
みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。
「業務上、仕事に支障のないいい感じにポンコツ感を出したい…」そんな質問にお答えします。
誰でも、時には「ポンコツ」になることで、チームはもっと強くなれる。そんな不思議な話をします。
ということで、今回は「「ポンコツスキル」で心理的安全性UP!助け合いで強いチームを作る方法」です。
では、行ってみましょう!
ポンコツ感の出し方、教えます
今日は、ちょっと変わったテーマでお話ししたいと思います。
コミュニティ「ノンプロ研」のメンバーから、こんな質問をいただきました。
業務上、仕事に支障のないいい感じにポンコツ感を出したいのですが、コツがわかりません。タカハシさんがノンプロ研始めた当初に気をつけていたポンコツ感のコツを教えてください!
ポンコツ感。
実は、組織やチームを回す上で、けっこう大事かなと思っています。
ノンプロ研初期のエピソード:主宰、匙を投げる!?
ノンプロ研はノンプログラマーが学び合うためのコミュニティ。その活動のひとつとして、Slackでプログラミングについての質問をし合う、というものがあります。
それに関して、ノンプロ研が始まったばかりの頃の話。
ある日、Google Apps Script(GAS)についての質問が投稿されたんです。今でこそ、GASに詳しい猛者はたくさんいますが、当時はそうでもなかったんです。コミュニティが始まったばかりということもあり、「こういうのは、主宰であり、書籍も出している僕が答えるんだろうな…」という雰囲気が、なんとなくありました。
でも、その質問、ちょっと難しい内容だったんですよね。
僕は正直にこう答えました。「ああ、ちょっとわかんないっすね」と。
これを見たメンバーは、びっくりしたと思います。「え、主宰なのに!?」「匙投げるの早くないw!?」って(笑)。
でも、実はこれが、ポンコツスキルの一つの例なんです。
ポンコツスキルとは…できないことを認める力
「ポンコツスキル」…なんだか情けない響きに聞こえるかもしれませんね。でも、このスキル、実はチームで働く上で、とても大切だと思っています。
ポンコツスキルとは、一言で言うと「完璧じゃなくてもいい、できないことはできないと素直に認めて開示するスキル」のことです。
「何でも自分ができなきゃ」と気負わず、自分の限界を認識し、それを周りに開示する。これが、ポンコツスキルの基本です。
ポンコツスキルがあると何がいいのか?
ポンコツスキルを発揮することで、主に2つの効果が期待できます。
- フラットに助け合える関係になる
- 心理的安全性の構築につながる
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
ポンコツスキルがもたらす効果1:フラットな助け合い
皆さんは、職場の上司や先輩に対して、「何でも知っていて、完璧に仕事をこなす人」というイメージを持っていませんか?
もちろん、経験豊富な上司や先輩は、頼りになる存在です。でも、考えてみてください。全ての領域で、上司が部下より優れているなんてことは、ありえないんです。
例えば、ITスキル。若い世代の方が詳しかったり、新しいツールを使いこなせたりすることだって、よくありますよね。あるいは、顧客のニーズ。現場に近い部下の方が、より深く理解しているかもしれません。
性格も違うし、興味関心も違う。すべてにおいて優れているなんてことはありません。
だからこそ、自分の限界を認め、開示する。それを率先してやることで、みんなもそうするようになります。
周りに頼ることが大切なんです。「これは苦手だから、得意な人に助けてもらおう」そう思えることが、チーム全体の力を引き出す第一歩になります。
ポンコツスキルがもたらす効果2:心理的安全性の構築
「できない」ことを開示する。これは、チームの心理的安全性を高める上でも、非常に重要な意味を持ちます。
心理的安全性とは、「自分の意見や気持ちを安心して表明できる環境」のことです。
ミスをしても責められない、わからないことを質問しても馬鹿にされない。そんな安心感があるからこそ、メンバーは積極的に行動し、チーム全体のパフォーマンスが向上します。
心理的安全性については、『恐れのない組織』という書籍に詳しく書かれています。
この本の中で、興味深い事例が紹介されています。それは、「最もパフォーマンスが良いチームは、ミスの報告数が多かった」というもの。
これは、ミスを隠さず、正直に報告できる環境があったからこそ。ミスを責めるのではなく、そこから学び、改善につなげる文化が根付いていたんです。
「できないこと」や「ミス」を正直に報告できる。これは、心理的安全性の高いチームの証です。
もちろん、ミスをしても良い、ということではありません。常に自分を高めようとする意識は必要です。でも、人間である以上、ミスは必ず起こります。大切なのは、ミスを隠さず、そこから学び、成長していくこと。
そして、そのためには、「できなくてもいい」「ミスをしても大丈夫」と思える環境、つまり心理的安全性が不可欠なんです。
まとめ: ポンコツスキルでチームはもっと強くなれる
以上、「「ポンコツスキル」で心理的安全性UP!助け合いで強いチームを作る方法」についてお伝えしました。
「ポンコツスキル」について、ご理解いただけたでしょうか?
完璧である必要はありません。むしろ、自分の弱さを認め、周りに頼ることで、チームはもっと強くなれます。
みなさんも、肩の荷をおろして「ポンコツスキル」を発揮しましょう!
引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!
この話を耳から聴きたい方はこちらからどうぞ!