みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
今年はオンラインで開催されております、Google Cloudのデジタルイベント「Google Cloud Next ’20: OnAir」のレポートをシリーズでお伝えしております。
前回は、G SuiteをMicrosoftや他のアプリケーションとうまく共存させて活用する方法をお伝えしました。
今回のテーマはどこからでもチームワークが可能となるG Suiteのコラボレーションとそのビジョン。
Google Cloud、Director, Product ManagementのRany Ngさんによるブレークアウトセッション「Teamwork from Anywhere: G Suite’s Vision for Content Collaboration」のレポートをお送りします。
では、行ってみましょう!
G Suiteはリアルタイムコラボレーションのパイオニア
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、リモートワークが新しい常識となりました。
米国ではその間、労働者の47%がリモートワークをしているそうです。
それを受けて、オンラインでチームが共同作業をできるようにすることが必要になります。
なぜなら、従業員の時間の75%は、他の人とのコラボレーションに費やされているからです。
G Suiteは、リアルタイムコラボレーションのパイオニアであり、リモートで柔軟な作業ができるように設計されています。
また、このような環境の変化に迅速に対応できるようにデザインされています。
さらに、G Suiteでは新機能やアップデートが多数用意されており、場所にとらわれずに、チームがよりよいコラボレーションができるようになるとのこと。
以下で見ていきましょう。
Create & connect with flexibility
ドキュメント、スプレッドシート、スライドは、リアルタイムのコラボレーションにより、コンテンツを作成できます。
チームは常にたったひとつの最新のバージョンに取り組むことができます。
以下、これに関する新機能を紹介していきます。
コメントバッジ
コメントバッジは、コメントや提案に「@」メンションをすることで、チームメイトを含めることができるという機能です。
この機能は近日公開とのことです。
Gmailからのコメント
コメントに関する通知メールがGmailへ届くわけですが、そのメールから直接コメントに返信をしたり、解決をしたりすることができます。
これは、Android、iOSアプリからでも利用できるようになりました。
Officeファイルの編集
Officeファイルは変換をすることなく、すべての機能をG Suiteファイルと同様に使用できるようになりました。
例えば、共有、リアルタイムコラボレーション、コメントディスカッション、バージョン履歴などです。
Officeファイルの編集機能は、まもなくGmailそしてモバイルデバイスにも拡張される予定です。
他のファイルやリソースとシームレスに作業する
ドキュメント、スプレッドシート、スライドは他のファイルやリソースとシームレスに作業できるように作られています。
例えば、スライド、チャートや表へのリンクは、その情報源の最新に更新を簡単に反映します。
また、新機能のスマートプレビューは、ドキュメントのプレビューやオーナー、更新日時などをすばやく表示する機能です。
スマートコンポーズの多言語展開
スマートコンポーズは、文脈から次のセンテンスを予測し入力補完をする機能です。
より入力を速く、正確に実現できるようになります。
現在は英語のみで提供されていますが、スペイン語を皮切りに他の言語にも提供されていく予定であると発表されました。
new Home for WorkとSide-by-side editing
他の多数のセッションでも紹介されている「new Home for Work」。
これは、GmailからChat、Room、Meet、Taskなどをシームレスに利用できるようにするもので近日公開となっています。
コラボレーションという視点では、この中に「Side-by-side editing」という機能が追加されます。
これは、Gmail上でChatをしながらドキュメントを編集することができるというものです。
コミュニケーションからスムーズにコレボレーションを開始できるわけです。
どこからでも会議をはじめる
逆に、ドキュメント、スプレッドシート、スライドからコミュニケーションをすぐに開始できるロードマップが用意されています。
まず、近日中に各アプリケーションからMeetによる会議をワンクリックで開始できるようになります。
さらに、その後のロードマップとして、各アプリケーション上に通話画面を表示し、通話をしながらコラボレーションができるようになるそうです。
Activate real-time data and insights
G Suiteでは、最新のデータにあらゆる場所からすぐにアクセスできるようにし、洞察から結論を出すための重要なツールとして、フォームとスプレッドシートが提供されています。
スマートで接続されたフォーム
フォームでは、そのインテリジェンス機能により質問やその選択肢をすばやく作成することができます。
また、フォーム上または、スプレッドシートに接続することで、すぐにその結果の確認と分析を行うことが可能です。
セッションでは、Forms APIのβ版について発表されました。
これにより、サードパーティアプリケーションからフォームの作成や編集、レスポンスの受信などが可能になるとのことです。
スプレッドシートでインサイトを発見する
スプレッドシートは、さまざまなデータについてレポートの作成、データの可視化、インサイトの発見ができるツールで、それをコラボレーションで行えます。
近日公開の機能としてSmart Fillと、Smart Cleanupという2つの機能が紹介されました。
Smart Fillはデータ内のパターンを検出し、データ入力をオートコンプリートにより行う機能です。
また、Smart Cleanupは、データの重複削除や空白の除去、データを正確に整形するなどの作業をサジェストするというものです。
Operate with agility
この状況下では、素早く組織を運営していくことが強く求められています。
そのツールとして、Googleサイト、そしてMeetとスライドを用いることができます。
Googleサイト
Googleサイトは、簡単なクリック操作だけで簡単にWebサイトを作り、公開することができます。
フォーム、ドキュメント、シート、スライドを埋め込むこともでき、常に最新かつ重要な情報を公開することができ、人々はそれにアクセスすることができます。
スライドとMeetで全体に情報提供
リモートになったとしても、Meetの会議またはライブストリーミング、そしてスライドプレゼンテーションにより、全社に情報を提供することができます。
現在、スライドで提供されているQ&A機能が、近日中にMeetにも搭載されます。
まとめ
以上、どこからでもチームワークが可能となるG Suiteのコラボレーションとそのビジョンについてお伝えしました。
新機能も含めて、かなり豊富なので、いったんすべてに触れてみて、チームに合った機能と使い方を見つけるとよいかも知れませんね。
今回はコラボレーションがでしたが、次回はコミュニケーションがテーマです。
どうぞお楽しみに!
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