コミュニティの重力とその生み出し方

コミュニティの重力とその生み出し方

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、コミュニティの重力とその生み出し方です。

#268 コミュニティの重力とその生み出し方 | タカハシノリアキ「『働く』の価値を上げるスキルアップラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「タカハシノリアキ」の「#268 コミュニティの重力とその生み出し方(2023年3月2日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

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コミュニティには重力がある

今日は、けんすうさんのnoteで「コミュニティには重力がある」という話がありまして、これが興味深かったのでそのお話をします。

コミュニティには重力がある、という話とNFTコミュニティ|けんすう
こんにちは! 今日は「コミュニティには重力がある」みたいな話を書きたいと思います コミュニティの初期は超簡単 NFTブームなどで、また「コミュニティの大事さ」みたいなことがよく言われたりしますが、コミュニティづくりというのは本当に難しいです...

かいつまんでお話すると、こんな話です。

コミュニティをつくって最初に盛り上がりをつくって熱狂を生むというのは、そんなに難しくないです。

特にけんすうさんの文脈だとNFT絡みのコミュニティを前提にしている部分もあるので、そういう新しいものに食いつくくらいアクティブな人がコミュニティに入ってくれば比較的盛り上がりを作るのは簡単です。

ただ一方で、継続するのはとてもたいへんです。

たとえば、誰かと雑談するだけのコミュニティだと、コミュニティに来て誰かと仲良くなったとします。そしたらその人達と外で、たとえばTwitterとかで仲良くお話できるので、コミュニティにわざわざ来る必要はなくなってしまいます。

そこで、コミュニティの熱量を継続するためにあると良いものが、コミュニティに訪れるための根本的な欲求のようなもので、これを「コミュニティの重力」と表現されているわけです。

お金を目指すとあまり健全な活動にならない

NFTの界隈でよくあるのが「お金が儲かる」というやつで、発行したNFTがコミュニティの参加権になります。

それを購入することでコミュニティに参加できます。コミュニティで上手く活動していくとNFTの価値がどんどん上がっていきます。

どうしてもお金を目指すと、コミュニティの活動がどうやってNFTの価値をつり上げるかみたいな話になってしまってあまり健全な活動にはならないというふうにおっしゃっています。

ノンプロ研に訪れるための欲求は何か

コミュニティの重力は、ノンプロ研の場合でいうと、何がそれにあたるのかなと考えてみました。

人によって色々あるとは思います。

仲間がほしい

一つ考えられるのが、仲間が欲しいというのがあると思います。

会社でプログラミングについて話せる相手がいない、これが目的で入ってくる方も一定数いらっしゃいます。

ホームつまり会社で所属欲求があんまり満たされてない感じなんだと思います。

ノンプロ研がはじまったときはオフライン活動がメインだったんですが、よくイベントの後に「てけてけ」という居酒屋さんに飲みに行っていたのだけど、そのときの楽しさったらなかったわけなんです。

普段会社でできない話をノンプロ研だと全力でできると。

そういう方はあっという間にノンプロ研がホームのようになって、もともとホームだったはずの会社がアウェイになりがちです。

承認欲求

別の欲求でいうと、承認欲求もきっとあるかなと思います。

越境学習やコミュニティについて研究されている石山恒貴さんのインタビュー記事では、ちょうど承認欲求に触れられています。

【インタビュー第2弾】うまくいくコミュニティには共通点がある。法政大学大学院・石山恒貴さんに聞く、運営のコツ
うまくいっているコミュニティとそうでないコミュニティには、どんな違いがあるのでしょうか。法政大学大学院政策創造研究科教授の石山恒貴さんに教えていただきました。

コミュニティでいうと、常連がでしゃばってしまったりとか、マウントを取るかたちで承認欲求を満たすということになってしまうことも多いわけです。

しかし、ノンプロ研の場合は何故かちょうどいいバランスで承認欲求を満たし合う文化があるというふうにおっしゃっています。

ノンプロ研では教える・教わるのやりとりでいうと、教わるほうは学びを得られるメリットがあるし、逆に、教えるほうはみんなからのよい評価と二度目の学びを得られる、こんなギブアンドテイクで成り立っています。

これはノンプロ研の中で目立ったポジションにいる人がずっとそこに居続けられないような設計にしているというのもありますが、文化として上手く根付いています。ありがたいと思っています。

登壇とかブログのアウトプットもおすすめしています。最初はドキドキしてストレスを感じるけど、やるとみんなに褒めてもらえたりします。そういう部分で承認欲求が満たされているというのもあると思います。

成長欲求

別の欲求でいうと、成長欲求という人はけっこういそうです。

プログラミング講座の受講が目的で来られた方はそのスキルを身につけるという明確な目的があります。ただ、それが終わるとペースメーカーがなくなるので引力が弱まる傾向はあるかなと思います。

ただ、講座とか関係なくアクティブで居続けるメンバーでいうと、新しいことを知れるとか、刺激を受けられる、向上できるとかそういった部分にモチベーションを持って活動されていると思います。

今でいうと生成AIのChatGPTとかNotion AIとかそのあたりの話題がブームですが、そういう新しい情報がきちんと集まってくる刺激とか安心感もあると思います。

コンピテンス

おそらくけっこう強いモチベーションになっているかなと思うのがコンピテンスです。

これは、自分の力を発揮できている感覚をいいます。たとえば、貢献感とか達成感とかです。

会社の仕事だと残念ながらやりがいを感じられないとか、意義を感じられないとかそういうことがあるように思うわけです。

ノンプロ研の場合では講師を担当したりとか、登壇したりとか、イベントを主催して司会をしたりとか、技術書の執筆とか、わりとチャレンジできる機会があちこちにあって、けっこうそういうのをクリアしたときの達成感って大きいのではないかなと思います。

なので、こういった欲求のうち健全なものを強化するようなコミュニティの仕組みができると熱量高いコミュニティの維持ができると思います。

皆さんそれぞれに持ってもらう欲求以外のもの

あと重力という視点でいうと、欲求以外にも、習慣や役割を皆さんそれぞれに持ってもらうというのはあると思います。

習慣

たとえば、習慣でいうと、毎朝の朝もく会は、参加されているみなさんの良い習慣として根づいているんです。

人によっては、毎月の定例会には出ようと決めている方もいらっしゃいます。

そんなかんじで、コミュニティとしてリズムを用意してあげるというのはあると思います。そのリズムに従うことが重力となってコミュニティに参加するわけです。

役割

あともうひとつ役割です。

ノンプロ研では毎月30人以上の方に、少しずつ何らかの役割を持ってお仕事をしてもらっているんです。

やはり役割を持っている人のほうが定着率や参加率は高いなと思います。

なので、なるべく一人の人に役割が集中せずにいろんな人に分散されるようにするというのはけっこう気を付けています。

そんなかんじで、欲求という視点に加えて、リズムとか役割とかも意識してコミュニティの運営を設計すると、よりコミュニティの重力を強化できるのではないかなと思いました。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「コミュニティの重力とその生み出し方」をお届けしました。

会社でチームを持っていたり、勉強会を開催している人にはけっこう参考になると思います。

話はずれますが、石山先生のインタビュー記事では、ノンプロ研とタカハシについてめちゃくちゃ褒めていただいているのですごくありがたいなと思います。よろしければ皆さんもご覧ください。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

タカハシノリアキ「『働く』の価値を上げるスキルアップラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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