みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
今年はオンラインで開催されております、Google Cloudのデジタルイベント「Google Cloud Next ’20: OnAir」のレポートをシリーズでお伝えしております。
前回の記事はこちら。
G SuiteのソリューションキーノートからG Suite全体のテーマや方向性についてレポートをしました。
今回は、Google Meetに特化したブレークアウトセッション「The Future of Meetings in G Suite: Vision and Roadmap」から、G Suiteのミーティングの未来とビジョン、ロードマップについてお伝えします。
では、行ってみましょう!
「働く」の新しい通常がやってくる
まず、最初にプロダクトマネジメントディレクターのSmita Hashimさんから、「Navigating the new normal」という話題です。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、「通常」が変化したということですね。
セッションによると、在宅勤務をする人々の数は劇的に増えていて、もともとは13%だったものが、47%に増加したそうです。
日本でも、そこまでの増加はないにしても、かなり増加しましたよね。
その影響を最も受けたといっていいサービスが「ビデオ通話ツール」といっても過言ではないでしょう。
Google Meetは、この状況下で以下のような成長を遂げました。
- 1日あたり5700年分の会議が行われている
- 1月と比較して7月時点で、毎日の使用量が30倍に増加した
- 毎日、300万人以上の新規ユーザーが利用している
新型コロナの収束は願いつつも、今後のリスクを鑑みると、リモートワーカーが増え、ビデオ通話が増えるというのは自然な流れのように思えます。
Google Meetの最新機能とロードマップ
その流れを受けて、Google MeetはGoogle Cloudの中でも優先的に力を入れるプロダクトということになります。
Google Meetの最新機能とロードマップについて、グループプロダクトマネージャーのGreg Funkさんから発表がありました。
導入されたばかりの機能
最新の機能としては、以下の機能が挙げられます。
- AI-based enhanced noise cancellation: AIによるノイズキャンセレーション
- Meet in Gmail: GmailからのMeetの起動
- Present high-quality video & audio: 高品質のビデオ、オーディオ
- Tiled layouts: タイルレウアウト
- Improved presentation layouts: プレゼンテーションレイアウトの改善
- Low-light mode (launched on iOS): ローライトモード
現在β版として提供されている機能
いずれも、Google Meet Hardwareに関する機能ですが、以下の機能がβ版として提供されています。
- Google Assistant in Meet
- Google Meet Hardware Starter Kit
今後導入される機能
今後導入予定として発表された機能は、非常に魅力的です。以下の機能が挙げられます。
- Meeting attendance: 参加者
- Hand raising: 挙手
- Breakout rooms: ブレイクアウトルーム
- Q&A
- Polling: 投票
- Meet on Nest Hub Max
- Background Blur: 背景ぼかし
- Background Replace: 仮想背景
参加者、ブレイクアウトルーム、仮想背景などはZoomなどのツールに比べて遅れをとっている部分ですし、Q&Aや投票などはGoogleならではの実装が期待できる部分でもあるでしょう。
できる限り早く導入してほしいものですね。
未来のチームワーク
さて、再度Smita Hashimさんにスイッチして、Meetを中心とした未来のチームワークについてのお話です。
G Suiteの他のツールとの連携でいうと、以下のような機能が予定されています。
- new home for work
- Quickly connect over voice and video: すばやいビデオまたは音声への接続
- Seamlessly move between channels: チャンネル間のシームレスな移動
- Meet in the context of a conversation: Chat中の会話でMeetを起動する
- Collaborative brainstorming sessions (Jamboard): Meet中にJamboardによるブレインストーミング
- Easily present documents to meetings: Meetでの会議中にドキュメントを表示する
- Jump into a meeting while collaborating on a document: ドキュメントの作業中にMeetでの会議を開始する
いずれもかなり強力なのですが、総じて「シームレス」がテーマになっているのは間違いありません。
「home for work」を手はじめに、Meet、Chatそして他のツールとの移動をいかにシームレスにするか、それに注力しているかがうかがえます。
まとめ
以上、「The Future of Meetings in G Suite: Vision and Roadmap」から、Google Meetを中心としたG Suiteのミーティングの未来とビジョン、ロードマップについてレポートをしました。
GoogleがMeetにかなり注力していることがうかがえます。
一方で、どんどん機能追加をして、ぜひZoomなどのライバルに機能面で追いついてほしいですね。
そして、そこから先、Googleならではの展開を期待しています。
次回は、G Suite Developer Platformについてお伝えします。
どうぞお楽しみに!
連載目次:ノンプログラマーのための「Google Cloud Next '20: OnAiro」まとめ
2020/07~09にかけて開催されたGoogle Cloudのデジタルイベント「Google Cloud Next 2020: OnAir」。その中から、ノンプログラマー向けにおすすめ情報をレポートしていきます。- Google Cloud Next ’20: OnAirとそのノンプログラマー的な楽しみ方
- 未来のワークスペースのためのG Suiteのビジョン
- Google Meetの未来とビジョンそしてロードマップについて
- G Suite Developer Platformの主要なコンポーネントと今後のロードマップ
- AppSheetを使ったノーコードアプリで生産性を高める方法
- G Suite全体に組み込まれている数々のAI機能についてたっぷり紹介します
- G SuiteをMicrosoft Officeや他のアプリケーションと一緒にうまく使う方法
- どこからでもチームワークが可能となるG Suiteのコラボレーションとそのビジョン
- G SuiteのGmail、Chat、Meetなどによるコミュニケーションとその未来
- G Suite Essentials~チームがどこからでも安全に共同作業を行うための最も簡単な方法
- Google Apps Scriptのエディタが刷新…新IDEが登場します!
- Google CloudのBusiness Application Platformとは、その全貌について
- AppSheetに組み込まれているAI/ML機能と今後のアップデートについて
- AppSheetを用いてデスクレスワーカーの仕事をデジタル化する方法