みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」は、ノンプログラマーがプログラミングをはじめとするITスキルを学び合うコミュニティです。
さて、「VBAやGASで稼ぐ!」…ノンプログラマーとはいえ、それがどのようにして可能なのか、実際はどうなのか、気になりますよね?
先日の定例会では「プログラミングで稼ぐ!」をテーマに、多方面で活躍されている「踊るエクセル」さんとその応援団の皆さんに、どのようにお仕事をしているのか、その意義、進める上でのポイントなどについて教えていただきました!
今回は、そのレポートをお送りしていきます!
ちなみに当日の様子は以下、Togetterのツイートまとめもご覧くださいませ。
では、行ってみましょう!
プログラミングで稼ぐ?
まず、前半は「踊るエクセル」こと庄野さん(@ExcelVBAer)によるプレゼン。
フリーランスとして活躍されている庄野さんが、どういう経緯でVBAで稼ぐようになったのか、またそれで稼ぐ際のポイントについて教えていただきました。
ちなみに踊るエクセルのホームページはこちら!
どうやって稼いでいる?
まず、現在どうやって稼いでいるのか?という話です。
庄野さんの場合、VBAによる業務アプリの開発がメイン、主なお仕事はSES経由が多くを締めていて、一部が口コミというところ。
SESは客先常駐型が多く、現場としてはハードな印象もありますが…
一方で、「VBA」で絞ったとしても、少ないながらも常に案件は存在しているというメリットもあるとのこと。
あと、上流会社の取り分(いわゆる中抜)もありながらも得られる報酬も比較的高めで、フリーなら断ることもしやすいということ。
ゴールをSESにとする必要はないにしても、フリーとして足元をかためる間の手段としてはありなのかも知れませんね。
踊るエクセル誕生までの経緯
VBAの開発はバリバリの庄野さんですが、新卒入社時は仕事がない新しい部署に配属…
何をしたかというと、なんと「社内の掃除できるエリアを探して確保する」ということから。
その後、ひとり情シス的なPCメンテ、企画書の改善、資料のPDF化、マクロ開発…とさまざまな業務を経験。
その際の提案の軸は
しかし、ここで重要なのは次のしごとを自ら探して提案してきた、そしてその活動を「自分や仲間の時間を生み出す」を軸に推進してきたということなんですよね。
仕事がないなかでどう行動し続けるのか、ここでの努力が今の踊るエクセルにつながっているのは間違いないですね。
なぜVBAerになったのか?
なぜ、庄野さんがVBAerになったのか気になりますよね。
VBA業界をざっと見渡してみると、「プロの技術力の高いVBAプログラマーがあまりいないのでは?」ということに気づかれたとのこと。
確かに、ノンプログラマーは初級から中級に集まっていますし、VBAの受託開発企業も「VBAもやっています」と専門ではない。
では、そこに旗を立てようと。
このポジショニング…すごいですよね。
なぜVBEアドインを開発しているのか
さて、そのようなお仕事をされている傍らで、ライフワーク的にVBEアドイン「踊るVBE」を開発されています。
なぜ、VBEアドインを開発されているかは、前述の「プロのVBAプログラマーが少ない」という問題に行き着きます。
というのも、なぜそのポジションが空いているかと考えたときに、開発環境つまりVBEが貧弱だという課題があるからとの仮説がありました。
それで、その課題を解決するためにVBEアドイン「踊るVBE」を開発されているのです。
つまり、ここでも「自分や仲間の時間を生み出す」を軸に活動をされているんですね。
この考え方の参考図書として、以下の『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』が紹介されていました。
私もとても共感できる素晴らしい書籍なので、よろしければご覧になってください。
VBAで稼ぐ、座談会
そして後半は、庄野さんに加え、スペシャルな皆さんをゲストに迎えてのVBAで稼ぐ座談会。
ノンプロ研では珍しいスタイルなのですが…たいへんためになる&面白かったですね~
以下みなさんの紹介とともに、「稼ぐ」という視点で目からウロコだったポイントをお伝えしていきます。
ゲストの皆さんのご紹介
新田 順也さん
エヌ・アイ・ティー株式会社代表取締役、Microsoft MVP(Word)。
Word VBAによるツールの開発、翻訳、セミナーなどのお仕事をされていらっしゃいます。
もともと翻訳ツールありきで、Word VBAプログラマーとしてブログでブランディングをという流れというお話をうかがいました。
Word VBAはあまりライバルがいない領域なのでポジション取りが素晴らしいと感じます。
また、翻訳ツールは万人にニーズがあるものではないけれども、サブスク型で販売しているために安定収益源に。その際に、マーケティングの学習にはかなりのコストを払われたそう。
今後、PythonやOffice Scriptなどのお仕事も手がけられるそうです。
YOSHINO Hirokiさん
VBAのお仕事でいうと、庄野さんとともにAccess VBA案件に携わるなど、受託やSESが中心とのこと。
ただ、専門は経済学で、ライターや翻訳などもできる異色のプログラマー。
もともと、とある教会が「会計」に困っていたのをご覧になって、人助けで会計ソフトをつくって販売、サポートをすることになったそう。
お仕事をするポイントとしては、以下の2つを教えていただきました。
- 自分から見て、一番いいものを提案する
- 値付けが重要
ヤススさん
お二人とは異なり、介護業界の会社で唯一のIT担当として働く立場。
ITが遅れている業界ではありつつも、介護☓ITの推進を目指していらっしゃいます。
介護業界の転職フェアで、作成したツールをプレゼンして採用を勝ち取ったとのこと…ツワモノです。
ヤススさんは、VBAだけでなく、GASおも使いこなされていらっしゃっており、今はOCRについてトライされています。
座談会を終えての感想
座談会を終えてみて、私が感じたのは、VBA(+GAS)で稼ぐチャンスというのは、意外とあるということです。
庄野さんや私も含めて、まさにそのルートは五者五様…
どうしてそうなったかというと、それぞれが誰が何を困っているのか?それを解決する際に何をすべきか?を考えて行動してきた結果、今があるということで、最初から狙ってそのポジションについているというわけではないんですね。
VBAのお仕事案件でいうと、クラウドソーシングに並んでいるような案件がイメージされてしまいますが、ニーズにしたがって作るモノも、売り方も都度考えて提案していくことで、十分に稼ぐことはできると感じました。
まとめ
以上、定例会の前半パート「プログラミングで稼ぐ!」をVBAで実現する方法とそのポイントについてのレポートをお伝えしました。
ご登壇いただいた庄野さん、ゲストの皆さまには感謝です、ありがとうございました!
また、皆さんのためになるイベントを開催していきますね。
どうぞお楽しみに!
「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」について
コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」では、毎月の定例会や勉強会、Slackでのやり取りを通して、皆さんのプログラミング学習の質やモチベーションを高めるための活動をしています。 過去の活動については、以下のページをご覧ください。- コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2017-2018)
- コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2019)
- コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2020)
- コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2021)
- コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2022)