいいですし、もちろん生産性が高いに越したことはありません。
そこで、皆さんITを活用しましょう!という話になるわけですね。
以上、NPOに関して素人の私はこちらのサイトを参考にさせて頂きました。勉強になります。
参考:NPO法人とは
NPOのセミナーに参加した理由
さて、話は変わりますが、私の主なお客様は一般企業です。
会社によってはITを積極的に導入してうまく活用して生産性を高めている企業もありますが、まだなかなか活用し切れていない企業も多くあります。
こちらの記事でもお伝えしている通り
生産性の向上が企業で働く社員たちのメリットにつながらないという例もありますし、他にも
- IT導入の効果がわからない
- ITに詳しい人材が全くいなくて手がつけられない
- ITを導入するためのコストやリソースを割けない
など色々な理由があります。
勝手なイメージなのですが、そんな一般企業よりも、さらにNPOのほうがもっとIT導入に感じては課題を抱えているのでは?と思っていました。
そして、そのある意味過酷な現場での成功事例やノウハウを学べれば…ということで今回は参加をさせて頂いたわけです。
NPOの現場で活用されるITとその課題
さて、NPOのIT活用支援を行うNPO法人Make it Betterの共同代表、また株式会社カルミナの代表でもある安藤昭太さんのお話。
- Google Ad Grants+ペライチ
- QRコードですぐに寄付ができる
- Google for Nonprofits
- がんノートの動画活用事例
などなど、ITの活用事例がNPOのものだったので、テクノロジーのベースは同じだったとしても視点が様々。
フォーラム後半では、グループセッションにて皆さんが抱えている課題を安藤さんに解決して頂く形。その一問一答が超珠玉の内容だったのでぜひ熱があるうちにお伝えしたいと思います。
顧客管理システムは効果出るの?
導入してみないとわからないことが多いが、最低限のものは導入しておくべき。Excelでもいい。
他のメンバーがITツールを使ってくれない…
ツールを入れる前に業務プロセスを整理、ツールがないと動かない業務プロセスにして合意をとる。
前段階がとっても重要。
セキュリティが怖い
Dropboxなどセキュリティ対策はかなりやっているが、最後は信じる。
リスクもあることも認識しつつ、メリットとのバランスを見て決める。
ITの担当者がいなくなって運用できなくなる
Webサイトも含めITツールは作るのが目的ではなくて続けられるというのが大事。
最初から高望みをせずに、身の丈に合うものを選ぶ。
また担当者が抜けることを考えて二人体制を組んでおく。
まとめ
いかがだったでしょうか?
NPOは一般企業のようにトップダウン式の組織が作りづらかったり、関わる人がボランティアで正規のメンバーだけでなかったりと、IT導入に関しては難しい点も多くあるようです。
しかし、今回のフォーラムに来た方々は非常に意識が高く、当然ITに関しても前向きで建設的なお話をされる方が多かったんです。
課題は多いことも確認しましたが、それ以上に可能性も強く感じた2時間でした。