Tokyo GAS on GCPUG 2018 Sprintイベントレポート #tokyogas


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photo credit: Kurayba Dramatic Stairs via photopin (license)

みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

はい、4/3に参加してきました「Tokyo GAS on GCPUG 2018 Sprint」

Tokyo GASは某ガス会社っぽい感じですが、そうじゃなくて東京のGoogle Apps Scriptユーザー勉強会です。

なんと、今回4年ぶりの開催とのこと…!

私が勉強し始めに書いたのが以下の記事でその公開日は2015/10/18ですから、まだGASやっている私は生まれてないですね。

超初心者へGoogleAppsScriptを始めるメリットをこれでもかと説明します
Gmailやスプレッドシート、カレンダーなど数々のGoogleサービスを操作することができるGoogle Apps Script…仕事効率化において、学び活用するメリットをこれでもかとお伝えします。

ということで、「Tokyo GAS on GCPUG 2018 Sprint」、大橋さん(@soundTricker318)による、この4年間の「What’s new in Apps Script」を中心にレポートをしていきます。

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What’s new in Apps Script

この4年間の「What’s new in Apps Script」、つまりGASにどんな出来事があったのか…年を追って紹介いただきました。

「A living, breathing platform (well, metaphorically)」

Apps Script公式ドキュメントに記載されている通り、GASは本当に頻繁にアップデートがあります。

4年分って…!

ということですが、私がちゃんと理解できたより重要なトピックに絞ってお送りしていきます。

2015年のWhat’s new in Apps Script

2015年はわりと辛い年とおっしゃられていました。

なにせ、Release Noteがここから2016年の途中まで全然更新されないという…ただ、よく見ると以下でお伝えするように、密かに重要な機能追加があったということでした。

HTML ServiceにIFRAMEモード追加

HTML ServiceにIFRAMEモード追加されたことにより、プロジェクト内のHTMLファイル内で普通にJavaScriptやCSSを使うことができるよいうになったとのこと。

GASでUI実装は4プログラマー的には若干のハードルがありますが、これを通じてWebページ制作のノウハウも少し勉強できるというものです。

アドオン

よく使われているのは、スプレッドシートのGoogleアナリティクスのアドオンですね。

そのアドオンが誰でも作れるようになったのが、2015年のことのようです。

今はスプレッドシート以外に、ドキュメント、スライド、フォーム、Gmailでアドオンが作れるようになりました。

Execution API

Execution APIは外部のプログラムからGASを呼び出せるというものです。

UtilityサービスにcomputeRsaSha256Signatureメソッドが追加

メソッド名、長!

あまり、直接的にふれることのないメソッドですが、外部APIの認証で使われているOAuth2のライブラリに使われているとのことで、間接的にとっても重要なアップデートだったそうです。

2016年のWhat’s new in Apps Script

2016年は水面下では色々と動いていたであろうとのことですが、リリースとしては大きめのものはあまりなかったようです。

Android Add-ons

AndroidのSheetsやDocs機能追加でGASを呼べるようになったそうです。

あんまり使われているのを見たことないとおっしゃられてましたが…私もiPhoneユーザーですし、よくわからないです。

Android研究すべきかな…。

Early Access Program開始

アーリーアクセスプログラム(通称EAP)が開始しました。

もうすぐ一般公開が待たれるApp MakerStackDriver LoggingなどがEAPとして提供されはじめました。

始まったの、2016年なんですね。

2017年のWhat’s new in Apps Script

2017年になると急激に機能追加が加速します。

G Suiteの特にBusinessプランが優遇されるようになり、「金を積めば色々と解決される」という流れになりつつあります。

Slidesサービス

Googleスライドを操作するSlidesサービスがGASのG Suite Servicesに仲間入りしましたね。

これで、レポートの自動作成などができるようになると。

まあ、クラスの数が超多いので、心してかからないとですね。

Gmailアカウントで認証取らないと注意画面

無料のGmailアカウントではGASの実行時にけっこうキツめの注意画面が出るようになりました。

GASはかなり色々といじくれちゃうので、注意喚起という意味では仕方がないのかも知れませんが、びっくりするGASユーザーは多かったことでしょう。

StackDriver Error Reporting

StackDriver Error ReportingはGAS実行時のエラー発生をレポートする機能です。

GASはトリガーで動作させることや他人が叩いて実行させることもありますが、その場合エラーが出ているのに気が付かない…ということも。

これでちゃんとエラーも捕捉できるというものです。

Gmail add-ons

Gmailにアドオンが追加できるようになりました。

例えば、サイドバーガジェットを追加して、Gmailに関するレポートを表示したりということができるそうです。

開発者があまり多くないようですので、チャンスかも。

マニフェスト

マニフェストはプロジェクトの設定ファイルで、スコープやライブラリなどの設定情報が記述されています。

このマニフェストファイルを使えば、それらの設定変更やデプロイや更新ができるというものだそうです。

EAP Flexible Quota

EAPで「フレキシブルなクォータ」が提供されるようになりました。

例えば、例の「実行時間6分の壁」がBusinessプランであれば壊すことができるようになったわけです。

2018年のWhat’s new in Apps Script

2018年はじまったばかりですけどね。

ちょっと時間なかったので、細かい解説お聴きできなかったのですが、以下カレンダーイベント以外に以下の機能追加もありましたよ。

  • Dashboard追加
  • コンテナバインドも扱えるApps Script API
  • CLIツール「clasp」が追加

新しいトリガーCalendar Event

これは、当ブログでも紹介していますが、トリガーに新しいイベントとしてカレンダーが追加されました。

おそらく、予想では今後色々なイベントが追加されるのでは?とのこと。

App Makerの悲報

Tokyo GASの発表ではないのですが、App Makerに関しては、本日悲報がありました。

App MakerのDrive Tablesが使えなくなるとのこと。

ノンプログラマーや稟議通りづらい会社には超絶辛くなりました。

ただでさえ、使っている人少ないのに…

「金を積めば…」がGCP方面に伸びていく流れだと、ちょっと心配です。ここはアンテナ張ってウォッチしていきたいです。

その他のトピック

その他、今回のイベントでナイスと思った情報です。

Google Apps Scriptのホーム画面

Google Apps Scriptのホーム画面としてscript.google.comというのがあるのですが、ご存知ですか?

スタンドアロンはもちろん、コンテナバインドも含めて全てのプロジェクトとその実行数やエラー率などを確認することができます。

日本ではGASの利用率が高いらしい

日本は世界の中でもGASの利用率が高いようです。

これは嬉しい…!

もっと盛り上げて行きましょう!

まとめ

ダーッと書きなぐってきましたが、GASの4年間。大きなアップデートだけでもいっぱいありますね。

私も書籍書いている間に色んなメソッドが追加されたり、デザイン変更になったり、苦労させられました。

なんとなく傾向としては2017年以降で

  • かなり明確にGASのアップデートに力が入ってきている
  • 一方で「富豪」が優遇されつつある?

というのが見て取れるような気がします。

GASやApp Makerに関しては「プログラミングの民主化」を期待しているので、あまりハードルをあげないようにお願いしたいですが、どうなりますでしょうか。

さて、また次回Tokyo GAS開催されるとのことでした。

楽しみですね!


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