今さら聞いてもいいIT用語 #15: 「ノーコード・ローコード」


みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、今さら聞いてもいいIT用語 #15: 「ノーコード・ローコード」です。

#672 今さら聞いてもいいIT用語 #15: 「ノーコード・ローコード」 | タカハシノリアキ「『働く』の価値を上げるスキルアップラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「タカハシノリアキ」の「#672 今さら聞いてもいいIT用語 #15: 「ノーコード・ローコード」(2024年4月9日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

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ノーコード・ローコードとは

今回紹介する今さら聞いてもいいIT用語は、「ノーコード・ローコード」です。

これはコードを書かずに、もしくは多少のコーディングのみでプログラミングと同様のことを実現する、そういったツールの総称になります。

たとえば、アプリケーションの開発、アプリケーションの連携や自動化、チャットボットの開発、そして、ウェブサイトの施策などです。

これまでですと、当然ながらプログラミングが必要でした。

目的に応じてプログラミング言語を選定、そして学習をし、実際にどんなことをしてもらいたいか、コンピューターに命令、指示をしていきます。

それがコードを書くということですが、それをしない、もしくは多少のコードを書くだけでそれを実現しようと、そのような動きがここ数年活発になっており、実際にそれを実現するツールがたくさん出てきています。

カオスマップと呼ばれる、どんなノーコード・ローコードツールが出てきているのかを、分類してまとめた図がありますが、そこでは、本当に何十種類も紹介されていて、まさに群雄割拠という状態です。

高度なプログラミング技術が必要ないということで、非IT職の方、ノンプログラマーの方でも扱えるということで、非常に注目されています。

ノーコード・ローコードツールを使うメリット

この技術を使うメリットはいくつかありますが、3つ挙げさせていただきます。

学習コストを低く抑えられる

1つは、学習コストを低く抑えられるというものです。

コードを書かなくていいというのが具体的にはどういうことかというと、ドラックアンドドロップなどのわかりやすい操作で、アプリケーションやウェブサイトなどを作れるということです。

高度なことを実現できる

2つ目のメリットが、高度なことを実現できるというものです。

たとえば、本来スマホアプリを開発するのであれば、プログラミング言語を選定して、データベースを用意して、そしてスマホの画面も作らないといけないですし、サーバーも用意して、サーバー側の処理も作らないといけません。

しかし、スマホアプリ開発に特化したノーコード・ローコードツールを使えば、それらの多くの役割をツール側で担ってくれます。

プロトタイプ(試作品)を作りやすい

そして、もう1つのメリットですが、プロトタイプを作りやすいというのが挙げられます。

プロトタイプというのは試作品のことを言います。

ノーコード・ローコードツールを使えば簡単に動くものを作ることができです。

たとえば、社内でのプレゼンテーションの場や、テスト運用の場で、実際にメンバーに見てもらってフィードバックをもらい、それを元に改善するみたいなサイクルを回しやすいというメリットがあります。

たとえば、外部の開発会社に依頼しているのであれば、要件を伝えて直してもらい、実際に納品してもらう、そのコミュニケーションにかかるコストと時間がかかってしまいます。

それがなくて済むというのは、かなり大きなメリットかと思います。

ノーコード・ローコードツールを使う時の注意点

一方で、ノーコード・ローコードツール、これを使うときの注意するポイントというのもあります。

これも3つありますので、紹介していきます。

実現できる範囲が限られている

まず1つ目が、実現できる範囲が限られているという点です。

個々のノーコード・ローコードツールは、その目的に特化されて作られています。

つまり、できることを制限しているから開発が容易になるということです。

ですから、その範囲から外れたことを実現することはできない、このように割り切って付き合う必要があります。

たとえば、デザインを好みにしたいと言っても自由が利かない、そういったことも多いです。

そして、事前に何ができないのか、どういったことができないのかもわからないってことが多いですので、過度な期待やコミットは禁物です。

一定の妥協を覚悟で付き合って、他の選択肢を組み合わせたり、判断を柔軟にしたり、そういったことが求められまます。

ノーコード・ローコードといっても学習が必要

次のポイントなんですが、ノーコード・ローコードとはいえ、学習が必要ということです。

ノーコード・ローコードツールは山ほど出てきています。また、海外製のツールも少なくありません。

そのため、日本語の教材や情報が不足しているってことも少なくないです。

プログラミングよりは学習コストは低いとは言えますが、そのような環境の要因によって挫折してしまったりとか学習コストが上がってしまったりということは十分にあるかと思います。

