「ワタシチョットデキル」のちょっと深い意味

「ワタシチョットデキル」のちょっと深い意味

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、「ワタシチョットデキル」のちょっと深い意味です。

Voicy - 音声プラットフォーム
Voicyは、厳選されたコンテンツを"ながら聴き"できる音声の総合プラットフォームです。応募通過率5%の審査を経たパーソナリティの声を中心に、メディアによるニュースや企業の人柄までも伝わるオウンドメディアなど、あらゆる音声放送が楽しめます。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

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Linuxの神様の「ワタシハリナックスチョットデキル」

ハッシュタグ企画 #デキるってなんだ についてお話しします。

プログラミングに関して「できる」という概念でちょっとおもしろい話があります。

「リーナス・トーバルズ」さんというフィンランドの方がいます。その方がとあるTシャツを着ていたのが、一時期とても話題になりました。

Tシャツには、日本語のカタカナで「ワタシハリナックスチョットデキル」と書いてあったそうです。

Linuxというのは何かというと、OSの一種です。OSというのはオペレーションシステムの略で、コンピュータの基本ソフトウェアと言われるものです。

つまり、WindowsとかMacOSと同じようなものになります。

LinexなんてOSは聞いたことないよ~と思われるかも知れませんが、サーバー用のOSとして非常に高いシェア率を誇っています。

クラウド上にあるサーバーのOSによく使われているので、ITエンジニアであればみんな知っていると思います。

このリーナス・トーバルズさんが「ワタシハリナックスチョットデキル」というTシャツを着てて何が面白いのかというと、リーナスさんは、Linuxの開発者なんです。生みの親ですね。

つまりLinuxの神様。その人が「チョットデキル」と言っているので、全世界の開発者からツッコミをうけている、そんな面白さがあるということなんです。

元ネタはスケート選手

ちなみに、「チョットデキル」Tシャツなんですが、元ネタがあります。

元祖がロシアの皇帝と呼ばれる元フィギュアスケート選手のプルシェンコが「ワタシハスケートチョットデキル」という日本語のカタカナで書かれたTシャツを着ていたのがはじまりらしいです。

それを真似してリーナスさんが、「ワタシハリナックスチョットデキル」というTシャツを着ていたというわけです。

そこから派生してITエンジニア界隈では、「神レベルで習得していること」を「チョットデキル」と表現するようになったそうなんです。

なので、あるプログラマーが自分は「チョットデキル」と言っている場合、ああ少しだけできる人なんだなとは限らず、場合によってはめちゃくちゃできるかも知れないので注意が必要です。

無知の知

とても楽しくてハッピーなエピソードなのですが、とても深みのある話でもあるなと思うんです。

これは、古代ギリシアの哲学者のソクラテスが語った「無知の知」という概念に繋がっていると思うんですね。

「無知の知」とは自分の無知を知るということなんです。そのほうがそうでない人より賢いよねということです。

ただ、これ調べると「不知の自覚」と表現したほうが正しいとか、ちょっと意味合いが違うとかいろいろと哲学沼にはまりそうなので、いったんこの話しはここまでにします。

学べば学ぶほど

代わりににアインシュタインの言葉を使うのであれば

学べば学ぶほど何も知らないということが分かるようになる。何も知らないと分かるようになるほどもっと学びたくなる

こんな風に表現されていて、プログラミングとかデジタルスキルにもあてはまるなと思います。

よく、プログラミングを学びたての人たち、初心者の皆さんは「自分なんかまだ初心者で全然できないので」と、ものすごく恐縮して入ってくる方が多いんです。

でも、学んでも学んでも結局世の中にはわからないことがいっぱいありますし、上を見ればほんとに素晴らしい技術を持っている人がたくさんいるわけです。

なので少しやると、全部わかろうなんてなんともおこがましい話なんだということに気づくわけです。

そうやって無限の広大な世界を知れば知るほど、近くの他人と比較してどっちがどれだけデキルとかそういうのは、あんまり意味がないんだなということに気づいていくんじゃないでしょうか。

初心者だからと言って、あまり他の人と比較して恐縮しすぎる必要はないかなと思います。

習熟の4つのステップ

ちなみにプログラマーの話しで言うと、「初心者」から「チョットデキル」までの間にもいくつかステップがあると言われています。4つのステップをご紹介します。

初心者 → 完全に理解した → なにもわからない → チョットデキル

ステップ3「なにもわからない」

3つ目のステップの「なにもわからない」がいわゆる無知の知の状態なのかと思います。

僕の場合はいくつかの言語をそれなりに勉強したわけなんですが、リーナスさんのレベルまではできるようになっていないので、「チョットデキル」まではいかなくて「なにもわからない」という状態で全部止まっている感じです。

今はプログラミングの学習に関しては少しストップしているので、本当に「なにもわからない」まま止まっている状態です。

ステップ2「完全に理解した」

その前の2つ目のステップ、「完全に理解した」というほんとかよという状態があるんですが、これはおそらく、ダニング・クルーガー効果といわれる状態です。

ダニング・クルーガー効果とは、実際の実力以上に自分を過大評価してしまう認知バイアスがある状態のことです。

ただ、僕はこういった「完全に理解した」というステップはあんまりなかったような印象があります。

僕が運営している学習コミュニティノンプロ研のみなさんを見ている限りでも、ある程度使えるようになるまでは自信過剰になることはなくて、ずっと苦しんでいる感じがするので、あんまりこの「完全に理解した」状態を見たことがないなと思います。

それだけプログラマーのプログラミング学習は難しくて傾斜がしっかりあるものなのかなと思いますが、みなさんはどのように思われるでしょうか。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「「ワタシチョットデキル」のちょっと深い意味」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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