みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、リスキリングにお得な「教育訓練給付金」をやさしく解説 です。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
リスキリングで使える教育訓練給付金
今日は、トークテーマ使ってよかった支援制度ということで、リスキリングで使える教育訓練給付金というものについて紹介をしたいと思います。
教育訓練給付金というのは、労働者の主体的なスキルアップを支援するため、厚生労働大臣の指定を受けた教育訓練を受講終了した方に対して、その費用の一部が支給される、そういった制度になっています。
対象となっている講座、なんと1万6000講座あるらしいんです。
厚生労働省が用意している検索システム、こちらで検索をすることができますので、ぜひご覧いただければと思います。
教育訓練給付対象の講座
こちらの講座なんですが、そのレベルなどに応じて3種類分けられていて、それぞれ給付率が異なっているんです。
1つ1つ紹介していきますと、1つ目が専門実践教育訓練と呼ばれる種類です。
これは、中長期でキャリア形成に資するものとされています。
その名の通り、専門的な内容を学ぶ講座が多いかなという印象です。
こちらはなんと受講費用の最大70パーセント、そして年間の上限が56万円、そして最長4年ということで、かなりの金額の給付を得られそうな感じです。
どんな講座があるかというと、大学院大学、短期大学、高等専門学校、専門学校の専門職課程、もしくは職業実践力育成プログラム、これらが該当しているということです。
または、デジタル関連の講座のうち、ITSSレベルが3以上のもの、もしくは第4次産業革命スキル習得、これらに関する講座になっています。
ITSSというのは、別名ITスキル標準と呼ばれていまして、経済産業省が指定をするITレベルのことです。
ここでレベル3以上に該当する資格で言うと、応用技術者などが含まれているということです。
また、第4次産業革命スキル習得というのは、経済産業省の大臣が認定している講座がいくつか用意されていて、主にAI関連とかデータサイエンス系とか、そういった講座が含まれています。
特定一般教育訓練
2つ目が、特定一般教育訓練と呼ばれるものです。
こちらは、速やかな再就職や早期キャリア形成に資するものとされています。
給付率は受講費用の最大40パーセント、上限は20万円となっています。
こちらには、業務独占資格などの取得を目標とする講座が含まれています。
具体的には、介護支援専門員実務研修とかです。
あとは、大型自動車の第1種、第2種免許などが含まれているそうです。
もしくは、デジタル関連講座ということで、ITSSレベル2以上のIT関連資格講座が含まれています。
これは、基本情報技術者試験などが含まれているということです。
一般教育訓練
最後、3つ目が一般教育訓練になります。
これらは、これまでお伝えしたもの以外で、雇用の安定に資するものとされています。
給付に関して言うと、受講費用の最大20パーセント、上限10万円とされています。
こちらには、資格取得を目的とする講座、それから大学院の修士、博士など学院の取得が含まれています。
教育訓練給付の給付条件
次に、給付条件についてお伝えしていきます。
給付条件としては、雇用保険、これが結構関係しているんです。
給付対象となるケース
今、会社員、パートさん、アルバイトさんで雇用保険に加入している方、もしくは、今は加入していないんだが、離職してから1年以内の方が対象になります。
その上で、教育訓練給付を受けたことがなくて、雇用保険の加入期間が1年以上の方、もしくは、今まで教育訓練給付を受けたことがあって、前回の受講開始以降、雇用保険の加入期間が3年以上ある方が対象になります。
ちょっと説明するとややこしいですが、これまで給付受けてなくて、会社員、パート、アルバイト、これをしばらくやっている方であれば、ほとんど対象になるんじゃないかなと思います。
給付対象とならないケース
一方で、雇用保険に入ってないとダメなので、公務員の方は給付を受けることができませんね。
また、経営者だったりとかフリーランスの方も給付を受けることができません。
雇用保険に加入していない場合とか、加入していたが離職して1年以上たっている場合。
こちらは今回紹介する制度は対象外になるんですが、主に離職中の方が対象となる求職者支援訓練というのがありますので、そちらをチェックいただくのがいいかなと思います。
教育訓練給付の手続き
次に、給付、どのように受け取るのかという手続きについてお話をしていきます。
事前にキャリアコンサルティングを受ける
専門実践教育訓練と特定一般教育訓練、この2つに関しては事前にキャリアコンサルティングを受ける必要があります。
その上で、必要な書類を揃えてハローワークに提出しておくというのが最初のステップになります。
その次、講座を申し込みするんですが、講座によっては、講座申し込み時に教育訓練給付制度を利用する旨を申し出ておく必要がありますので、ここはよく確認をしていただければと思います。
その後、講座を受講しますと。
そして、講座が終了したら、受講終了日の翌日から1か月以内にご本人がハローワークに必要な書類を提出すると、このような流れになっています。
以上です。
どのような場合に教育訓練給付を利用すべきか
大学院に行きたい方は必ずチェック
教育訓練給付金紹介してきたんですが、まず大学院に行きたいという方は必ずチェックした方がいいんじゃないかなと思います。
行きたいところが専門実践教育訓練に含まれているのであれば、最大70パーセント、年間上限56万円ということで、何年か通うのであれば、かなりの給付を受けることができるんじゃないかなって思います。
もしこちらに該当しなかったとしても、上限10万円ではありますが、大学院の修士、博士など学位取得で給付を受け取ることができます。
講座の受講が必須の資格の取得・スキルの習得
もしくは、資格の取得、スキルの習得、そのために講座の受講が必須、もしくはほぼ必須なのであれば、これも調べてみた方がいいかなと思います。
特定一般教育訓練であれば、受講費用の最大40パーセント、上限20万円、そうでなかったとしても、受講費用の最大20万円、上限10万円の給付を得られる可能性があるということです。
実務で使うスキルを身につける場合
一方で、実務で使うためのITスキル、デジタルスキルを身につけたいみたいなことで言うと、対象となっている講座はそもそも高額なものが多くて、かつ一般教育訓練だと自分の持ち出しもそれなりの金額になりますので、無理してこの制度を使わなくてもいいのかなと思います。
全くのIT初心者の方であれば、このスキルアップラジオでお伝えしている「1日10分!ITマスター塾」こちらのシリーズからスタートして、書籍だったりとかウェブサイトを活用して、毎日コツコツ積み上げていくという方法もあるかなと思います。
もしくは、しっかりしたカリキュラムを通して、先輩や先生から学びたい。
そういったニーズであれば、僕が運営しているコミュニティノンプロ研の中で開校しているエクセル関数やスプレットシート関数に関する講座だったりとか、プログラミングに関する講座だったりとか、そういったものも選択肢としてはあるかなと思います。
いずれにしても、数万円くらいで学べる講座になっていますので、そこまで持ち出しをしなくてもリスキリングできることは結構あるんじゃないかなと思います。
まとめ
今日は、リスキリングの際に使える支援制度として、教育訓練給付金について紹介をさせていただきました。
目的に合うのであれば、かなりお得な制度かなと思いますので、該当される方はぜひ活用してみていただければと思います。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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