人間らしい仕事の価値について

人間らしい仕事の価値について

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、人間らしい仕事の価値についてです。

#40 人間らしい仕事の価値について | タカハシノリアキ「『働く』の価値を上げるスキルアップラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「タカハシノリアキ」の「#40 人間らしい仕事の価値について(2022年7月17日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

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人間らしい仕事の価値について

人間らしい仕事とは

以前、とあるメディアのインタビュー取材を受けたときに「人間らしい仕事とは」という話になったんですね。

もうだいぶ減ってきてはいると思いますが、たとえ事務仕事だったとしても「心を込めて書類を書く」というのが人間らしいのだといういう人がいます。

もちろん、愛する人への手紙であればそうかも知れません。時々、美しい文字を書く人が、ここぞというときに、ステキな言葉とともに暑中見舞をくださったりするのですが、これは本当にうれしいものです。

ただ一方で、企業間の請求書には多くの場合、それは求められません。

誰でも読みやすくて、ミスのなく正しい書類を、すばやく届けられて、かつ検索性が高い状態で保管するほうが望ましいことが多いので、パソコンを使って入力して、デジタルデータとして保存して、メールや請求書サービスを使って送付したがよいわけです。

そこで手書きの請求書を郵送でもらったとしたら、時間もかかるし、読みづらいこともあるでしょうし、不備があったときにとても面倒です。そこに「心を込めてくれたのね、ありがとう」みたいな気持ちは多くの場合ないわけです。

たしかにそれは人間くさいともいえるかも知れませんが、それが他者にとってありがたいと思うかどうかというのは別の話だと思います。

人間がするか、コンピュータがするか

おそらく、「すべての書類に心を込めて手書きで」という人は、コンピュータが得意なことが腹落ちしていないのではないかと思うんです。

手書きかITかという2つの選択肢があったときに、手書きで書く選択は過去の経験からありありとイメージできるけど、ITのルートはその方は経験したことがないからイメージできないんですね。

一方で、保存したデータをすぐに検索できる、簡単に複製できるし、送付できる、そういった特性が体験を通して腹落ちできていれば、ITのルートを使ったときに、相手の立場になって「すぐに請求書が手元に届いてありがたい」「誰でも読みやすくてありがたい」というふうに喜んでもらえるのが想像できるのではないかと思うんですね。

人間らしい仕事をすべきとこだわる人は、むしろITやコンピュータを使って何がどうできるのかを体験することを避けようとすることも多いのですが、むしろテクノロジーを知る・学ぶというのが、本当の人間らしさを理解する近道なんじゃないかなと思います。

さらに、「人間らしい」仕事のうち、何が喜ばれるかというのは、時代の変化、とくにテクノロジーの進化によって変わってくるということなんですね。

テクノロジーの進化によって変わる仕事

たとえば、銀行の融資担当者のしごとを例にとります。

昔は、過去のさまざまな企業の活動や数字を見てきた銀行マンだからこそ融資について判断ができていた領域でした。ただ、銀行に提出する書類の準備はたいへんですし、融資実行までには時間がかかるという問題がありました。

しかし、今はAI技術の進歩で、その会社の過去の取引データに加えてさまざまなデータを組み合わせることで、最も成功する確率の高い融資としては、どれだけ融資して、金利をいくらにするのが良いのかというのを統計的に判定できるようになりました。

データが銀行や会計ソフトにたまっていますから、それをAPIを通して提出することで、すばやく判定して融資実行ができるようになる。そんな時代になってきたわけです。

では、そうなった場合、銀行マンとしての仕事ってどこに意味があるのか?という話なのだと思うんですね。

経営者の想いを聞いたり相談に乗ったり、たとえば組織や人といった部分の現状把握や問題発見だったり、そういうITでは測定や計算ができない部分の仕事が、いよいよ人がやる意味がある部分として浮き彫りになってくると思います。

そこが経営者のモチベーションを引き上げたり、踏ん張らせたり、その後押しになるということは十分にあります。

テクノロジーを知る・学び続けることが大事

つまり、未だテクノロジーが得意としない領域であれば、人間がやることに価値がありますが、テクノロジーの進化によって、そこをテクノロジーが十分にカバーすることができるようになったなら、人間がやるべきところは別のところになるよね、ということなんです。

そして、それは時代の変化とか、テクノロジーの進化によって変わっていくものなんじゃないかなと思います。

なので、人間らしい仕事にこだわるのであれば、テクノロジーを知る・学び続けるというのが大事なんじゃないかと思います。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「人間らしい仕事の価値について」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

タカハシノリアキ「『働く』の価値を上げるスキルアップラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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