ノンプログラマーが起業して6年経ち、その成果とモヤモヤをお伝えします


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みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

さて、独立してから6年が経ちました。

この6月から、株式会社プランノーツは7期目に入っております。

まだまだヒヨッコの気分だったんですけど、時が経つのは早いものです。

「独立から何年エントリー」ですが、ちょいちょい忘れる年があるらしく、一年おきに書いているようです。

独立起業して2年経つとこういう感じになるよという話とそのポイント振り返り
独立をしてから2年が経ちました。今回はこの2年について振り返りつつ、これから起業をされる方、起業を検討される方に「独立起業して2年経つとこういう感じなんだよ」という一つの形とポイントをお伝えできればと思います。
ノンプログラマーがプログラミング独立して4年経つとどうなるのか?
独立してから4年が経ちました。弊社プランノーツは5期目です。ということで、「独立」ということをテーマに書きます。ノンプログラマーがプログラミング独立して4年経つとどうなるのか?についてお伝えします。

ただね…。

このところ、ものすごいモヤモヤしていたんですよ~

今回は、起業して6年が終わった時点の近況とともに、どんなことにモヤモヤしていたのかをお伝えしたいと思います。

題して、ノンプログラマーが起業して6年、その成果とモヤモヤです。

では、行ってみましょう!

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独立して6年経てば安定するのか

2015年6月、わずか数ヶ月くらいの蓄えと、ノースキルで独立してしまった私ですが、独立して6月経つと安定するのでしょうか?

なんと今回は、リアルな売上推移を見せちゃいます。

こちらです!!

株式会社プランノーツの売上推移

さすがに数値は隠してますが、比較的安定しています。

とくに、2018年以降に注目してください。

それ以降、売上自体はたいして伸びていないのですが、受託(オレンジ)の比率が下がって、コミュニティ(グリーン)と書籍(ブルー)の比率が入れ替わって上がっていますよね。

そして、この1年ではコミュニティと書籍による比率が売上全体の97%にまで達しました。

これつまりは「不安定顧客獲得&リソース変換型ビジネス」から「安定的な不労所得型ビジネス」に移行が成功したということなんです。

コミュニティや書籍といった過去に作ったしくみやコンテンツが足元のお金を稼いでくれるので、今の自分のリソースの多くを未来に向かって投資ができるようになりました。

これは、本当にありがたいことです。

「日本の『働く』の価値を上げる」の算段

さて、独立してから6年間、「日本の『働く』の価値を上げる」をミッションに活動をしてきました。

日本の「働く」の価値を上げる

その主軸は、ノンプログラマー(プログラミング職ではないビジネスマン)に、ITという武器を持っていただくことで、その生産性や活躍の場所を増やそうというものです。

具体的には、ブログ・書籍そしてコミュニティというかたちで支援をしています。

とくに、コミュニティ「ノンプロ研」はノンプログラマーのスキルアップを支援するのに、ものすごく効果を発揮しています。

コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」についてのお知らせ #ノンプロ研
ノンプログラマーがVBA・GAS・Pythonなどのプログラミングを学ぶコミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」が絶賛活動中です!本ページはコミュニティの情報発信をしていく特集ページです。

「教えることは2度学ぶ」で目指していたこと

コミュニティでは「教えることは2度学ぶこと」をモットーとして、お互いに教え合うことで、学習効果アップと継続を支えます。

当初は講座の受講者として教わる側だったとしても、ある程度のスキルを身に着けたら、今度はティーチング・アシスタントや講師として、教える側に回るのです。

「教えること」の学習効果は非常に高いことが知られていますから、教える側と教わる側の双方のスキルアップが得られます。

さらに、講師役が増えることにより、教える場を増やせるというメリットもあります。

指数関数的にノンプログラマーを増やす

そのようにして、コミュニティでITスキルと「教える力」、そしてそれを実践する経験を積んだノンプログラマーが、それぞれの職場に戻って、その能力を発揮します。

さらに、「教えることは2度学ぶこと」のモデルを踏襲し、それぞれの職場で「教える人」と「教える場」を増やしていくのです。

これにより、指数関数的に、ITスキルで活躍するノンプログラマーを増やせる…!

