みなさん、こんにちは！
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
いよいよ拙著「詳解！Google Apps Script完全入門」の発売が決まりました！
12/29！秀和システムさんから発売です。価格は2,600円＋税です。
（※以前、12/22だったり、12/29だったりとお伝えしていたのですが、最終的に12/23発売に変更になりました…！）
すでにAmazonではページができていまして、予約可能になっていますので、ぜひどうぞ！
さて、今回は書籍「詳解！Google Apps Script完全入門」について、どんな内容なのか、どうしてこの本を書いたのかについて、お伝えしていきたいと思います。
書籍「詳解！Google Apps Script完全入門」について
Google Apps Scriptに少しでもチャレンジしている人は、よ～くご存じだと思うのですが、日本語のまとまった情報が、かなり不足しています。
発売から少し時間が経ったいくつかの書籍と、ネットの情報、そしてGoogleの公式ドキュメント（英語）を頼りに進めていくしかありません。
そんなわけで、
こんなGAS本が欲しかった！
という本を自分で書いてしまいました。
目次と内容
この広大なGASの世界を対象として、一冊で初心者から中級に差し掛かれるくらいまで体系的に伝える完全入門である必要がありましたから、全19章、総ページ数なんと463ページ…！
第1章 Google Apps Scriptの基礎知識
第2章 スクリプトエディタ
第3章 基本構文
第4章 制御構文
第5章 関数
第6章 オブジェクトの仕組み
第7章 JavaScriptの組み込みオブジェクト
第8章 スプレッドシート
第9章 Gmail
第10章 ドライブ
第11章 カレンダー
第12章 ドキュメント
第13章 翻訳
第14章 イベントとトリガー
第15章 ユーザーインターフェース
第16章 ファイルとデータの操作
第17章 外部サイトへのアクセス
第18章 プロパティサービス
第19章 ライブラリ
…長っ！
それで、全体としては大まかに４部構成になっています。
1～2章がイントロダクション的な部分で、Google Apps Scriptの概要や学ぶ際に気を付けること、スクリプトエディタの使い方などについて解説をしています。
3～7章はJavaScript編。GASで使うことを前提としてJavaScriptを基本の基本からオブジェクトの仕組み、組み込みオブジェクトまで一通りを網羅しています。
8章でようやくGASっぽくなるのですが、13章までで、スプレッドシート、Gmail、ドライブ、カレンダー、ドキュメント、翻訳といった、実務でよく使うであろうサービスについて解説しています。
14～19章は、各サービスで共通に使えるScriptサービスや機能についてお伝えしています。
まさに、完全入門を目指して書きました。
「詳解！GoogleAppsScript完全入門」の見どころ
GAS用のJavaScriptを一から伝える
まず、既存のGASの文献は「JavaScriptがわかっている前提」で書かれていることが多いです。
GASを覚えたい人は、「Webの人」とは限りません。
じゃあ、GASの前にJavaScriptを勉強しなきゃ…と書籍やネットを見ても、それは「Webページを操作するためのJavaScript」ですから、「GASのためのJavaScript」に変換しながら覚えないといけません。
ベースは一緒のJavaScriptなんですが、目的が違うと説明も違いますし、そもそもバージョンが違ったりもしますので。
初心者にはつらい…私もつらかった…。
ですから、GAS用のJavaScriptを一から説明する書籍が求められているのは間違いないと感じてました。
クラウドならではのルールや癖
すべてクラウド上にある手軽さや便利さに加えて、トリガーやHTTP通信なども驚くほど簡単に利用することができます。
ですが、だからこそ色々な制約や条件が課されているところもあり、以下のような独特の壁や落とし穴によくハマります。
- 実行時間が6分越えると止まる…
- コンテナバインドじゃないと使えないんだった…
- シンプルトリガーだとopenByIDメソッドが使えない…
- メールの送信数の制限を超えて止まった…
- オーナー権限を別ドメインに譲渡できない…
これらの情報はネットに分散しているのですが、たいがいはハマってから見に行くことになります。
ですが、みんなよくハマるなら、先に伝えておけばいいじゃん！
ということで、そういうハマりポイントの回避方法をふんだんに盛り込んでます。
各サービスで横断的に使えるテクニック
私としては各サービスで横断的に使えるテクニックや考え方については、なるべく入れ込みたいと思ってました。
スプレッドシートや、Gmailなどの各サービスを学ぶだけでも、かなりいろいろとできるのですが、それらのサービスのいくつかで使えるテクニックがあれば、できることが掛け算で増えますよね。
例えばこんな事柄です。
- 各サービスを連携させて使う
- UI、トリガー、Blobオブジェクトなど、いくつかのサービスで共通で使えるテクニック
- クラスの構造やIDなど、GASで一気通貫している考え方
- 各サービスで重宝する配列の扱い方
楽にGASを身に着けてイキイキと活用しましょう
リアルでもネットでも、GASに触れる人が本当に増えてきているな～と感じています。
そのようにせっかくトライしようとしているわけですから、少しでも多くの皆さんが、楽にGASを身に着けていただき、イキイキと活用していただければと思っています。
「詳解！GoogleAppsScript完全入門」発売まであと少しありますが、ぜひご覧いただければうれしいです。
また、執筆に際しての裏話などを記事にできればと思います。
どうぞお楽しみに！