サービスの安定性がツールによって変わる

3つ目の注意点ですが、サービスの安定性です。

多数のサービスがひしめき合っている競争が激しい業界ですので、ツールによっては買収や撤退等、そういったことによってサービスを終了するということもあり得ます。

また、スタートアップ企業が提供していることが多いので、事情に合わせて値上げやプランの内容変更、こういったこともかなり頻繁に起こり得ます。

実際のコードアプリ開発ツールの有名なものとしてGlideというツールがありますが、このところプランが変更になって、これまで無料でできていたことが有料になってしまった、こんな出来事もありました。

以上3つの注意点、ぜひ気を付けていただきたいなと思います。

ノンプログラマーがよく使っている領域のアプリ開発

ノーコード・ローコードツールですが、様々なジャンルで提供されているので、どれから手をつけていいのかというところがあるかもしれません。

ノンプログラマーのみなさんがよく使っている領域を1つお伝えしたいと思います。

スマホで使えるアプリ開発

何かというと、モバイル、特にスマホで使えるアプリ開発です。

フィールドワークをしているみなさん、たとえば営業さんとか現場作業員のみなさんとか、そういったみなさんがデータを駆使したい場合、スマホや場合によってはタブレットなどを使います。

Lineとかメールを使うという手もあるんですが、そこからデータを拾ってきて、データベースとしてそのデータを蓄積するというのは、少し手間がかかります。

スマホで表計算ツールを使うとミスも起こり得る

スマホでスプレッドシートなどの表計算ツールを使うということもできますが、実際、スマホやタブレットで入力するのは大変ですし、ミスも起こり得ます。

望ましくないデータが混入してしまったり、場合によっては誤操作によりフォーマットが崩れてしまったり、あまりよろしくないことも起きえます。

データの入力や閲覧編集を作成したアプリから行える

そこで、ノーコード・ローコード開発ツールによるアプリ開発、これが登場します。

多くの場合、スマホでも動くアプリが作れます。

フィールドワーカーの皆さんは、データの入力や閲覧、編集、削除、そういった操作を、作成したアプリから安全にできるようになります。

これは大きなメリット、使いどころじゃないかと思います。

さらに、最近のツールは非常に優秀で、写真、画像をそのまま添付してアップしたり、GPS情報を取得したりが可能なので、アイデアによっては色々と実現できるかと思います。

スマホでも使えるノーコード・ローコードツールの紹介

最後に、スマホでも使えるアプリを開発できるノーコード・ローコードツールとして、どんなものがあるか、代表的なものを紹介したいと思います。

PowerApps

まず1つ目が、Microsoftが提供しているPowerAppsになります。

Microsoft365導入している会社であれば、すぐに使えます。

Microsoftコミュニティがしっかりしていますので、そこに参加して学ぶのが良いかと思います。

AppSheet

次に、Googleが提供しているAppSheetです。

こちらもGoogleworkspaceこれを導入している会社さんであれば、すぐに使えるというメリットがあります。

最近、ネット上での情報も増えてきており、また、大手企業の事例なども出てきているので、注目が上がってきているかと思います。

学習コミュニティ、ノンプロ研の方でもAppSheetを勉強し始めているみなさんが増えてきているという印象があります。

Glide

次に紹介するのがGlideです。

非常にシンプルに、そしてデザイン性の高いアプリを作れるノンプログラマーにはおすすめのツールでした。

ですが、最近プラン変更になって、有料でないとできないことが増えてしまったので、その点はちょっと残念だなと思います。

kintone

そして最後に紹介するのがkintoneです。

日本のサイボウズという企業が提供しています。

コミュニティもしっかりしており、日本語の情報も十分にあるので、導入しやすいと思います。

まとめ

今回は今更聞いてもいいIT用語のノーコード・ローコードについて紹介をさせていただきました。

ぜひ、みなさんのやりたいことにマッチしたノーコード、ローコードツールがありましたら、チャレンジしてみていただければと思います。

今回紹介しました「ノーコード・ローコード」もそうですし、前回紹介したRPA、そして最近で言うと生成AIですよね。

こういったツールによって、我々は深く広くプログラミングなどの技術を学ぶことなく、アプリ開発とか様々なことを実現できるようになりました。

ノンプログラマーにとって、いろんな技術、選択肢が増えてきているのは本当に素晴らしいことだと思います。

一方で、どれを使ったらいいか迷ってしまったり、情報が分散してしまったりとした現象が起きてしまうというのも確かです。

このスキルアップラジオなどを通して、情報をまとめつつ、みなさんにお伝えしていきたいなと思いました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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