そんなふうな算段でいたのです。

職場に戻って活躍し、教える

『働く』の価値は上がっているのか

しかし、コミュニティ「ノンプロ研」を運営して3年。

そのようなケースは、実際にはたいへん稀でした。

皆さん、スキルは確実に上がっていて、教える力も身についているはずなのに、職場ではそれを発揮できていないことが多いようなのです。

つまり、ノンプログラマーがいくらITスキルを身に着けたとしても、それだけでは不十分で、それを活かす組織側の変化も必要だったのです。

ITスキルを活かす組織側の変化も必要

しかも、ノンプロ研の皆さんの話、ニュースやSNSでの話題を見ると、以下のような出来事がまだ当然のように溢れています。

  • データが全部紙で自動化も活用もできない
  • おじさんたちのIT介護が必要(例: Zoomに入れない上司)
  • 周りに「ITが得意」というと押し付けられたり、邪魔されたりするので黙ってる(通称「隠れキリシタン」)
  • 「DX」を特定の社員または外部に丸投げして、それ以外のヒトは何も変わらない

ガックシしますよね…

『働く』の価値が上がっているとは到底いえないのかなと思います。

プランノーツの3つの課題

それで、今プランノーツの活動内容には以下3つの課題があると考えました。

  1. 拡大スピードが遅い
  2. 特定の属性にしかリーチしていない
  3. 組織側の変化を起こす能力がない

ひとつひとつ説明していきます。

拡大スピードが遅い

たとえばコミュニティでいうと、3年半で140名のメンバーなので、たとえば10周年を迎えたとしても500名ほどにしかなりません。

何か影響を与えたいのであれば、拡大のスピードを上げなければいけません。

特定の属性にしかリーチしていない

今、主なタッチポイントはブログ、SNS、書籍です。

つまり、以下のように、目的意識がすでにあって、行動をしているユーザーにしかリーチでできていないのです。

  • ブログ: 検索するユーザー
  • SNS: フォローしているユーザー
  • 書籍: 書店で本を探すユーザー

組織側の変化を起こす能力がない

これは前述の通りで、今の活動は個人のエンパワーに特化しているので、組織側の変化を起こす能力とそのための行動が必要になります。

まとめ

以上、ノンプログラマーが起業して6年、その成果とモヤモヤについてお伝えしました。

収益構造的には決して悪くない状態になったのですが、そもそものミッションが到達できないしくみになっている…となると、モヤモヤというか絶望に近い感じでした。

ただ、これについては、救う神あり。

その課題に対して「答えを見出すヒント」を得ることができました。

次回の記事でお伝えしていきたいと思います。

社会実装とは何か、そしてITで活躍するノンプログラマーの社会実装を考える
起業して6年、一定の成果はありつつも、今のアクションでは弊社のミッションである「日本の『働く』の価値を上げる」を達成できないのでは、という強い課題感があります。それを解決するために書籍「未来を実装する」を教科書に、社会実装とITで活躍するノンプログラマーの社会実装について考えます。

どうぞお楽しみに!

連載目次:一般社団法人ノンプログラマー協会設立について

このたび、「一般社団法人ノンプログラマー協会」を設立することにいたしました。このシリーズでは、その経緯や概要、準備のようすなどについてレポートをしてまいります。
  1. ノンプログラマーが起業して6年経ち、その成果とモヤモヤをお伝えします
  2. 社会実装とは何か、そしてITで活躍するノンプログラマーの社会実装を考える
  3. 「一般社団法人ノンプログラマー協会」の設立のお知らせ
  4. 「一般社団法人ノンプログラマー協会」とは何か、またその活動について

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