みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
先日このような記事を読みました。
米国で起きている企業間、セクター間のデジタル格差についての記事なのですが、非常に興味深いものでした。
私はこの半年、IT活用によるお仕事効率化をテーマにビジネスをしていて、このデジタル格差については大いなる課題を感じています。
今回は米国でのデジタル格差のレポートに触れつつ、日本が抱える課題について考えを整理していければと思っています。
デジタルに投資し大きな成果を得ているフロンティア企業
富める者は、あなたや私とは違う。彼らはテクノロジーをわれわれ以上に豊富に持っている。
それがシンクタンクのマッキンゼー・グローバル・インスティテュート(MGI)が新たに出したリポート「デジタル・アメリカ:持つ者と、もっと持つ者の物語(Digital America: A Tale of the Haves and Have-Mores)」の結論だ。
上記は前述の記事の抜粋です。
この富める者をフロンティア企業と呼び、デジタルに多額の投資をして、桁外れの成果を得ていることを伝えています。
また、セクター間でのデジタル格差と2005年から2014年までの生産性の伸び率について、デジタル化が進んでいるICT、メディア、石油・ガスなどのセクターは約3%~4%の伸びを見せているのに対して、デジタル化が遅れている農業、医療、建設などのセクターは生産性の伸びがマイナスであると説明しています。
…しかし、石油・ガスが含まれているのが面白いですね。
注目すべきは「フロンティア企業」は多額の投資もしているという点、さらにその桁外れの大きな成果を既に経験をしているという点です。
もう、米国の企業はITに「金」を投資することがおいしいと感じているわけです。
一方で日本ではどうでしょうか?
IT投資…世界に比べて日本は慎重
以下の生地はガートナージャパンが世界のCIO(最高情報責任者)を対象に調査をしたものです。
IT活用を推進する身としては非常に残念な結果なのですが
2015年の日本のIT予算額は前年比0.8%減(世界は1.0%増)だった。
てかまさかのIT予算額減少です。
きっと業績や利益率が悪い場合にどこを減らすかと考えた場合、人件費は減らしづらいし、仕入れや広告宣伝を減らすと売上下がっちゃうし…といったら、IT投資はめっちゃ減らしやすいのかもですね。
そのほうが社内外からの反対が少なく抑えられそう。
デジタル化の推進役を誰が担うべきかを聞いたところ、「CIO」と答えた割合が世界は47%だったのに対し、日本は10ポイント程度低かった。
あの…CIOが推進せずに誰が推進するのでしょうか??
てか、そもそも日本の企業でCIOがいる会社…あまり見たことないのですが…。
日本ではこのような状況です。
無料で使える武器、先に使ったもの勝ち
今やコンピュータを使わずにビジネスをする人は非常に少ないものと思われますが、コンピュータやその上で動くソフトウェアやサービスは、我々ビジネスマンにとって武器のようなものだと思うのです。
しかしながら、私が半年活動をしている限り、日本の企業とビジネスマンはITへの興味関心が予想以上に高くない印象を持っています。
例えば、以下サービスは技術、ご存知ですか?
- GoogleApps(GmailやGoogleドライブなど)
- チャットワーク
- Evernote
- Dropboxなどのクラウドストレージ
- VBA(Officeがインストールされいれば)
すべて無料で使用可能です。ググればすぐにどんなサービスかわかりますし、非常に優秀なサービスです。
ですが、これらのサービスをご存知ない企業、ビジネスマンは多く見受けられます。
もちろん、それらの導入には多少の知識や慣れは必要ですが、そのためにかけた時間は、あとで取り返すことができます。何せ、それらのサービスは手間を減らすために存在しているわけですから。
無料なのに知らない人が多いということは、先に使ったもん勝ちということです。冒頭で紹介した記事にある通り、デジタル技術の活用はそうでない場合に比べて高い収益性をもたらします。
他にもオススメの無料または激安のITサービス、たくさんありますのでこちらの記事もご覧いただければと思います。
ちょっと一歩踏み出して、ぜひ使ってみて下さい。
国の間で発生し得る「デジタル格差」
日本ではまだIT化が”おいしい”ことに気づいている人が少ないので、国内の競争ではまだ早い者勝ちです。
しかし、冒頭でお話している通り、米国では「フロンティア企業」はデジタル領域には多大な投資をしている、つまり「金」をかけることには躊躇はないわけです。
さらに次の課題として
そのためにはこの新技術を扱える人材を育てる必要があると指摘した。
とある通り、「人」の課題に着手をし始めようとしています。
それに対して日本はどうでしょうか?
前述のとおり、日本のCIOたちがデジタル化推進は「自分の問題ではない」と言っています。
まだ「意識」がそこに向かずに停滞している企業が多数あります。
「意識」の課題が越えられずにもたもたしているとしたら、十分な「金」を投資し十分な「人」を確保したフロンティア企業を要する米国などの世界と戦えるのでしょうか。
企業間、セクター間もそうなのですが、国の間で発生し得る「デジタル格差」において日本が取り残されないよう、微力ながら活動を続けていきたいと日々感じているわけです。
まとめ
と、危機感を煽りつつも、最近IT活用について新規の企業様からご相談を頂く機会が見られるようになりました。
しかも業種はITに限らず様々です。
発信力がついているということもあるのかも知れませんが、IT活用に関して興味や関心を持たれる方が増えてきているのも一方で感じられています。
すごく嬉しく思いますし、全力でサポートをさせて頂きたいと意気込むばかりです。