みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。
先日11/16に行われました「学習コミュニティフォーラム2024」。
そのレポート第2弾として、「コミュニティ愛を語るLT大会」の5名のみなさんの発表内容から見えてきた大きな気づきについてお伝えします。
ということで、今回は「コミュニティ愛を語るLT大会での大発見~学習コミュニティフォーラム2024レポート②」です。
では、行ってみましょう!
学習コミュニティフォーラム2024「コミュニティ愛を語るLT大会」
先日、複数の学習コミュニティが集まり、互いに学びや知見を共有し、新たなつながりをつくる「学習コミュニティフォーラム2024」が開催されました。
このイベントは、異なる学習コミュニティが集まって共に成長することを目的とした、大きな新しいコミュニティ形成の場でもあります。
基調講演に続いて行われたプログラムが、「コミュニティ愛を語るLT大会」。
各コミュニティから1,2名のみなさんが代表で、それぞれのコミュニティについての愛を語る…まさに互いに学びや知見を共有するのにもってこいのプログラムですね。
ノンプロ研からはあゆさんとinayoshiさん、結NITYから米世さん、おとのわから今井彩香さん、そしてシリョサク!ラボからerinaさんの5名のみなさんが、素晴らしい発表をしてくださいました。
以下、当日のXポストまとめも合わせてご覧ください。
ノンプロ研のあゆさん—「プログラミング×ノンプロ研=?」
まず、トップバッターはあゆさん。「プログラミング×ノンプロ研=?」という登壇タイトルですが、「?」には何が入ると思われますか?
前任者からある仕事引き継いだあゆさん。それが、「コピペ地獄」のようなExcel仕事だったそう。
これを一生やるわけにはいかない…!と一念発起してはじめたのがVBAのプログラミングです。
ありがたいことに、このVoicyスキルアップラジオで「関西建設業界勉強会報告会」というノンプロ研の外部公開イベントに参加され、それがきっかけで入会されました。
VBAからスタートし、Python、ノーコード開発、ChatGPTへと学びを進められる中、そういったスキルを身につけるだけではないものも得ていかれます。
それは、理解不足や間違いをプラスに変えられる心理的安全性、LTなど多くのプレゼンのチャンス、そしてそれらを通して得られた自信です。
自信を得たあゆさんは、社内勉強会や社外講演・研修といった大きな仕事にも挑戦していかれます。
このようにして、得られた「チャレンジ精神」と「自信」が、タイトルの式の答えです。実際に、あゆさんは、なんと7月に退職として、個人事業主として新たな挑戦をはじめられました。
ノンプロ研のinayoshiさん—「ノンプロ研に参加して得られたこと」
inayoshiさんは、2024年2月にVBAを学ぶためにノンプロ研に参加されました。業務上、繰り返し業務が多く、チームのみなさんも残業で対応をしていたのを、なんとかしたいと感じていたのです。
参加されてから初心者VBA講座を受講するだけでなく、講師をサポートしながら受講生を教える立場であるティーチング・アシスタントにも挑戦し、自分のスキルを高めていきました。
inayoshiさんがノンプロ研で得たものは、そうしたスキルだけではありません。
朝に学習時間を確保する「朝モク」に参加したり、休日が有効に使えるようになったり、習慣の改善も感じました。また、つながりを持つことで、刺激もあり、モチベーションが高まりました。
ノンプロ研の目標達成をみんなで支え合う「ブートキャンプ」という仕組みを活用して、かねてからやりたかったフリーペーパーづくりにも取り組まれました。
そして、入会当初は、ぼんやりと感じていた価値観が明確になってきたとおっしゃっていました。それが、「テクノロジーで誰もが自分らしい人生をデザインする」こと。すてきなことばですよね…!
結NITYの米世さん—「結NITYと私」
25年間大企業で経理・IRを担当した米世さんは、この11月に税理士として独立開業されました。
ひとり仕事をはじめた米世さん、税理士業界は全体的にITによる効率化もちょっと遅れているし、おかたい感じもあり、仕事関係者以外で気兼ねなく話せる場所が欲しかったそう。
そんなとき、結NITYを主宰されている戸村涼子さんのブログ・メルマガで結NITYの存在を知り、参加されました。
結NITYでは、最新のITテクニックについて知る機会もあり、気軽に相談できる環境もありました。また、みなさんひとり仕事をされているので、その開業について語られている「開業日記」はたいへん参考になったとのこと。
そして、とても印象的だったのは、「企業にいたままでは、このような学習コミュニティフォーラムのようなイベントに参加することはなかったのではないか」というコメント。
おそらく結NITYに参加されてもごく最近なのではないかと思うのですが、その心の変化はとても興味深いです。
おとのわダイアローグの今井彩香さん—「違う感想を持ってもいい」
今井さんは、もともとおとのわダイアローグを主宰されているわおんさんこと栗原和音さんと、お仕事のつながりからお友達だったそう。ですから、おとのわダイアローグに参加されたきっかけは、「学びたい」「変えたい」という明確なモチベーションがあったわけではなく、お友達であるわおんさんから誘われたからというライトなものでした。
しかし、ここで改めて、参加してから9ヶ月間の活動を振り返ってみると、いい変化が勝手に起きていたということに気づかれました。
とても具体的な事例を紹介してくださいました。
みなさんは、誰かと映画を観に行くのは好きですか?
