みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
さて、以下記事でお伝えしたとおり、2022年4月にタカハシは東京都板橋区から、福岡県糸島市に移住します。
その準備をする過程で、一生のうち何度も経験することではなさそうなことがけっこうありまして、ブログとして残しておこうと思います。
前回の記事はこちら。
この糸島見学ツアーで糸島への移住を決めたとお伝えしました。
このツアーをはじめ、オンライン移住相談や、ネットでの情報収集で、「東京都民から見た移住先としての糸島」が整理できてきました。
ということで、今回は東京からの移住先として福岡県糸島市を調べまくったことのまとめについてお伝えします。
では、行ってみましょう!
糸島市の概要
まず、糸島市の概要を確認しておきましょう。
糸島市は、福岡県西側の糸島半島に位置していて、東は福岡市、西は佐賀県唐津市、南は佐賀市と接しています。
北側は玄界灘に面した海岸線、南側には背振山系の山々、その間に糸島平野が広がります。
福岡市のベッドタウンにもなっていて、JR筑肥線沿線には住宅地も多く整備されています。
人口は2022年3月時点で、103,104人。けっこう人口多いですよね。九州大学の学生さんや移住者などで増えつつあるようです。
イメージキャラクターは「いとゴン」。
糸島半島が竜の頭部のように見えること、市の花が「ハマボウ」であることがキャラデザの由来だそうです。
アクセス
福岡市の中心から糸島までのアクセスは、車では高速道路を使って30分程度、電車ではJR筑肥線を使って45分程度と、そこそこ便利です。
引用: いこいこ糸島/糸島までのアクセスと所要時間
電車は福岡空港行きが直通であり、1時間に4,5本という感じです。
私が福岡や東京などに出張することがあっても、息子が市内に通学することがあっても大きな不便はなさそうです。
筑前前原駅から唐津方面は本数が少し減ります。また、強風にあまり強くないらしくて遅れることが年に10回くらいあるとのこと。
一方で、市内の主な移動は車が中心になります。
東西に伸びる202号線をよく使うことになりますが、時間帯によってはやや混雑するかなという印象でした(ただ、東京の本気の渋滞と比べるとソフトです)。
福岡市内へは下道だとけっこう混雑するので、ケチケチせずに高速道路を使ったほうがいいかなと思いました。
気候
気候については、以下ページのグラフを参考にできます。
気温は東京よりもちょっとだけ高いという感じでしょうか。
10月に出向いたときは、ちょうどよい気候で気持ちがよかったです。
ただ、2月に出向いたときは海から風がびゅんびゅん吹いていて、めちゃくちゃ寒かったです。
冬はけっこう強風みたいですね。
降水量は月によりますが、大きな差はないのかな…?
災害
災害に関しては、完全に安全なエリアなどはないという前提ではあるのですが、九州の北部は地震も台風も少なめという印象があります(個人の感想)。
糸島には海岸も河もあるわけですが、ハザードマップをみる限り、住宅地などは丘の上など危険度が低いエリアにつくられていました。
とはいえ、絶対の安全というのはありませんので、防災準備はしっかり!ですね。
自然・観光
自然については海と山の距離が近く、市の中心から数十分圏内で両方にアクセスできます。
しかも、いずれも本当に美しい…。
海方面ではサーフィン、海水浴などが楽しめる美しい海岸が広がっていて、その周辺にはおしゃれなカフェ、レストランや工芸品の工房、牡蠣小屋などがあります。
今回の下見ツアーで生まれて始めて海を味わった息子…都会では公園の小さい砂場で遊びますが、ここではいくらでも砂と戯れることができます。
山方面では、「糸島富士」とも呼ばれる可也山などの山々での登山やアウトドアも楽しめますし、白糸の滝などの景勝地があります。
東京では、海も山もかなり気合を入れないとアクセスできません。しかも、人気がある場所は人がたくさんいるので、自然をたっぷり味わうというのとは違う感じなんですよね。それが、車で数十分で味わえるのは大きな魅力ポイントです。
ちなみに、糸島は自然以外の観光資源も豊富です。
千如寺や雷神社など、いくつか訪ねてみたのですが、いずれも歴史を感じる素晴らしい場所でした。
大陸からの文化がいちはやく伝わった場所らしく、遺跡や古墳も豊富にあるそうです。
また、芸術家も多く住んでいらっしゃるようで、窯元や工房も多くあります。
ひとつの土地にギュッと詰まっている感じがしますね。
下見ツアーは10月でしたが、週末だと海岸方面の人気エリアは観光客が多かったイメージありますので、地元民として人気スポットを楽しむのであれば平日に行くのがいいかなと思います。
食べ物
食べ物は本当に魅力的です。
農産、畜産、水産すべてがそろっていて、地元の食材は「糸島ブランド」と呼ばれています。
JAの直売所「伊都菜彩」をはじめ、産直市場が市内に点在していて、朝採れの新鮮な魚介や野菜がびっくりするような値段で手に入ります。
魚介に関しては、東京のスーパーと比べると半額またはそれ以下の値段感で、かつ新鮮。
糸島は牡蠣とタイが有名ですが、他にもアジ、タチウオ、イトヨリ、ヒラマサ、サワラ、スズキなどなど、さまざまな旬の海産物に出会えます。
東京ではなかなか見かけない魚介もいっぱいあって、見ているだけで楽しかったです。
ああ…またお腹が減ってきた。
野菜も同様、びっくりするような値段で新鮮なものが手に入ります。
市民農園を借りて、楽しみながら自分で育てるという手もありますね。
お肉もブランドがありますが、魚介ほどお値打ちではない印象でした。魚を中心にいっぱい食べたいです。
