みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」は、ノンプログラマーがプログラミングをはじめとするITスキルを学び合うコミュニティです。
さて、ここ最近ですが、コミュニティ内限定で開催するプログラミング講座という取り組みをはじめております。
以下が、第1期の講座と発表会のレポートです。
これまで、私タカハシが講師をしていたのですが、コミュニティ内にも十分な人望とスキルがある方がいっぱいいらっしゃいますので、ぜひお願いしたく…!
ということで、先日の定例会は「『教えて二度学ぶ!』 ノンプロ研講座開催のA to Z」をテーマにお送りしました。
本記事はそのレポートとなります。
ちなみに、いつものように定例会のツイートを以下Togetterでまとめておりますので、合わせてご覧ください。
では、行ってみましょう!
初心者講座第一期の成果報告
まずは、2019年2月から2019年4月にかけて開催した初心者講座GASコース・VBAコースの成果報告からお伝えします。
開催概要については、以下のページをご覧ください。
成果報告:定量編
まず、初心者講座の成果報告定量編ですが、以下表にまとめました。
GASコース | VBAコース | |
---|---|---|
受講者数 | 20名(うち大阪5名) | 10名 |
コミュニティ継続率 | 90% | 100% |
スライド数 | 377ページ | 389ページ |
演習数 | 73問 | 84問 |
驚くべきは、コミュニティの継続率なのですが、9割以上の方が現在でも継続されているんですね。
これは大変素晴らしいことで、コミュニティの活動状態が良いことはもちろんなのですが、この講座がコミュニティに入るきっかけとして、すごく良い役割を果たしてくれているという印象があります。
成果報告:定性編
定性編です。皆さんのツイートなどで拝見したポジティブな意見として、以下のようなものがありました。
- 一緒に学ぶ仲間ができた
- 社内でも勉強会をしてます!
- 解説・写経・宿題のバランスが良かった
- ネットのコードが読めるようになった
- 他の人の質問や回答が役に立った
- TAさんありがとうございます!
ありがたいご意見が多く…感動しますね…!
TAさんというのは「ティーチング・アシスタント」で、当日の会場で受講者からの質問に対応いただいたり、Slackでフォローしたりといったアシスタントをしてくださる役割の方です。
成果報告:課題
ただ一方で課題もありまして、今回はGASコースとVBAコースを並行して実施してしまったので、両方共受講された方はかなりキツかったようです。
そして、両方共講師をした私も実にキツかった…
講座の各回の間はSlackで質疑応答やフォローなどをするのですが、個人的にはその部分も手薄になったなと感じています(TAさんがすごくフォローしてくださっていました)。
ということで、次回以降は、私はダブル講師をしないようにしないとな…
ただ、一方でコミュニティ内からは
- GAS×Slack連携講座
- 初心者向けPython講座
- 中級者向けGAS・VBA講座
などなど、いろいろな講座を開催してほしいという声もありますし、また初心者講座も第二期、第三期…これももちろん継続的に行いたい。
と、このような悩みを解決すべく、コミュニティの皆さんにも講師をしていただこう!ということになりました。
あ、もちろん収支に応じて、副収入が得られます(大丈夫化?というくらい、けっこう奮発…!)。
講座のやることリストAtoZ
プログラミング講座を開催するダンドリとしては、おおまかに以下のような4パートに分かれます。
- 企画:講座の内容を決める
- 準備:講座の開催準備や告知をする
- 当日:講座を行う
- 事後:レポートや事後フォローを行う
当日のプレゼンや、そのためのスライドの準備などに目が行きがちですが、それ以外の事務的な作業も山ほど発生しますし、成功に導くためには企画が非常に重要です。
成功のポイントは企画
講座を成功させるために最も大事なポイントは…
そうなんです、「赤字」にしないことです。
いくらプログラミングのスキルが高くても、赤字だと継続的に取り組みを行えません。
幸い、ノンプロ研はコミュニティなので、内部でニーズのヒアリングができますし、外部に対しても「仮申込フォーム」を用意して、申し込みが一定数に達しそうかどうかを判断できます。
また、「教えることは二度学ぶこと」なので、講師自身も大きな学びがあります。
なので、慣れきっている分野について講師をするよりも、確実に固めたいと思っている分野とか少し隣の分野などに背伸びをして企画をするというのも、本人にとってのメリットが大きいです。
人前に話すので、相当シビアに準備がいりますからね…!
準備は作業量との勝負
いざ開催となったら、以下のように大量の準備作業が発生します。
- 会場確保→スケジュール決定
- 申し込みページ作成、告知
- 仮申込の皆さんへメールで連絡
- Slackで告知
- TAさんの手配
- 申し込み管理
- 事前課題の準備
- スライドの準備
スライドも2時間分なのでそれなりのボリュームなのですが、それだけではなくてたくさんの事務作業が発生します。
ノンプロ研内の講座であれば、1~6まではほぼ弊社(というかタカハシ)のほうで担当しますので、皆さんは7,8に集中できます。
(羨ましい…)
事前課題はちょっと鬼くらいで
初心者講座では、事前課題は2週間ほど前にかなりの量を投下しました。
すぐに着手しないと終わらないくらいのボリュームです。
これには、以下のような狙いがあります。
- 自分でできることは自分で。講座でしかできないことにフォーカスする
- 習慣化の覚悟を決めてもらう
- 実行環境不備・不慣れのロスを減らす
プログラミングは講座を受講するだけではなく、皆さんが習慣的に学習時間をとって学ぶ必要がありますので、それを強く意識してもらいたいのです。
写経と宿題の役割
実際の講座では、解説→写経→確認というサイクルをワリとコンパクトに回しながら進めます。
写経を頻繁に入れることで、リズムが作れますし、眠くなったり・気が逸れたりすることを防げます。
また、プログラミングの理解のためには、写経だけではなくて
- 整数を与えると偶数かどうかを判定して返す関数を作る
- FizzBuzz問題
などといった、ロジックを考える演習へのトライも必要です。
ただ、この種の考える演習は、人によって回答時間が大きく差がでるので、全て「宿題」にしています。
なので、プライベートでの学習が辛いのですが、そこはSlackでコミュニティメンバーの支えを頼りにすることができます。
講師やろうよ!
私は独立してから「日本の『働く』の価値を上げる」というミッションを持って活動をしています。
コミュニティでの活動や、そこで開催した講座は、そういう意味では非常に手応えのあるものだったのですが、残念ながら一人でできることは本当に少ないわけで…
一方で、受講者として参加された方が、次はTAをやってみて、さらにTAで雰囲気をつかんだら講師にトライというような以下のような流れがあります。
これを、私以外のたくさんの人が辿れるようにして、また何回も辿れるようにしたら、ミッションの達成に近づくぞ!と思うわけです。
ということで、ぜひ皆さんの積極的な自薦・他薦をお待ちしております!
まとめ
以上、「ノンプロ研で一緒に講師をやろうよ!」という話でした。
あと、ちょっとした夢として、以下のようなものもあります。
- 講座の開講を東京以外の全国で開催したい
- イベントや講座が定期的に開催されるノンプロ研専用のスペースがほしい
こんな夢に、興味がある方はぜひともお力添えいただければと思います!
「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」について
コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」では、毎月の定例会や勉強会、Slackでのやり取りを通して、皆さんのプログラミング学習の質やモチベーションを高めるための活動をしています。 過去の活動については、以下のページをご覧ください。- コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2017-2018)
- コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2019)
- コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2020)
- コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2021)
- コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2022)