越境学習とは何か、またその効果と今求められている理由


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みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」は、ノンプログラマーがプログラミングをはじめとするITスキルを学び合うコミュニティです。

さて、3月からノンプロ研を用いた越境学習支援サービスを4社の企業にトライアル提供しています。

コミュニティ「ノンプロ研」を活用した越境学習支援サービスのトライアル提供を開始しました
2022年3月1日よりコミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」(ノンプロ研)を活用した越境学習支援サービスをトライアル提供開始しました。越境学習やノンプロ研、またサービスの詳細についてお伝えします。

先日の定例会では、越境学習支援プロジェクトについて、またそれを通してどのように組織や社会を変えていくのかといったお話をさせていただきました。

本記事はそのレポートの第1弾。

ずばり、越境学習とは何か、またその効果と今求められている理由についてお伝えします。

ちなみに当日の様子は以下、Togetterのツイートまとめもご覧くださいませ。

ノンプロ研定例会Vol.62「ノンプロ研を活用した越境学習プロジェクトとその全貌」
3月からいよいよスタートした「ノンプロ研を活用した越境学習プロジェクト」!今回の定例会では、越境学習についてのおさらいをしつつ、いよいよ明らかになってきたプロジェクトの全貌について紹介します。

では、行ってみましょう!

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越境学習とは

越境学習とは、「ホーム」と「アウェイ」を行き来することによる学習をいいます。

越境学習とは

ここで、ホームとはいわゆるいつもの慣れた場所のことで、仲間とは以心伝心で会話できてラクな一方で、刺激はありません。たとえば、ふだんの職場が当てはまります。

一方で、アウェイとはその名の通り「アウェイ感」がある場所。不慣れで、気軽に会話ができる仲間もおらず、居心地が悪い環境です。海外、ボランティアなどの社会活動、副業、コミュニティなどが、よくアウェイとして用いられます。

このホームとアウェイを行ったり来たりすることで、「学習」が発生するとともに、組織としてのホームに変容を起こすことができると言われています。

越境学習の効果

越境学習の効果について見ていきましょう。

まず、学習者にとって、どのような学習が発生するかというと、3月に発売された「越境学習入門」によると、以下のような「冒険する力」が身につくとされています。

探索しながら、未知なるものと出会い、自らも変化し続ける力

この冒険する力は、今大いに求められている、DXやイノベーションを実現できる能力として期待されています。

さらに、ホームとアウェイの行き来による学習と実践を繰り返すことで、組織変容自体も引き起こすといわれています。

なぜ越境学習が求められているか

VUCA時代と両利きの経営

これまで、日本企業の人材育成は、現場で仕事をしながら学ぶOJTに加えて、研修などのOff-JTを適宜行うというものでした。

ホームの中で行うこれらの学習活動は、既存の領域を追求して得意分野を磨く「知の深化」には効果的で、消費者ニーズが明確だった高度成長期には大きな効果を発揮しました。

しかし、現在は、変化が激しく、先が見通しづらく、複雑かつ曖昧な時代に突入していて、これら4つの英単語の頭文字をとってVUCA時代などと言われています。

  • Volatility(変動的)
  • Uncertainty(不確実性)
  • Complexity(複雑性)
  • Ambiguity(曖昧さ)

このような時代には、未知の領域を試行錯誤して知識範囲を広げる「知の探索」を行う活動が重要度を増してきており、知の深化と知の探索をバランスよく推進する経営、つまり「両利きの経営」が必要だとされています。

両利きの経営

越境学習の位置づけ

そこで注目されているのが「越境学習」です。

ホームの中だけで学習していては既存の領域しか学べないのであれば、それ以外の場所を用意してそこへ出向いて学べばよいのでは?ということです。

越境学習の位置づけ

越境学習では、いつもとは異なる場所であるアウェイに出向きますから、そこで斬新で刺激的な経験や学びが得られるわけです。

そして、今回の越境学習支援プロジェクトでは、そのアウェイとして「ノンプロ研」を使おうというものです。

ノンプロ研では、ノンプログラマーがプログラミングなどITスキルを学ぶことができますので、ITスキルを持つイノベーション人材、つまりDXにうってつけの人材育成といえるのではないでしょうか。

その概要については、次回の記事で詳しくお伝えしていきます。

まとめ

以上、越境学習とは何か、またその効果と今求められている理由についてお伝えしました。

次回は、ノンプロ研を用いた越境学習支援プロジェクトについて、より詳しくお伝えします。

「ノンプロ研を用いた越境学習支援プロジェクト」とその全貌
「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」は、ノンプログラマーがプログラミングをはじめとするITスキルを学び合うコミュニティです。先日の定例会から、今回は「ノンプロ研を用いた越境学習支援プロジェクト」とその全貌についてお伝えします。

どうぞお楽しみに!

連載目次:ノンプロ研を活用した越境学習プロジェクトとその全貌

2022年3月からいよいよスタートした「ノンプロ研を活用した越境学習プロジェクト」!このシリーズでは、越境学習についてのおさらいをしつつ、明らかになってきたプロジェクトの全貌について紹介します。
  1. 越境学習とは何か、またその効果と今求められている理由
  2. 「ノンプロ研を用いた越境学習支援プロジェクト」とその全貌
  3. ノンプロ研を用いた越境学習支援プロジェクトの広報PR戦略

「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」について

コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」では、毎月の定例会や勉強会、Slackでのやり取りを通して、皆さんのプログラミング学習の質やモチベーションを高めるための活動をしています。 過去の活動については、以下のページをご覧ください。
  1. コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2017-2018)
  2. コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2019)
  3. コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2020)
  4. コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2021)
  5. コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2022)
ぜひ、皆様のご参加をお待ちしております!
コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」についてのお知らせ #ノンプロ研
ノンプログラマーがVBA・GAS・Pythonなどのプログラミングを学ぶコミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」が絶賛活動中です!本ページはコミュニティの情報発信をしていく特集ページです。

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