みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、つかまり立ちをはじめた赤ちゃん、どう危険に対処する?です。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
子育て相談に回答
昨日の放送でこんなお悩みをいただきました。そういちろうさんからです。
【悩み】子どものつかまり立ちが始まったので、部屋のレイアウトや危険な箇所をどう排除するかなやんでます!先輩タカハシパパのアドバイスをください!
まさか、スキルアップラジオの最初のお悩み相談が子育て相談になるとは思わなかったですけれど、一生懸命回答させていただきます。
住居は危険がいっぱい
さて、つかまり立ちを始めた赤ちゃんということなんですけれど、住居は危険がいっぱいなんですね。
0歳~6歳の死亡事故のうち、56%が住居で発生しているそうです。
自然で治るようなちょっとした怪我ならよいものの、死にいたりかねないとか、後遺症が残るような重症は避けなければならないというのは確かにあると思います。
方向性としては2つあります。
1つめは、重症にならないようにするという方向性です。柱の角の部分にコーナーガードを貼っておくみたいなことです。
もう1つの方向性は、重症度が高い危険が起こりづらくするという方向性です。これはたとえばベビーゲートなどを使って危険なところに入れなくするというようなことです。
がんじがらめに行動制限をするのは良くない
ただ、安全を考えるとどうしても行動を制限したくなるんですが、がんじがらめにするのは良くないと思います。
プラス、口うるさく、あれはダメ、これはダメと、親が行動をコントロールするのもよくないと思います。
なぜかというと、せっかくつかまり立ちをしたいとかあちこち行動したいとかというエネルギーがあるのに、それが活かされず、訓練や経験を積む機会を奪われてしまうということなんですね。
なので赤ちゃんがストレッチゾーンに行きたいのであれば、その余地を潰さずにちゃんとそこに行けるような余地を残しておいてあげるというのは大事だなと思います。
ちょっと痛い思いをするのは有益
いっぽうで、そこでちょっと痛い思いをするというのは、かわいそうなんですけれど、学習過程としては有益だったりします。
自分で行動した結果、痛い目をみて、その経験があるからこそ次はそういう目にあわないようにしようという意識がはたらくようになります。
OODAル―プを回そう
それを踏まえてどう進めていくかということです。
基本戦略はOODAループ(観察Observe、情勢判断Orient、意思決定Dcide、行動Act)です。
ループの目的はつかまり立ちをするようになった赤ちゃんが健やかに過ごせるようにすることです。
方向性としてはある程度自由に行動ができるようにしつつ、重症度が高い危険は排除する、その方向性でデザインをしておきます。
日々よく観察(Observe)と情勢判断(Orient)をして、必要に応じて何らかの意思決定(Dcide)をし、改善すべきところが見つかれば行動(Act)して、また観察をする。このループを回します。
この時期でいうと、赤ちゃんが健やかにというのは大事なんですが、親もけっこうたいへんなので、親も健やかに過ごせるといいなと思います。
住居で起こる危険
危険の排除について考えます。つかまり立ちができる赤ちゃんの住居で起こる危険は、4つあります。
- 落下・転倒の危険: 階段から落ちる、転ぶ
- 衝突・挟まれる危険: 柱や家具の角にぶつかる、家具が倒れる、扉に挟まれる
- 感電・火傷の危険: コンセントで感電、ポットのお茶が溢れる、キッチンのガスコンロのボタンを押す
- 誤飲の危険: のどにつまるような小さなもの、薬品とか洗剤とか
4つの視点で赤ちゃんの行動範囲を考えてみて、重症度の高くなる危険が想定されるのであれば対処する方向性がいいかなと思います。
タカハシ家ではベビーゲートが必須だった
タカハシ家の場合どうだったかというと、必須だったなと思うアイテムはベビーゲートです。
息子が小さかった頃は3階建ての一軒家に住んでいました。2FがLDK・3Fが寝室でした。
LDKに普段いて、3Fへ上がる階段と1Fへ下がる階段があるわけです。
上がるのは大丈夫だろうということで、降りるほうにゲートを設置していました。
2FはLDからキッチンへ入るところにもゲートをしていました。キッチンはコンロもあるし、作業中のママに絡むのも危ないのでそこに入れないようにしていました。
料理中はかまってくれと泣いて訴えることが多いので、奥さんは大変そうでしたが、おんぶ紐でおんぶしながら料理をしていました。
