職場には「叱る」という行為は不要!そのたった1つの理由とは

職場には「叱る」という行為は不要!そのたった1つの理由とは

みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。

職場で部下や後輩に「叱る」という行為をとるとパワハラだと思われてしまう…そんな理由から、昨今では叱ることがしにくくなった。そんな風潮があります。

みなさんの職場では、いかがでしょうか?

「叱る」という行為を目にする機会はありますでしょうか?

僕個人としては、「叱らない風潮」になることはウェルカムな側面もあると思ってまして、今日はその点、一緒に考えてみたいと思います。

ということで、今回は「職場には「叱る」という行為は不要!そのたった1つの理由とは」と題してお送りします。

では、行ってみましょう!

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「叱る」が職場から消えるのは問題?

冒頭でお伝えしたとおり、上司や先輩は、部下や後輩に叱りづらい流れになってきています。

しかし、このままでは、よくない言動を指摘したり、厳しい体験を通して若者が育ったり、そういう機会がなくなってしまう。そのような意見があります。

しかし、この点、僕は「叱る」という行為は、大人同士でのやり取りしかない職場において基本的に不要なものだと思っている派です。

家庭でも極力やらなくていいと考えているほどです。子どもに対して叱ることが必要なのは以下のときくらいと考えています。

  • 子どもが危険な行為をしようとしていて、それを制止すべきとき
  • 子どもの感情がコントロールできないまま、良くない言動をしているとき

「叱る」の語源

「叱る」が不要と思っている理由を説明するために、その語源についてお伝えします。

東洋大学ライフデザイン学部の鈴木教授は「怒る」と「叱る」の語源について、以下のようにおっしゃっています。

『怒る』はひざまずいて心臓に手を当てて怒りを表現している女性の様子を描写した漢字

「怒る」のほうは、自分の感情を出すことのみ表すもので、相手に伝えるというニュアンスは含まれていないそうです。

『叱る』は、口偏に七と書きますが、『しっ!』と鋭い声を発する意味合いを持ち、口調は強いけれど相手に何かを伝えることを表現した漢字

「叱る」は相手に何かを伝えるニュアンスが含まれています。しかし、さらに以下のように続けていらっしゃいます。

一方で現代では『目下の者の言動のよくない点などを指摘して、強くとがめる』といった意味合いで使用される言葉になります。

「怒る」と「叱る」で子どもは変わる!?健やかな成長を育む親子のコミュニケーション術とは?
「怒る」と「叱る」で子どもは変わる!?健やかな成長を育む親子のコミュニケーション術とは?誰だって怒られたくないし、できれば怒ることもしたくありません。

叱るのが不要と思っている理由

鈴木教授の解説では、叱るという言葉の中に「目下の者」への方向性が示されています。

つまり、こういうことがいえます。

  • 「叱る」は、上下関係を前提にしている
  • 「叱る」をすることで、上下関係があらわになる

「叱る」が職場にあることのデメリット

上下関係がはっきりしていることは、組織においてはメリットもあります。

指揮命令がしやすい、業務遂行のスピードを速めやすいなどです。

しかし、一方で組織として個々の創造性を発揮させたい、学び合いを促進したいといった場合、上下関係はそれらと相性がとてもよくありません

上の人の意見が正しい、上の人の思いつきが現場に下りてくる、上の人のほうが知識や経験が豊富。

そのような前提や固定観念があると、組織として立場が下の人から学び得ることができなくなってしまいます。

これは変化が激しく情報にあふれる今の時代でいうと、かなり不利な状態といえます。

「叱る」の裏にある別の目的

会社員時代や、ブラック企業に勤めていたとき、いつも誰かを叱っていた上司や先輩がいました。

しかし、僕には彼ら・彼女らは何かに不安を感じていたり、余裕がなかったり、そのように見えていました。

目下の者の言動のよくない点などを指摘して、強くとがめることを通して、自分の立場が「上」であることや、自分が正しいということを誇示して安心を得る

そのような目的もあったように感じますが、みなさんはいかがでしょうか。

叱らずとも言動を改善し、成長はうながせる

一方で、叱ることを使わずとも、部下や後輩の言動を改善したり、成長をうながしたり、そういうことができていた素晴らしい方も何人かいらっしゃいました。

いずれも、上司や先輩の立場であるにも関わらず、未熟であった僕のこともきちんとリスペクトして意見を聴いてくださる方々でした。

そのようなスタンスであれば、僕のようなつたない存在からであったとしても、エッセンスを抽出してチームの学びとして投入できるのだろうと思います。

これらの経験からも、以下がいえます。

つまり、上下関係を誇示したり、強くとがめたりせずとも、率直に話しをすることで、他者に考える機会を与えたり、行動を改めてもらったりはできます

言葉を十分に使える大人同士ですからね。

叱らない風潮はどうもたらされるべきか

「叱らない風潮」は、どうもたらされるべきか

パワハラなどを恐れて上司や先輩が率直な意見を言わなくなるということによってもたらされるのであれば、それは望ましい話ではありません。

そうではなくて、むしろフラットにお互いをリスペクトして率直に意見が言い合える、そうなると上下関係というニュアンスが失われていくので、結果的に「叱る」は職場から消えていくということになります。

まとめ

以上、「職場には「叱る」という行為は不要!そのたった1つの理由とは」についてお伝えしました。

引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!

この話を耳から聴きたい方はこちらからどうぞ!

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