みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、目的に縛られている僕は不自由なのかです。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
独立してすっぱりやめた2つのこと
タカハシなんですが、2015年に独立して、今の仕事を開始したんですね。それで、そのタイミングでそれまではどっぷりつかっていました大好きだったあることと別のあることをバッサリ辞めちゃったんです。
2つあるんですけれど、どんなことだと思われますでしょうか。
数少ないスキルアップラジオのコアリスナーさんだったらわかるかなと思います。
サックスをやめた
まずひとつめは何かというとサックスなんです。
僕は20代の頃はサックスで生計を立てたい、ミュージシャンを目指して活動していました。
30歳を機にちょっとこれでは稼げないということでサラリーマンになったんです。その後も続けていたんですね。ただ独立したタイミングですっぱりサックスを辞めました。
何本もサックスを持っていたんですけれど、一番メインのアルトサックスだけは捨てられなくて置いてありますが、他は処分したり売ったりしました。
先日、ある歯医者さんに行ったんですね。そしたら、初めて行ったところなんですが、山奥のウッディな感じの素敵な歯医者さんで、エントランスになんとグランドピアノがあるんですね。そこがライブスペースになっていまして、時々ライブをしているそうです。
ここでサックス吹いたらすごく気持ちいいだろうな~なんて考えながら、歯をほじってもらっていました。
ゲームをやめた
あともうひとつ大好きだったけど辞めたことはゲームなんです。
小学生、いや幼稚園の時くらいからゲーマーでして、良い子は真似しないでほしいんですが、ドラクエ3という名作がありまして、発売してからクリアするまで学校休んでやっていたというのがあったりします。
社会人になっても、ものすごいゲーム好きは止まらなくて、10年くらい前になるんですが、モンスターハンター2ndGというモンハンシリーズを大人気ゲームに押し上げたタイトルなんか1000時間以上やってたわけなんですね。
なかなか一人で倒せなかったラージャンが、無事に倒せてその時ちょうど朝日が昇ってきたんですね。ものすごい感動した記憶があります。
バーチャル世界よりも現実世界のビジネスのほうが何十倍も面白い
そんな大好きだったサックスとゲームですが、独立してからすっぱりやらなくなったんですね。
もちろんお金を稼がなくてはいけなくて、ゲームとかサックスとかやる余裕がなくなったというのもあったんですが、「日本の『働く』の価値を上げる」をテーマに掲げて活動するようになって、あまりそれに直接的に関係しないものに、あまり興味を持たなくなってしまったというのがあります。
実際ビジネスっていうのはうまくいかないことだらけだし、どんだけ頑張っても『働く』の価値はなかなか上がらないなというふうに思っているんですけれど、実はすごく楽しくて、バーチャル世界のゲームよりも、現実世界のビジネスのほうが、何十倍も面白いと感じているということはあります。
限られた時間とお金というリソースがある中、ブログとかVoicyを毎日発信して、経験値を稼ぐわけですね。日々学んで新たなスキルをゲットして、商業出版の実績を解除して、コミュニティをつくって仲間を増やして、そんなかんじで毎日過ごしているんですね。
こうやって進んでいくのが、これはこれでゲームっぽい感覚を得られますし、ゲームの世界よりも当然ながらリアルですし、充実しているし、達成感が半端ないっていうのがあるんですね。
皆さんから見ると望ましい姿に見えるかもしれない
そういったことも手伝って、「日本の『働く』の価値を上げる」を掲げて、脇目も振らずに8年も邁進しているというのが今の僕です。
これに関しては、おそらく皆さんから見ると望ましい姿に見えるんじゃないかなと思います。
たとえば、「したいことがわからない」とか「何を目指していいかわからない」とかそういった悩みを抱える人たちがいるみたいな話しもあるんですけれど、それに対して、したいこととか、目指したいことがはっきりしているのは、皆さん望ましいことだと思われるんじゃないかなと思います。
それって本当に幸せなのか
ただ、それって本当に幸せなのかな?と思うことが最近あるわけです。
ひとつの例でいうと、僕は6月からflier book laboという読書コミュニティに参加しています。
僕は自分のビジネスがより良くなるようにということで、学びのために参加しているというのがあります。
もちろん同じように仕事のためで参加されている方もいらっしゃるんですけれど、中には純粋に本を読むのが楽しい、そのとき、そのタイミングで興味を惹きつけられた本を読んで、それを仲間とお話ししたい、そういう方もまあまあいるんですね。
僕なんかでいうと、読んだ本をシェアする勉強会があるんですけれど、そこで紹介する本は、当然仕事直結のものばかりになります。
というのも本を読むかどうかという判断も、自分の『働く』の価値を上げるというテーマに関係度が強いかどうかを判断基準にしています。