寝ているときも起きてフラっと3Fから降りる階段に行ってしまうリスクもあるので、ここにもゲートを設置していました。
合計3箇所にベビーゲートを設置していました。
コーナーガードはあまり必須ではなかった
あとは、角に貼るコーナーガードですね。ただ、一応つけてはいたんですがあまり効果は感じませんでした。これは粘着を剥がすときに残ってしまうので取るのは大変だったんです。
なのでこれは生活していく中でほんとに危ないなと思ったら設置するみたいなかんじでいいんじゃないかなと思います。
赤ちゃんの手が届く範囲に気を付ける
あとコンセントですが、赤ちゃんの手が届くとか、足をひっかけたりする可能性がありますので、そういったところのコンセントは使わないようにするとかカバーをつけるいいと思います。
つかまり立ちができるようになると、いろんなところに手が届くようになりますので、そういうところに薬品や口にしたら危ないものを置かないようにします。
お気に入りアイテムをあえて置いておく
家具につかまり立ちすることもありますので、その可能性がある家具はちょっとゆすってみて倒れる可能性はないか、上から重いものが落ちてこないかチェックします。
あと、全く別の方向で有効なのが、お気に入りのつかまり立ちアイテムをあえて置いておくといいと思います。
たぶん、大人と同じようにつかまり立ちをしたい、いつでも何度でもしたい、そういう欲求があるので、それを危険度低めに叶えてあげられる環境をあえて整えるというものです。
うちの息子は空気清浄機が大のお気に入りで、それにいっつもつかまり立ちをしていたんです。
もうその姿、今でも思い出すけど、本当に癒やしでしたね。
旭山動物園の行動展示から学ぶ
がらっと話は変わりますが、子育て中の危険に関して、以前、北海道の人気の動物園、旭山動物園で聞いた話を思い出しました。
どんな話だったかというと、旭山動物園では行動展示というのをしていて、なるべく本来の動物たちの生活や行動をそのまま観察できるように創意工夫がなされています。
たとえばオランウータンは地上17mの高さの綱渡りをして餌をとるという展示をされています。
落っこちたら大変なことになるんですが、何故そんな危険な展示をしているかという話です。
動物が十分な能力を発揮する
坂東園長いわく、動物が十分な能力を発揮するためには、そういった展示が良いということです。
オランウータンは子供を産むと4~5年は排卵が止まるので、その間はべったりとハンパない愛情で子供を育てます。
その育てている期間なんですが、安全すぎる環境ですと子供を見なくなっちゃうそうなんです。
通常は地上4メートルくらいの高さの檻で飼育するのでとても安全です。ただし、そういう環境だと育児放棄をするリスクがあります。
逆に危険があるから子供を見続けなくてはいけないし、危険な環境で生きる力をつけさせるために教育をしなければいけない、だから一生懸命育てるのだそうです。
安心安全な環境にあると能力が衰える
坂東園長は「人も同じ」とおっしゃっていました。安心安全な環境にいると、転んだときの手の付き方すらわからなくなるということが起こり得ます。
そういえば、うちの息子もローテーブルにつかまり立ちをしようとして、手をすべらせて顎をバーンとローテーブルにぶつけ、同時に舌を思いっきり噛んで、口の中血まみれという事件がありました。
これはホラーの形相で本当に可哀想だったんですけど、親子ともによい学びになったんじゃないかなと思います。
子育ての幸せをたっぷり味わっていただきたい
ということで、僕のおすすめとしては、重症度の高い危険は排除しつつ、危険は少し残しておくという方向性でデザインして、日々よく観察して改善すべきところは改善していくOODAループを回すのが良いと思います。
子育ては大変だとは思いますが、子どもはすくすく育っていきます。
その過程は、何事にも変えられない幸せなことだと思うので、ぜひ今しか味わえない子育ての幸せをたっぷり味わっていただきたいと思います。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「つかまり立ちをはじめた赤ちゃん、どう危険に対処する?」をお届けしました。
普段仕事とかITとかコミュニティの話をしていますので、子育てのお悩み相談は大丈夫かなと思ったんですが、けっこう楽しく回答できて良かったと思います。
そう考えるとお悩み相談室、すごくいいですね。普段話ができないことをお話できると思います。
リスナーの皆さん、放送やチャンネルのコンセプトと違うものでもいいので、ぜひお悩みを相談してください。お待ちしています。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。