コミュニティ3.0

コミュニティ3.0

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、コミュニティ3.0です。

#556 コミュニティ3.0 | タカハシノリアキ「『働く』の価値を上げるスキルアップラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「タカハシノリアキ」の「#556 コミュニティ3.0(2023年12月15日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

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ノンプロ研の成長コミュニティ3.0

コミュニティ3.0という言葉なんですが、実はちょっと調べたら、このタイトルで書籍が出ていたんです。

その書籍では、コミュニティ3.0の定義が、もう少し長い目線での歴史の中で変遷をたどっていますねといった定義で使われています。なので、僕が今回使っている定義とは異なる定義があるんだよということを、まずご認識の上、聴いていただければと思います。

2017年12月ノンプロ研スタート

まず、ノンプロ研の話からしたいと思っています。

ノンプロ研というのは、ノンプログラマー、いわゆる非IT人材の皆さんが、プログラミングとかデジタルスキルといったものを学ぶためのコミュニティということで、2017年の12月にスタートしました。

当時はというか今でもそういう部分はあるんですが、ノンプログラマーの皆さんが、自分の会社の中でデジタルスキル必要だよねということで学ぼうと思っても、なかなか周りにITが得意な人がいない。

頼れる人がいないとかいった理由で、ノンプログラマーのデジタルスキル習得は、なかなかハードモードに置かれていることが多かったんです。

では、社内でそういった場所がないのであれば、コミュニティとして作ってしまおうというのが発想でノンプロ研は生まれたわけです。

Web1.0とコミュニティ1.0

そんな感じでスタートしたノンプロ研なんですが、最初は僕が主宰として設立しましたので、皆さんに提供する情報も、僕の中から全部アウトップットするようなイメージでスタートしました。

毎月1回のセミナーを開催して、皆さんがプログラミングをどうして学ぶべきなのか、どうすれば学びやすくなるのかといったことをお伝えするというのがメインのコンテンツでした。

つまり、タカハシが情報を提供して、皆さんがそれを受け取る、まさにWeb1.0的なGiveの流れだったわけです。

Web1.0というのは、インターネットの初期の状態を表す言葉で、Read-Onlyの状態を表していました。

つまり、プラットフォームがあって、そこが一方的に情報を提供し、ユーザーである我々はそれを受け取るだけならできるという状態でした。

すなわち、送り手と受け手が固定された状態がWeb1.0でした。

コミュニティノンプロ研のスタート時は、タカハシが皆さんに提供し、皆さん受け取るという、そういった状態だったので、Web1.0になぞらえて、コミュニティ1.0というふうにいうことができたんじゃないかなということです。

Web2.0とコミュニティ2.0

コミュニティ1.0からの脱却

ただ、そのコミュニティ1.0の状態は、あっという間に終了します。

そのセミナーとは別に、当初はFacebookグループだったんですが、質問のやり取りしようといった場を用意していました。

ただ、皆さんがガンガン僕宛てに質問を投げてくると、僕のリソースがものすごい大変になっちゃうので、それはできないなと。

これは、設立当初から懸念をしていたポイントなので、どちらかというと、オンラインでのやり取りというと、みんなで教え合うといいよねということにしていました。

僕のリソースの問題もそうなんですが、むしろ教えることは2度学ぶこと、その教える側に回った人も結構勉強になったりするんです。

それであれば、それについては僕が回答したいといった人が回答するように促した方が、僕がやるよりも、価値が高まるんじゃないかというふうに考えていました。

その考えが、コミュニティがどんどん大きくなるにつれて、どんどん加速していくわけです。

2018年からありがたいことにメンバー数もどんどん増えていきましたし、活動の幅もどんどん広がっていったんです。

たとえば、イベントでの登壇の回数、メンバーの方が登壇する回数がどんどん増えていきました。

また、イベント自体も皆さんが企画して、合宿をやったり、子供たちが参加できるファミプロというイベントをスタートしたりといったところもメンバーの皆さんが企画から参加してくださって立ち上がった企画になります。

2020年4月 オフラインからオンラインへの移行

そして、それが2020年の4月から一層加速するわけです。

というのも、新型コロナウイルスの流行を受けて、緊急事態宣言が発令されました。

元々オフラインをメインに活動していたノンプロ研だったんですが、いよいよオフラインでは活動はできなくなったので、オフラインでやっていたイベントを、ZoomとDiscordに移すという、オンライン上のコミュニティの引っ越しがあったんです。

最初は心配だったんですが、この素晴らしいテクノロジーのおかげでオンラインでコミュニティ活動ができるようになりました。

これはイベント開催でいうと大きなメリットがありまして、今まではオフラインで会場を抑えてイベントをしていたので、お金がかかっていたわけです。

また、その場所に集まる必要がありましたので、遠方の人は参加しづらいといった問題がありました。

ただ、オンラインでイベントができるようになったことで、イベントを開催するのに会場費は不要になりましたし、全国の皆さんが参加できるようになったわけです。

これによって、皆さんが自由に好きなイベントをじゃんじゃん作ることができるようになり、開催されるイベントの数が爆走したんです。

もちろん、そのすべてのイベントを僕が提供するわけにはいきませんので、メンバーの皆さんが率先してイベントを企画して、その中で登壇する人も決めて、それで開催されるといった活動がノンプロ研の主流になってきました。

