糸島市100人カイギ Vol.7: ありのままに自分らしくいきましょう!

糸島市100人カイギ Vol.7: ありのままに自分らしくいきましょう!

みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。

先日開催された「糸島市100人カイギ Vol.7」、今回も素敵なお話、出会いがありましたね~。

糸島市100人カイギ Vol.7
糸島市100人カイギは、糸島の人と人が"想い"でつながるコミュニティです。「ゲストが100人集まったら会を解散!」のルールをもとに、糸島市の100人の想いとストーリーを起点にクロ... powered by Peatix : More th...

多様な生き方や考え方に触れ、自分らしさを見つめ直すきっかけをもらえる、そんな温かいイベントの様子をお届けします。

ということで、今回は「糸島市100人カイギ Vol.7: ありのままに自分らしくいきましょう!」です。

では、行ってみましょう!

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糸島市100人カイギとは? 今回は初の「昼開催」

糸島市100人カイギ」とは、糸島市で活躍するさまざまな分野の方々がゲストとして登壇し、ご自身の活動や想いを語ってくださるイベントです。

そして、参加者同士も交流を深め、人と人とがつながり、ゆるやかーなコミュニティを育んでいくことを目的としています。

今回は、初の「お昼開催」だったんです!

これまでは夜の開催が多かったのですが、「夜だとちょっと参加しづらいんだよなぁ」という方もいらっしゃったことでしょう。

そんな声に応える形で、今回は前原コミュニティセンターにて、明るい日差しの下での開催となりました。

登壇者のみなさんの想い

さて、今回も本当に素晴らしい5名のゲストが登壇されました。

それぞれの物語、そしてそこから見えてくる「自分らしさ」について、ご紹介していきましょう。

中尾雅幸さん(ひとづくり まちづくり コーディネーター)

トップバッターは、中尾雅幸さん。「まさぽんさん」の愛称で親しまれ、現在は「ひとづくり まちづくり コーディネーター」として、主に中学生や高校生と一緒に遊び場づくりなどに取り組んでいらっしゃいます。

まさぽんさんのプレゼンテーションは、スライドを使わずに、参加者一人ひとりに資料を配布するというスタイルでした。

経歴を伺うと、九州大学の農学部を卒業後、農林水産省に入省。2年目には、山の一人事務所の勤務をするのが慣習だそうで土佐町へ。その後、2回目の地方勤務は鹿児島へ。

しかし、そこで国の政策が地域にマイナスの影響を与える場面に直面し、地域のみなさんとともに反対運動にも参加されたそうです。それがきっかけで退職をし、まちづくりのコンサルタントになられます。

淡々と話されていたのですが、激動ですよね

その後、武雄市役所に中途で入所し、定年まで勤め上げられました。

現在は、九州大学で施設管理のお仕事をしながら、地域活動、特に「未来づくり=若者の夢づくりの応援」に情熱を注いでいらっしゃいます。

長い行政経験で培われた知識や人脈を活かし、どこに相談していいかわからない小中高生の相談役になったり、「いとっ子ウェーブ」のような夢づくり支援の活動をされたり。

若者たちが安心して夢を語れる場所づくり、静かな中にも情熱を感じる、そんなお話でした。

中村桜太さん(福岡城西学園1年生)

続いて登壇されたのは、中村桜太さん。なんと、福岡城西学園の1年生!

実は桜太さん、第2回の100人カイギに登壇された中村沙恵子さんの息子さんなんです。

当時中学3年生だった桜太さんは会場で聴講していて、「自分も登壇したい!」とお話くださったんですね。その熱い想いが、実現。今回の昼開催のきっかけにもなりました(いつもの時間だと、終わるのが若者にとってはかなり遅い時間になってしまうので)。

桜太さんは、小学3年生から中学3年生までの約7年間、不登校だった経験をお持ちです。

中学1年生からはフリースクール「The DAIGAKU」に通い始めました。この「The DAIGAKU」がまたユニークで、決まった校舎はなく、さまざまなプロジェクト活動を通じて学ぶスタイルなのだそうです。

例えば、自転車で阿蘇山を一周したり、あちこちの山に登ったり沢下りをしたり、無人島でサバイバルキャンプをしたり、釣った魚しか食べられない「釣り野宿」をしたり…聞いているだけでワクワクするようなチャレンジの数々!

