
みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。
「良い学びのコミュニティとは」何でしょうか?
みなさんの周りにありますか?
今日は僕が思う「良い学びのコミュニティ」について一緒に考えていきたいと思います。
ということで、今回は「良い学びのコミュニティとは?自律的に学び続ける場のつくりかた」です。
では、行ってみましょう!
なぜ「大人の学び」が重要なのか?
今回のテーマは「良い学びのコミュニティとは」です。
先日、コミュニティフォーラム2025というイベントで、このテーマについてお話させていただきました。
僕は、日本の「働く」価値を上げるために、非IT職の皆さんがデジタルスキル、プログラミング、AIといった分野を学ぶことを支援する活動をしています。
人間が苦手なことはテクノロジーにまかせて、人間は人間がやって価値があることに時間を割けるようになるからです。
そこには、「学び」が不可欠です。
IT技術は、次々と新しいものが現れます。しかも、これらの技術革新は特定の世代だけでなく、全世代に同時にやってくるのです。
多くの基礎教育は、学校で教わることができますが、IT技術は大人になってから学ばなければいけないことばかりです。
ですから、僕は大人向けにITを学ぶということを推し進めています。
職場は学ぶのに適した環境ではない
しかし、残念ながら、日本人のビジネスパーソンはあまり学んでいないという現実があります。
パーソル総合研究所の調査によると、職場外の学びの活動について「とくに何も行っていない」と回答した人の割合が、日本は52.6%と、18カ国中でダントツの最下位(いや、トップというべきでしょうか)。
全体の平均が18.0%ですから、いかに日本人が学んでいないかが分かります。
僕の観測範囲でも、この傾向は強く感じられます。積極的に学んでいるのであれば、「IT後進国」などと呼ばれずに済んだだろうに…と思います。
その背景には、「ラーニングバイアス」という、学びに対する固定観念が影響しているのではないでしょうか。
「新人だけが学べばいい」「学校で学ぶものだ」「現場での経験こそが大事」…職場では、こうした考え方が根強く残っています。
学びのコミュニティ「ノンプロ研」の構想
そのような中であっても、「ITを学んで仕事にいかしたい」、そのように思い、一歩踏み出す方がときどきいます。
しかし、その意欲があっても、ラーニングバイアスに囲まれている、周りの環境がそれを許さない。仲間がいない、誰も教えてくれない、上司も会社も評価してくれない…
そのような孤独な状況に置かれてしまいます。
そこで、僕は考えました。「全国から、学びたい人を集めてコミュニティを作ろう!」と。これが、ノンプログラマーのための学習コミュニティ「ノンプロ研」の構想の始まりです。
「教える人」にとっての報酬とは?
しかし、学ぶ場を作ったのはいいものの、「誰が教えるか問題」を解決しなければなりません。
学ぶ場には、教わる人と教える人が必要です。それぞれが時間という貴重なリソースを投入するわけですから、それに見合う報酬がなければ、モチベーションを維持できません。
教わる側は、学びを得られること自体がリターンになります。
では、教える側はどうでしょうか?
一般的には、外部からスキル・知識・経験を持つ先生を招いて教えてもらうことも考えられます。そして、その対価として「お金」を支払います。
しかし、それでは十分な学びを得られる活動を継続しようと思ったら、相応の費用がかかり続けてしまいます。それでは継続的な学びの場づくりはできない。
そこで、あることを思い出しました。
これまでの僕の活動を振り返ってみると、ブログを書き、企業で研修をしたり、講座を開発したりといった「教える」という活動が、自分自身も大きな学びを得てきたことに気づいたのです。
「教えることは二度学ぶこと」という言葉があります。
ちょっと先輩がちょっと後輩を教える。
そうすることで、先輩はより多くの学びを得られ、それがモチベーションを生み出す報酬として機能するのではないかと考えました。
実際、先輩が後輩を教えるという活動は、あちこちでごく自然に行われていますよね。
ノンプロ研で生まれたポジティブな循環
いざノンプロ研を始めてみると、「教えることは二度学ぶこと」という仮説は、見事に的中しました。
それだけでなく、教えることによって、さまざまなポジティブな「報酬」が生まれることが分かったのです。
教える側は、学びを得られるだけでなく、「役に立った」「感謝してもらえた」「仲間の成長が嬉しい」といった喜びを感じられます。これらは、実は職場ではなかなか得られないものだったりします。
一方、教わる側は、学びを得るだけでなく、教える側に「信頼」や「感謝」、「恩返ししたい」という気持ちを抱きます。
教えてくれた人に直接ペイバックできないことにあります。しかし、その場合は、次に来る後輩にペイフォワードすることで、その報酬は未来の学びの場に持ち越されます。
こうして、学びの場を作れば作るほど、ポジティブな報酬が増幅し、循環していく。
この状態である学びのコミュニティこそが、「良い学びのコミュニティ」だと、僕は考えています。
まとめ:学びのコミュニティを広げよう
このような学びのコミュニティに、多くの大人が参加できるように、ノンプロ研の活動だけでなく、いろいろとチャレンジしていきたいと思っています。
ぜひ、みなさんもこのようなコミュニティに参加してみませんか?
以上、「良い学びのコミュニティとは?自律的に学び続ける場のつくりかた」についてお伝えしました。
引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!
この話を耳から聴きたい方はこちらからどうぞ!