今井さんは、観終わった後の感想を言い合わなければいけない…というのが嫌で、誰かと映画を観に行くのが苦手だったそうなんですね。それが、今では誰かと一緒に映画に行ってもよいと思えるようになりました。まさに、この9ヶ月で「違う感想を持ってもいい」ということに気づかれたわけですね。
おとのわダイアローグには、いくつかのグランドルールがあり、それもとても気に入っていると話されていました。
例えば「間を埋めようとしない」というルールがありました。たしかに、こういうルールがあると居心地が良くなりますよね…イベントでも参加者のみなさんは早速グループの対話の中でこのルールを使われていたそうですよ。
シリョサク!ラボのerinaさん—「パワポスキルを伸ばしたかった私の生き方までを拡げてくれたシリョサク!ラボ」
erinaさんは、パワポスキルを向上させたいという動機で2022年にシリョサク!ラボに参加しました。
「資料作成で一歩先へ」のとおり、シリョサク!ラボには、ドリルや勉強会、MeetUpなどスキルを磨く機会が豊富にあり、erinaさんもメキメキとその腕を上げていかれます。
しかし、それだけでなくシリョサク!ラボでは、「打席に立つ」ことが推奨され、そのための機会もたくさんあります。
推しについて1時間発表するプレゼンアウトプット会や、メンバーが主催できるミニ勉強会など。
もともと、責任を持つということから避けてしまうこともあったerinaさんですが、これらの経験を重ねることで、その考え方に変化が現れます。
まず、シリョサク!ラボでメンバーに教えて支援する「親方」の襲名。思い切って引き受けたそう。さらに、それだけにとどまらず、安定を捨てて、ベンチャー企業に転職という大きな転機も経験されます。なんとそのベンチャー企業は「シリョサク」とのこと。
まさに、人生を変えるコミュニティとの出会いですよね!
コミュニティ参加のきっかけと得られたもの
さて、素晴らしい発表をしてくださった登壇者のみなさんですが、この登壇内容を比較、整理していくと、さらに興味深い気づきが得られますので、お付き合いください。
参加のきっかけはコミュニティごとに異なる
まず、みなさんのコミュニティ参加のきっかけに注目したいのですが、それはコミュニティごとにバラバラで異なるものでした。
あゆさんやinayoshiさんは業務を効率化したいという思いから参加し、米世さんはひとり仕事を始めるにあたって話し相手が欲しかった、erinaさんはパワポスキルを上げたいという目的で参加しました。そして今井さんは、仲間に誘われたからという非常にライトな理由でした。
コミュニティで最終的に得られる共通のもの
次に、コミュニティで得られたものをみていきましょう。
時系列で早い段階でいうと、みなさんそれぞれ参加する理由となったものを得ていかれます。
あゆさん、inayoshiさん、erinaさんはスキルでしたね。そして、米世さんは、話せる仲間を得ることができました。
しかし、しばらく時間が経つとそれとは異なるものを得ていることに気づきます。
あゆさんは、心理的安全性のある場、プレゼンの機会、自信とおっしゃってました。inayoshiさんは、習慣の改善やつながりによる刺激やモチベーション。erinaさんも、「打席」に立つようになります。
そして、最終的にみなさんが得たと語られていたもの、それは共通して、心や価値観の変化でした。
あゆさんはチャレンジ精神と自信。erinaさんもそれと似ていて、責任を持つようになったとおっしゃられてましたね。
米世さんは企業ではとらなかったであろう行動をとるようになり、inayoshiさんは価値観が明確になったと語られてました。今井さんも「違っていてもいい」と思えるような心境の変化がありました。
そして、皆さんが語った心や価値観の変化はどれもポジティブに働いています。
石山さんの「越境学習」の話と照らし合わせてほしいと思います。コミュニティに参加することによってもたらされる越境学習の効果は内面的なものであり、それが幸せに近づくものなんですね。
学習コミュニティフォーラムが示す未来
さて、僕にはこのところ悩みがありました。
何かというと、この数年、ノンプロ研ではなかなかメンバーが増えてくれないというものでした。
こんなに楽しく学べて、意義があるのに…。
こうして発信活動を懸命にやっているのですが、どうやっても届かないところがあるというのは、事実として認めざるを得ませんでした。
それが、今回の学習コミュニティフォーラムの発想でいうと、少し異なります。
ノンプロ研でアプローチできない人たちは、他のコミュニティに任せることができるのでは?という発想です。
登壇されたみなさんがお話されていたとおり、コミュニティ参加のきっかけはそれぞれ異なります。
ですから、資料作成ならシリョサク!ラボ、ひとり仕事の相談なら結NITY、居心地の良い対話の場を求めるならおとのわダイアローグと、異なるニーズを満たす学習コミュニティが存在するので、そちらにお任せすることができます。
それらが集まり、「学習コミュニティフォーラム」という大きなコミュニティを形成することで、より多くの人々に手を伸ばすことができていることを確認できたというのは、僕にとっては大きな大きな発見でした。
学習コミュニティフォーラムの取り組みは間違っていませんでした。
そして、今後考えるべきは、この学習コミュニティフォーラムの輪を拡げていくことですね。
まとめ
以上、「コミュニティ愛を語るLT大会での大発見~学習コミュニティフォーラム2024レポート②」についてお伝えしました。
引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!
この話を耳から聴きたい方はこちらからどうぞ!