写真を見せていただきましたが、まさに「冒険」という感じで、過酷なものもありましたが、ワクワクを感じるばかり。うらやましい!

不登校になったきっかけは、担任の先生が嫌になってしまったことだとか。その後はゲームばかりしていて、あまり記憶がない時期もあったそうです。

しかし、フリースクールに通い始めてからは、面白い大人や子どもたちとの出会いが新鮮で、たくさんの刺激を受けたと言います。

そこで「自分で考えて行動する力」「学ぶ力」をしっかりと身につけ、高校にも進学でき、現在は高校生活を心から楽しめているとのこと。

学校に行ってなくても大丈夫だよ」という桜太さんの言葉は、同じように悩んでいる多くの子どもたちや親御さんにとって、大きな勇気を与えるものと思います。

マルさん(台湾広報宣伝品デザイン会社 取締役/海外営業マネージャー)

3人目は、台湾の台中市ご出身のマルさん。現在は台湾の広報宣伝品デザイン会社で取締役兼海外営業マネージャーとしてご活躍されています。

マルさんが日本と関わるようになったのは、旅行会社に勤務していた頃、山形県で地域おこし協力隊として活動されたのが始まりだそうです。

デザインのお仕事をされながら、日本のあちこちの地域創生をサポートしたり、台湾と日本をつなぐお仕事をされています。

例えば、小樽の雪あかり祭りでは、台湾からのツアー客と一緒にランプを作ったり、お祭りで踊ったりといった参加型の体験を提供。

また、北海道の然別では、雪かきをしたり、氷でアイスバーを作ったり。けっこうハードな体験ですが、台湾の人たちは雪や氷が珍しいので、喜んで参加してくれるのだとか。

なぜ日本に?というと、「トトロの世界に憧れて!」という理由でした。そして、糸島に来て、人たちが自然と共に生きる姿、その情熱に強く惹かれたそうです。日本の「外から」の視点、興味深いですね…!

マルさんの夢は、日本に来る皆さんに、単なる観光旅行だけでなく、「旅+生活」、つまり「旅活」を体験できるような場所を提供すること。

日本が大好き、糸島が大好き、そして人が大好き!と、キラキラした笑顔で語るマルさんの姿が、とても印象的でした。

渡部夏未さん(フリースクール NPO法人産の森学舎/リネン服と暮らしの雑貨 麻と木と…)

4人目は、渡部夏未さん。糸島にあるフリースクールNPO法人「産の森学舎」で書道の先生をされている傍ら、リネン服と暮らしの雑貨のお店「麻と木と…」でも働かれています。

写真が大好きという渡部さん。自然豊かな産の森学舎への通勤途中、きれいな草花やキラキラ光る小川に心惹かれて写真を撮っていると…ついつい時間に追われてしまうこともあるのだとか。

スライドにお写真あったのですが、ほんと素敵。

フリースクールでの書道の授業は、ただ文字を書くだけでなく、生き物の絵を描いたり、うちわやアートパネルを制作したり。時には、川や海へ遊びに行くこともあるそうです。

そんな渡部さんですが、2018年に大学に入学した直後の健康診断で、「IgA腎症」という難病であることが判明。それからの4年間は、劣等感を抱えて過ごしたと言います。

