アイデアが全然出てこない!なら、むしろ寝かしちゃったほうがいい理由

アイデアが全然出てこない!なら、むしろ寝かしちゃったほうがいい理由

みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。

仕事では、アイデアやそのひらめきが求められるときがあります。

しかし、都合よくポンポン出てくるわけではない…

そんなときには、アイデアをムリに絞り出そうとせずに寝かせてしまうといいよという話を、脳科学の観点も踏まえて伝えしたいと思います。

ということで、今回は「アイデアが全然出てこない!なら、むしろ寝かしちゃったほうがいい理由」と題してお伝えします。

では、行ってみましょう!

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アイデアが出てこないときどうするか

アイデア出てこないな~というときありますよね。

たとえばこんなときです。

  • 文章を書いていて次の展開が思いつかない
  • プレゼンテーションの良い見せ方に悩んでしまう
  • よいキャッチコピーが浮かばない
  • Voicy放送のネタが出てこない

出てこないと先に進められない、でも机に座ったままうんうん唸って絞り出そうとしても出てこない…。

Google検索をしても欲しい情報が見つからないし、生成AIも便利だけど欲しいのは一般論ではない。

そうこうしているうちに30分も1時間も経ってしまう…ということになりかねません。僕もけっこうありました。

そんなときはこうしましょう。

  1. 10~20秒だけ考えてみる
  2. もし出てこなそうなら諦めて別のことに着手する

アイデアを寝かしてしまうのです。

実は脳科学的にもこうすることが良いという理由があります。

「脳のモード」が変わらないので、あまり稼働させても有効ではないということなんですね。

詳しくお伝えしていきます。

ひらめきが生まれる脳のメカニズム

アルキメデスの発見の逸話

アルキメデスの発見の逸話、ご存知でしょうか?

王さまから、王冠が純粋に金でできているのかを調べるという依頼を受けたアルキメデスは悩んでいました。

あるときお風呂に入っていると、突然その方法をひらめいたという逸話です。

この逸話の示唆のひとつは、環境を変えたりとか、身体を動かしているときに、突然ひらめくことがあるということです。

このような、新しいひらめきが脳の中ではどのようなメカニズムで生まれるのか、『私たちはどう学んでいるのか』という書籍で詳しく伝えられます。

認知を助ける「制約」という機能

僕たちの脳には「制約」という機能が存在しています

この制約という機能がどのような役割を果たしているのか。

まず、我々の社会には大量の情報が存在していますし、僕たちの脳の中にも膨大な情報が蓄積されています。

たとえば、「今日の晩ごはん何にしよう」と考えているときに、それら外界の大量な情報のすべてや、脳内の膨大な情報のすべては不要です。晩ごはんに対して、そんなハードな情報処理はもったいないですからね。

ですから、一定の情報の範囲内だけに自動的にフィルタがかけられて知覚や思考が行われます。これが制約です。

制約があることによって、効率よくエコに知覚や思考を行うことができます。

これは僕らの認知を助けるとても便利な機能なわけですが、だけど、ひらめきが欲しいときにはこの制約が逆効果になってしまうことがあります。

ひらめきの鍵となる情報が、その制約の外にあるかも知れない、でもそれに届かなくなってしまっているからです。

制約を緩和する試み

何かアイデア出ないかな~うんうんうなっているときは、この制約を広げる、すなわち「制約の緩和」を意識的に試みている状態です。

ですから、うんうんうなることに意味がないことはないのだけど、もっと効果的な方法があると言われています。

それは、環境を変えたり、身体を用いて運動したりして、環境を変化させることです。環境の変化が、制約の緩和を促進すると言われているのです。

無意識がバトンを受け取って稼働している

そしてこの点に関して、僕らの脳はさらに素晴らしい機能もあります。

それは「働き者の無意識君」という話です。

ある問いの解を出そうといううんうん唸っている意識的な思考を止めたとします。

そうすると、そのタスクは無意識が引き取ってくれるのです。意識をやめても、働き者の無意識くんが、制約の緩和をしながら、その問いの解を導き出そうと続けてくれるのです。

考えるのを止めて、運動をしたり、環境を変えたり、他のことをしていると「ひらめいた!」ということが起きるのはこのようなメカニズムによります。

アイデアに締め切りがあるときはどうするか

僕もVoicyの放送のネタもどうしようかな~というときがあるのですが、これもぎゅーっと考えるよりも、寝かしたほうがいいということでそのようにしています。

ただし、毎日締め切りがやってくるので、ずっと寝かしているわけにもいきません。寝かしすぎると期限が来てしまいます。

ヒリヒリしますね。

このようなときは、無意識君が稼働する期間を伸ばしてあげるという工夫が必要です。

半日前から着手すると無意識君が稼働する期間が半日しかありませんが、3日前から問いを立てると、無意識君が稼働する期間が3日間になります。

といことで、みなさんもお仕事でアイデアとそのひらめきが必要なとき寝かしちゃってください。ただし、一定の期間が必要なのでその点は注意ですね。

まとめ

以上、「アイデアが全然出てこない!なら、むしろ寝かしちゃったほうがいい理由」についてお伝えしました。

引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!

この話を耳から聴きたい方はこちらからどうぞ!

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