そして積読もけっこうあるんですが、その中から今一番僕の目的の最短距離を行かせてくれそうなやつを選んだりします。
なので僕の発表でいうと、タカハシさんはそういうやつを発表するよね~という雰囲気になるんですね。
どういったことかというと、想定内で既定路線、偶然性がないというか、意外性がないというか、そういった発表になるんです。
皆さんにとっては新しい書籍なので、それはそれで良しと言ってくれるんですけれど、僕自身の中には何かひっかかるものがあります。
他のメンバーの発表は、ビジネス書ももちろんあるけど、小説だったり、哲学書だったり、ふだんの僕だったら見向きもしないものなんです。
しかも同じ人だったとしてもかなりバリエーションがある選書をされている方もいらっしゃいます。
その様子を見て、すごく豊かだな~と思うんです。ただ単純に、出会った書籍、これに興味があればただただ楽しむ。そして、僕も紹介してもらった書籍を、面白そうって思ったりすることもたくさんあります。
なので僕自身の目的から見ると無駄だなと思えるようなところにも、目を向けてときにはそういう時間・リソースを割いたほうがより豊かで幸せなんじゃないかなというふうに思ったりもすることがあります。
自由であるための重要な要素とは
これに関して、最近の荒木博行さんのブックカフェを聴いてて、ドキッとしたワードが耳に入ってきたんです。
どんな回だったかというと、哲学者の國分功一郎先生の「目的への抵抗」という書籍を紹介されていたんですが、その中では自由について語られていました。
國分先生は自由についてこのように語られています。
自由であるための重要な要素の一つは、目的に縛られないことだ
「『働く』の価値を上げる」という目的に僕は強く縛られているわけですね。つまり、不自由なやつだということになります。
一方で「何も目的がない、何を目指していいかわからない」という状態は、何の目的も縛られていない自由があるとも言い換えることもできるわけです。
目的と自由は、國分先生に言わせると、対極に位置するものなので、どちらも全力で取りに行くポジショニングはできないわけです。
どこに自分のポジションを置くか
なので、目的と自由が一番はしっこにある線上の中で、どこにポジションを置くかということになります。
少なくとも、働くビジネスパーソンであれば、所属する組織の目的や、お金を稼ぐという目的があるので、それからは完全に自由になるというわけにはいかないところがあります。
その制約がある中で、その線上のどこにプロットすると、自分が一番心地よいのか、そしてそれについて自分自身は納得しているのか、というのが一つの大事な問いとして立つのかなというふうに思います。
今こうして聞いていらっしゃるリスナーのあなたは、目的と自由、対立の線上にあるわけなんですけれど、そのどこにプロットするのが心地よいと思われますか?
ぜひちょっと想像してみて、もし何か発見があれば、コメントいただければうれしいと思います。
皆さんから豊かさのおすそ分けをいただいている
それでですね、タカハシは「『働く』の価値を上げる」目的にものすごく縛られて不自由なやつなんですけれども、ちょっとだけみなさんからの豊かさのおすそ分けをいただいているということにも気付くわけです。
というのも他者というのはありがたいもので、たとえばflier book laboでも、僕が主宰しているコミュニティ「ノンプロ研」でも、僕のテーマの外にある話題が常に入ってくるんです。
また、このVoicyというサービスもそうです。さきほど紹介した荒木さんのチャンネルとか、佐々木俊尚さんのチャンネルなどは、ほぼ毎日聴いているんですけれど、僕が普段触れることのないバリエーション豊かなトピックが耳から入ってきますので、すごく終わったあとに気持ちが良くなるんですね。
こういった形で皆さんから、豊かさのおすそ分けをいただいているのは有難い話だと思います。
ということで、目的と自由、この対立の線上のどこにいるのが幸せなのか、そういった話をさせていただきました。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「目的に縛られている僕は不自由なのか」をお届けしました。
タカハシは「『働く』の価値を上げる」目的にものすごく縛られて不自由なやつだという話をしました。
6月からこのflier book laboにお世話になっているわけなんですけれど、今起きていることはまさに越境学習と言っていいと思うんですね。
普段いる環境から別の環境に行って、そこで文化とか考え方が違うんですね。そこで違和感を感じて自分の中で解消しようと、こういった作業を今してるんですね。
まさに自分の中で越境学習が起きているというふうに思います。
結果として僕がこの目的を捨てるのかとか、より自由なほうにそのプロットを移動するのかとか、そういった話ではないんですが、そういった矛盾があるということがわかり、それが自分の中で腹落ちする、その活動というのは十分に学びといっていいんじゃないかなと思いました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
チャンネルのフォロー、コメント、SNSでのシェアなどなど、楽しみにお待ちしております。
では、また。