しかし、その経験の中で、ある教育課題に注目するようになったそうです。文部科学省の調査では、令和6年には不登校の児童生徒が34万人以上にのぼると予測されています。

渡部さんは、不登校の子どもたちにとって、もっと多くの選択肢が必要だと感じました。

それが「ありのままにくらすよろこび ありのままにいきるちから」とうたう産の森学舎で働かれている理由です。

最後のメッセージがとても印象的だったのですが、「元気」ということは、「元の自分に戻ること」だそう。だから、ありのままで大丈夫なんだよ、と子どもたちに伝えたいとおっしゃってました。

安田健一さん(コミュニティーマネージャー/生成AI&DX事業部マネージャー)

最後の登壇者は、安田健一さん

実は安田さん、100人カイギは二次会も含めて常連さん。まるでキュレーターの一員かのようにイベントを盛り上げてくださいます。そんな安田さんが、ついに登壇!待ってました!という感じです。

安田さんの経歴もまたユニーク。大学卒業後、なんとバックパッカーの道へ!10年ほど、海外と日本を行ったり来たりしながら、いろいろな仕事や経験をする生活を送っていたそうです。

その後、どうしてITとかAIとか、コミュニティマネージャーとかにつながるのか…というのが今回の話です。

現在、佐賀県が主催する複業コミュニティ事業「SAGA SMART TERAKOYA」に夢中になっているとのこと。「スキルと経験の掛け算で新しい価値を創造する」というテーマに、深く共感されているそうです。

いわゆる「会社」には就職したことがないので、そこでの経験はありません。

しかし、これまでの経験を棚卸ししてみると、ロングトレイル、ランニング、家庭菜園、整体師、そしてなんと海外で生地を買い付けてきて「ふんどし屋さん」をしていた経験まで!本当に多岐にわたっています。

その組み合わせがまさに実を結ぶという話で、その実例をひとつ紹介します。

ある時、「大阪のふんどし屋さんのYouTubeチャンネルの編集制作者募集」という案件を見つけたそうです。ふんどしを作った経験があり、YouTubeの編集もできる人…「これ、自分しかいないじゃん!」と(笑)。見事受注にいたりました。

まさに、スキルと経験の掛け算が生んだチャンスですよね。

安田さんは、TERAKOYAでは、自分自身を棚卸しして見つめ直す機会を重視しているところがとても良いと。

そして、あまりにも楽しすぎて、昨年33件のイベントのうち11件を手掛け、その活躍が認められて、コミュニティマネージャー兼唐津コーディネーターとしても活躍されるようになりました。

スキルの掛け合わせで価値を生む、その場としてのコミュニティ。僕もコミュニティ運営者として学ぶことがたくさんありました。

「ありのままに、自分らしく」輝くということ

今回の100人カイギも、本当に多様なバックグラウンドを持つ方々が登壇されました。最年少は高校1年生の桜太さん、そして人生経験豊富なまさぽんさんまで。

でも、皆さんに共通していたのは、「自分らしく、ありのままに生きている」ということ。

そして、決して「すごい人」だから話が面白いのではなく、それぞれの人生の物語、そこから得た学びや気づきには、僕たち一人ひとりにとって大切なヒントがたくさん詰まっているということです。

そんな貴重な経験や想いを、こうして場に出してシェアし、さらにそこから新しい「掛け算」が生まれていく。100人カイギは、まさにそんな化学反応が起こる場所なんだなと、改めて感じました。

今回も素晴らしいお話を聞かせてくださった登壇者の皆さん、そして来場してくださった皆さんに、心から感謝です。

次回は、6/16月19時から、コミュニティスペース「みんなの」でお会いしましょう!

糸島市100人カイギ Vol.8
糸島市100人カイギは、糸島の人と人が"想い"でつながるコミュニティです。「ゲストが100人集まったら会を解散!」のルールをもとに、糸島市の100人の想いとストーリーを起点にクロ... powered by Peatix : More th...

以上、「糸島市100人カイギ Vol.7: ありのままに自分らしくいきましょう!」についてお伝えしました。

引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!

この話を耳から聴きたい方はこちらからどうぞ!

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