Web2.0とは

これはまさに、Web2.0的だなと思うわけです。

Web2.0というのは何かと言いますと、例えばSNSやブログといったものに代表されるように、ユーザーがプラットフォームを通じて他のユーザーに情報を提供することが容易になったわけです。

つまり、Read and Write、誰もが送り手になれるといった状態になったというのがWeb2.0なんです。

2022年までの間に、ノンプロ研もまさにこの状態になったなと思ってまして、ノンプロ研というプラットフォームを通じて、メンバーの誰かが他のメンバーにGiveをしていき、それがあちこちに無数で行われているといった状態にコミュニティがなりました。

なので、この状態をコミュニティ2.0このように言っていいんじゃないかなと僕は思ったわけです。

コミュニティ2.0からコミュニティ3.0へ

「デジタルリスキリング入門」の全国イベント開催

そして、いよいよ2023年、今年に入るわけです。

2023年、僕は「デジタルリスキリング入門」の執筆に1月から入ることになって、半年間はそれにかかりきりになったわけです。

そして、7月、8月と出版記念の全国ツアーに2か月間邁進をするということになります。

ここで、ノンプロ研の皆さんにも協力いただいて、全国各地でイベントを開催することができたんです。

これは本当に皆さんと直接同じ空間で話をしたり、新たな出会いを作るとか、そういった意味で、本当に貴重な期間だったなと思います。

コミュニティイベントの分散化

しかし、それが終わって、コミュニティをふと俯瞰してみると、その前と大きな変化が起きていたんです。

それが何かというと、イベントの数が本当に無数に存在しているといった状態になっていました。

一方で、1つのイベントあたりの参加者がだいぶ少なくなったんです。

なので、よりノンプロ研の中の活動が、分散的になったという状態になっています。

しかも、2017年12月から定例会を毎月1回開催していまして、これは、コミュニティのメインの活動として据えていたんです。

コミュニティが、これから大きくこういう活動をしたいとか、世の中のノンプログラマー向けのムーブメントとしてはこんなのがありますよとかいった話をテーマにしつつ、メンバーが一番集まってほしいなという意味合いを込めて継続してきたんです。

ただ、皆さんそれぞれがイベントを立ち上げられるようになって、そのノンプロ研のあり方や、自分にとってのノンプロ研の使い方とか、そういったものが皆さんそれぞれ多様なものになってきたというところがあるのかなと思うんです。

なので、僕が定例会で大きくこんなふうにやってこうよって旗を振ったところで、その効果、意味みたいなところが、薄まってきたというのはすごく感じているところなんです。

まさに、それがweb3的だなと感じているんです。

これまで、Web2.0というと、プラットフォームがいて、それを経由して、皆さんが価値提供してきました。なので、プラットフォームの意向、やり方、そういったものが、それなりの影響力を持っていたんです。

ただ、今のノンプロ研でいうと、そのプラットフォームの意向みたいなのが、皆さんの活動に反映しづらくなってきました。

権力がメンバーへ分散

ちょっと強い言い方だと、権力が個人へ分散していった、メンバーの皆さんに分散していったといった状態なんです。

web3でいうと、Read and Write and Ownと言われていまして、ユーザーそれぞれが、コンテンツを自分でその権利を保有するいった状態で繋がっている。

そのような状態を表現されているわけで、まさに、ノンプロ研でも、そういったことになっていて、そして僕はこれをコミュニティ3.0だなと感じているという話です。

なので、これまでは、僕自身が、色々あちこちで学んできたことや、世の中で調べてきたことを使って、皆さんにこっちだよという旗振りをするような、そういう役割があったんです。

しかし、その主宰の役割も、コミュニティの成長や変化に合わせて変わってきているなというのをすごく感じたというのが今年でした。

主宰の新しい役割

今、僕が新しい役割、どんなものをやるべきかということなんですが、1つ考えているのは、皆さんの声を聞き、整理、整頓してまとめるみたいなのが、僕の仕事なのかなと思っています。

なるべく皆さんのイベントに顔を出して、会話をして、皆さんのニーズや、どう感じているかといったものを聞いていきたいなと思っているというのが1つです。

そして、それを元にノンプロ研という場が、どうステージを上げていくべきなのかを考えて、実現していくということがもう1つあります。

そして、最後の役割、コミュニティの設立時から変わっていないんですが、ノンプロ研というこの学び場を最後まで守るというのが、僕の役割としてはあるかなと思っています。

ということで、コミュニティもほんとに生き物だなと思っています。

僕が思うように成長しなくなってきたというか、勝手に変化していくという状態になって、それはすごく奇跡的なことなのかもしれませんし、どんな未来が待ち受けているのか、すごく楽しみだなとも思います。

以上、コミュニティノンプロ研の成長、コミュニティ3.0という言葉で表現できるんじゃないかといった話をさせていただきました。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「コミュニティ3.0」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

チャンネルのフォロー、コメント、SNSでのシェアなどなど、楽しみにお待ちしております。

では、また。

タカハシノリアキ「『働く』の価値を上げるスキルアップラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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