みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
独立をしてから2年が経ちました。
39歳、サラリーマンに安定の道無し(私の場合)と一念発起し独立しましたが、今はもう齢41歳になりました。
弊社は5月が決算ですので、6月から3期目がスタートしているのですが、先日ようやく決算が終わりまして、2期目を乗り切ったんだな~という気分に浸っています。
今回はこの2年について振り返りつつ、これから起業をされる方、起業を検討される方に「独立起業して2年経つとこういう感じなんだよ」という一つの形をお伝えできればと思います。
独立してからこれまでの振り返り
1期目はなかなかの赤字で終了、ただ危機感はない
まず、1期目2015年6月~2016年5月までについて簡単にお伝えしておきますと、なかなかの赤字でした。
ただ、金融公庫からの融資もありましたので、それを切り崩してなんとか生き延びたというのが適切な表現となります。
弊社でいうと、固定費は私の人件費くらい。ですが、新たな収益を作るのがどんなに大変なことか、それを大いに痛感しました(今でも痛感してますが)。
まだ危機感はそこまでありませんでした。なぜならまだキャッシュが残っていたからです。
2期目の前半はキャッシュが尽きそうだった
2期目に入った当初は状況はそんなに変わらず、赤字の月が多く、むしろ金融公庫からの融資が徐々に底を尽きそうになってきているものですから、1期目よりも焦りがありました。
この時期、キャッシュフローも10万を切ったタイミングが何度かあって、役員報酬の振込を遅らせたり、けっこうあれこれ工夫をしました。
そのあたりの焦った感じが以下記事にまとまっていますね。
独立するときの資金は半年生活できる分は用意しておくようになどと言われますが、正直いうと私は2ヶ月分しか準備していませんでした。それくらいの備えだと危険ということですね。
出版オファーという名の転機
ただ、あれこれもがいているこの時期に、出版のオファーがありました。2016年9月のことです。
あまりに嬉しすぎて酔っぱらって転んでけがをして。そして、慣れない執筆活動と忙しさ(なんで儲かってないのに忙しかったのかわかりませんが…)に、体調を崩しました。
アラフォーは無理が効かないのです。
というか、飲み過ぎが良くないか。
さて、一生懸命執筆に向かっている間に、少しずつ潮目が変わってきました。
実際、気が付くと2016年12月から気が付くと黒字ベースになっていたのです。
この時期はきっとつらかったんだと思うのですが、今思うと素敵な思い出です。
そして書籍出版
そしてようやく書籍「Excel VBAを実務で使い倒す技術」を出版することができました。2017/4/20のことです。
これが契機になったのか、どうなのかわかりませんが、収益がスコンと上がりました。
本を書いた実績を手に入れたということで、大きめの会社でも稟議が通りやすくなったというのはあるかも知れません。
2期目の前半は瀕死だったのですが、後半に一気に巻き返した感じ…キャッシュフローのやりくりを考えなくていいのは、精神衛生上Goodです。
結果、2期目は見事黒字決算、サラリーマンで一番もらっていたときより稼ぐことができました。そして出版もするという…できすぎです。
ブログのPVと問い合わせ件数の関係
仕事のご依頼はブログまたはホームページからの問い合わせからのご依頼がほとんどです。
この2年間のブログのPVと問い合わせ件数をさらしてみましょう。
PVは多少の凸凹はありますが、ありがたいことに順調に伸びています。直近では月間40万~45万PVくらいです。
それに対して、棒グラフが問い合わせの件数ですが、青がお仕事の依頼についてです。
わかっていただけたかと思うのですが、PVとあんまり比例していないんですよね。月をならすと若干増えてはいるのですが、最近でも依頼0の月もあったりして…。
面白いでしょ?
PV増やしゃいいってもんでもないみたいです。
また、問い合わせ件数と収益は直結していないです。からくりとしては、最近はある程度継続するお仕事が増えている(増やしている?)のと、リピートもあるということで、少しずつ積み重なる感じになっているんですね。
このまま問い合わせ件数が維持できるくらいであれば、一人生きて行くぶんには何とかなるかなと期待していますが、数ヶ月先はどうなるかわかりませんからね…
気を抜かずに頑張ります。
独立して2年間生き延びれた理由
さて、こうしてなんとか立っていられているわけですが、それにはいくつかのポイントがあったのではないかと思います。
固定費を増やさない
まず、固定費を増やさなかったことです。
こちらの記事、ものすごい共感します。
町の中華屋さんがしぶとく生き延びる理由として、以下のように解説しています。
一番大きいのは、人件費がほとんど掛からないことだ。町中華には、夫婦で切り盛りし、忙しい時間帯には子供も手伝うようなお店が多い。
また、自分の店で食事をとれば食費も浮くので、生活にかかる経費を大きく落とすことができる。さらには、店と自宅が共用であれば、家賃負担も大きくならない。
弊社でいうと、オフィスを持たなかったこと、人を雇わなかったことです。
オフィスは、わりと迷っていたのですが、本当に借りなくてよかったです。借りてたら死んでました。
今、かかっている固定費は自分の人件費と通信費くらい。
できれば事業をスケールしたいのは山々ですが、そこは現実をネガティブ目に見て慎重に進めないとですね。
ブログを書き続ける
これです。2期目を乗り切ったポイントは間違いなく出版のオファーをいただけたことです。それがなかったら…怖すぎる。
収益は出版してから印税という形になりますが、それよりは、書籍を書いたことで、説得力と自信を手に入れたという点は大きいです。
で、それを引き寄せたのは何か、それは想いをもって発信をし続けたこと、そして書く力を磨き続けたこと、つまりブログの力です。
多くのビジネスマンは「書く力」を軽視していますが、文章で表現できる、そしてそれを続けられるのはものすごく価値があります。
自分が働いていない時間も、その「文字たち」がネット上や書籍上で自分の分身として働いてくれるのですもん。
書き続ける力、重要です。
スキルを磨き続ける
もう一つポイントを挙げるとしたら、スキルを磨き続けるということです。
独立した当初は、ITのスキルはExcel・VBAしかありませんでした。独立した後に、WordPressやGASの勉強をして、新たに身につけたのです。
できることが増えれば、顧客のターゲットの範囲と提案の幅が広がります。
ピーター・ドラッカーさんも言ってます。
21世紀に重要視されるスキル唯一のスキルは、新しいものを学ぶスキルである。それ以外はすべて時間と共にすたれてゆく。
また、それぞれについて「作るスキル」だけでなく「書くスキル」「話すスキル」も磨くと、掛け算で提供できるサービスが増えていきます。
- ExcelVBAで話す仕事
- GASで書く仕事
- WordPressで…
といったように掛け算できる仕事が増えます。
書くスキルはブログを書き続けることで、一定まではかなり上げることができます。
3期目で目指したいこと
未だに数カ月先はどうなるかわからない状況には変わりませんが、それは横においておいて、今期成し遂げたいことを考えています。
そこで、ポイントになるな、と今思ったことは、実は以下記事に全部書いてました…びっくりした。
つまり
「人」を「動かす」
ということです。
もう少しかみ砕くと、「ITで働くの価値を上げる」「ITの民主化」といったことですが、ひとり社長の身分で、どのように活動量を増やしていけるのか、というのが目下の課題です。
パートナーさんにもお手伝い頂いているのですが、私のディレクションがボトルネックになってしまっていることが多いので…。
その点、解決すべくあれこれ考えていきます。
また、来年このような振り返り記事がアップできるように精進していきます。