飲食店
筑前前原駅周辺から旧宿場町まで、202号線沿い、海岸沿いなどには、個性的な飲食店が揃っています。
東京の駅周辺だと、チェーンのファーストフードや居酒屋を多く見かけます。チェーンではない地元のお店は当たり外れが大きくて…怖くて入りづらいんですよね。
一方で、糸島にはチェーン店らしきお店がめったになくてびっくりします。しかし、食材がいいからでしょうか…これまで行ったすべてのお店が「当たり」でした。
観光地を中心に展開するおしゃれ系のカフェやレストランは、全般的にちゃんとしたお値段という印象です。
居酒屋さんは博多周辺と同様、コスパが非常にいいです。
その他、気になるラーメン、台湾料理、タイ料理、ネパールカレー、寿司、鉄板焼など行けていないお店がまだたくさんあるので、早く制覇したいです。
地域・コミュニティ
ずっと東京で過ごしていた私。地域活動というのはまったく縁がありませんでした。
ですから、地域やコミュニティに関して、自治会とか町内会とか、地域活動に参加しなくてはいけないのか…?というのが気になるところでした。
それに関しては、移住相談でうかがった限り、「地域による」ということでした。
波多江、東風など筑前前原駅から福岡市寄りの沿線エリアは移住者が多く、小学校によっては半分程度が移住者というところもあるそう。地域活動にも移住者は入りやすそうですね。
一方で、自然いっぱいのエリアでは、お祭りや地域活動も盛んだったりします。
「自然いっぱいのところに住みたい!」という移住者も、いったん住宅地の賃貸に住んで、しばらく慣れてから、自然いっぱいの土地購入を検討というのがオススメされてました。
子育て
次に子育てについてです。
我が家にも、4月から年長さんになる息子がいますので、とても気になります。
保育園・幼稚園
まず、保育園・幼稚園については、各所に直接連絡して空き状況を確認してくださいということだったので連絡してみましたが、空きは少なかったですね…
移住相談で聞くところによると、子育て支援センターやこども会などで、横のつながりができて良かったというお話がありました。
小学校・中学校
小学校は、生徒数が800人くらいの市街地のマンモス校から、郊外だと100名程度のところもあり学校によってまちまち。住む場所によって、だいぶカラーの違う小学校になりそうです。
市内の九州大学と連携した九大生が子どもたちを教えてくれる授業があるなど、九州大学との連携に力を入れていますね。
中学校も小学校と同様に市内と郊外で規模感が違います。
高校から先の進路
高校から先の進路については、福岡市にアクセスしやすいことから、比較的選択肢は多そうです。
住宅
住宅については、筑肥線の各駅周辺だとマンションも多く建っていますし、整えられた住宅地も多くあります。
賃貸の場合、一戸建ては時期的なものもあり物件数は少なかったですが、7~14万円くらいで家族が住むには十分というものがいくつかありました。
マンションだと10万円以内でけっこう選べるという印象でした。ただ、3LDKだと部屋数が多い物件はその数がガクンと減りましたね。
東京板橋の住宅街と比較すると半額~7割くらいですね、びっくりするほど安いというわけではない印象です。
購入する場合は、中古住宅をリフォームするケースが多いそうです。
なお、バスの便数はかなり少なそうなので、住むには車がほぼ必須。
福岡市や他の都市に移動を考えるなら、いずれかの駅の徒歩圏内に住むのがよさそうですが、たまに利用するだけなら、筑前前原駅前の駐車場が1日400円で使用できるので、それでもよいかなと思いました。
生活インフラ
電気・ガス・水道
電気については、どこと契約するかによりますが、東京と同じくらいの金額かと思います。
ガスは多くの地域でプロパンガス。ざくっと計算で東京の1.7倍くらい。
上下水道も東京比1.7倍くらいの計算でした。
ちなみに、上下水道の整備は市内で8割り程度だそうです。なので、エリア外だと汲取式の場合もあります。
一方で、飲料水に関しては市内で何か所か地下水の給水場があって、約12リットルを100円とかでゲットできます。いろいろな湧き水で焼酎試してみたいです。
東京では、飲料用水としてウォーターサーバー契約していた(けっこう高かった)ので、こちらはけっこうなコストダウンが見込めます。
インターネット
インターネットはNUROひかり、auひかりで調べたところ、糸島市全域で光回線対応エリアでした。
ゴミの収集
ゴミの収集は、前原地区でいうと以下の通り。
- 燃えるごみ: 毎週2回
- リサイクル(缶・ビン・ペットボトル): 毎月2回
- 燃えないごみ: 毎月2回
分類ごとに、10枚で154円~550円する指定のごみ袋を購入する必要があるよう。
板橋区はもえるゴミ週3回、リサイクル毎週でしたから、少し見劣りしますね。
粗大ごみはネットで予約して、コンビニ等で買えるチケットを貼っておけば回収に来てくれます。
まとめ
以上、東京からの移住先として福岡県糸島市を調べまくったことのまとめについてお伝えしました。
全部魅力的なのですが、あえていくつかを挙げるとしたらこうです。
- 海と山、両方の豊かな自然に手軽にアクセスできる
- 地元産の魅力的な食材がある(個人的には魚介が最高)
- 福岡市内へのアクセスがよく仕事や通学に不便しない
- 移住者が多くコミュニティに馴染めやすそう
移住に関しては、以下公式サイトも充実しているのでご参考くださいね。
引き続き、移住に関して経験したことを記事にしていきたいと思います。
次は、ガラッと雰囲気が変わって、家の売却のことかな…?
どうぞお楽しみに!