みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、ノンプロ研の講座を三人体制で運営している理由とはです。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
ノンプロ研の講座は3人体制~それぞれの役割
ノンプロ研ではコミュニティの中で、定期的に講座を開講しています。 初心者向けまたは中級者向けのプログラミング講座でいうと、VBA・Google Apps Script・Pythonの3言語を開講してます。
また、最近新たにできたIT基礎講座スプレットシート関数コースもあります。
あと、講師など教える人のためのインストラクション講座、技術的な文章を書きたい人のための技術ライティング講座、 そしてノンプロ研をもっと活用したい人のための、はじめてのコミュニティ活用講座、などが定期的に開講されています。
これらの講座を開催するときに、当然講師は必要になるわけです。
ただ、ノンプロ研の講座の場合、この講師以外にティーチング・アシスタント、ホストという役割がありまして、3人体制で講座を受け持つという仕組みが採用されているんです。
今日は、なぜ3人1組にしているのか、それぞれの役割は何なのかということついて話しをしたいなと思っています。
皆さんの組織で、例えば何か研修を開催するみたいな時に参考になることがあればうれしいです。
講師~講義を進行する
まずは講師についてです。
講師は皆さんご存じの通り、講義の進行を受け持ちます。講義の内容を解説したりとか、皆さんからの質問に対応したり、といった役割ですね。
この役割が必要というのは、まあ皆さん当然のように理解されてるわけです。
TA(ティーチング・アシスタント)~宿題添削に力を発揮
それ以外に、ティーチング・アシスタント、TAなんて呼んでいますが、この役割がノンプロ研の中で設けられているんです。講師の教える活動をサポートする係としてTAがいます。
実際の講義の中ではあまり前面に出ることはなくて、何か補足情報などをZoomのチャットやSlackでフォローしたり、ツイートをしたり、そういった役割になります。
TAが最も実力を発揮するところは、講義中というよりはむしろ終わった後なんです。受講生の皆さんがSlackで宿題の回答を提出するんですが、その添削はTAの役割になっています。
例えばプログラミングの講座で言えば、受講生の提出したコードが正しく動作するかをチェックして、必要に応じて解説とかアドバイスを加えるわけです。
むしろ、こんな書き方をする方がいいかもとか、そんなアドバイスをするんですね。宿題に関しても質問が来る場合がありますので、それについても対応します。
このようにTAは、プログラミングの場合、受講生のコードをめちゃくちゃたくさん見ることになりますのですごく大変なんですね。
だけど、ものすごく上達するという風に言われていまして、講座受講のハードモードなんていう風にも言われています。
なので実力を上げたいなっていう方は、TAに立候補してそこをステップとして上達していって、次は講師の役割を狙う、というのがノンプロ研で言うとスキルアップの定石になっていたりします。
ホスト~Zoomの操作や管理
次の役割はホストになります。なんか歌舞伎町って感じがしますけど、これはノンプロ研に限らずZoomを使っていれば発生する役割なんですが、Zoomの管理人のことをホストと呼んでいます。
転じてノンプロ研で言うと追加の役割がありまして、イベントなどのZoomの操作をする役割も持っていたりします。
ノンプロ研では講座以外の複数のイベントが複数のZoomの部屋で同時進行されています。
なので、まずは受講生に正しいZoomのお部屋に入っていただく必要がありますので、その案内をするのが重要な役割となっています。
ノンプロ研の講座では、オープニングに場をほぐして活性化させるためのアイスブレイクの時間があったり、クロージングでその日の振り返りをするリフレクションの時間があります。
その時に参加者を3、4人のグループに分けるんですが、Zoomのブレイクアウトルームの機能を使うんです。
このブレイクアウトルームの作成とか管理とかは、ホストの役割になります。
どんなイベントでもZoomを使っている限り、これらの操作が必要となりますので、講座以外のイベントでもこの役割があるんですが、その役割の人を全部ホストって呼んでいます。
ちなみにホストなんですが、うっかり操作ミスをすると、イベントを強制終了したりして簡単にイベントを崩壊させることができますので、初めてホストを担当する人は結構緊張するそうです。
なので、事前に先輩方にお願いして練習をしてみたりとか、そんなことをしてるのをよく見かけますね。
このホストの役割で言うと、その講座の内容については経験とかスキルは求められないので、受講生と一緒に講座をもう1回復習したいなという人におすすめの役割かなと思います。
N対Nの関係で活発な学習共同体を作る
このようにTAとホストともにきちんと重要な役割があるんですが、この役割が異なる3人が1組で運営することに、もう1つ大きなメリットがあるんです。
それは講座の場を、N対Nの関係性がある活発な学習共同体として構築しやすいということになります。
例えば講師のワンオペだと、どうしても1対Nの上意下達な構造になりがちなんですね。
コミュニケーションの流れが一方通行になりがちで、講師が解説をして一通り話した後に何か質問はありますかと言っても、シーンとなったりしますよね。
これだと受講生は受け身の状態で学習をしてることになりますので、あんまり学習効果は高くないという風に言われています。
受講生に積極的に参加していただくために
理想としては、受講生は積極的にその学びの場に参加し発言して関わっていった方がいい、というのが様々な研究で明らかになっています。
たまに、誰にも何にも言われなくても元気いっぱいで、周りを気にすることなく発言しまくれる受講生も存在してたりするんですが、そんな方はなかなかいなくて、ほとんどの受講生はシャイで引っ込み思案だったりします。
そこでTAとホストの役割が出てくるんですが、受講生の隣にいるような立場とか、ちょっとお兄さん、お姉さん的な立場の人が講座の場にいると、色々な方向でのコミュニケーションの矢印が発生しやすくなったりするんです。
講師はどうしても高い位置にいるので話かけづらいんですが、隣のホストとかちょっと斜めのTAとかになら話かけやすいみたいなことがあったりします。
複数人の関わりで場の空気を変える
また、講師がちょっと場が固いなっていう風に思った時に、TAとかホストに意見を求めて、その場のコミュニケーションに別の刺激を与えるみたいな、こんなテクニックも使えるようになったりするわけです。
このように、N対Nのコミュニケーションが縦横無尽に発生するような講座を目指すと、全員の学びが加速するようになります。
講師1人よりも3人いた方がずっとその形を作りやすいので、ノンプロ研の講座ではこの3人1組の運営をしているという話になります。
教える力とか経験も大事なんですが、こういう場の設計の仕方でも講座の質は上げることができますので、ぜひチャンスがあれば真似してみていただくといいんじゃないかなって思います。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「ノンプロ研の講座を三人体制で運営している理由とは」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。